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「SNSの広告を見て、有名女優も使っているという化粧品やサプリメントを申し込んだが、注文した内容の数倍の金額を請求された」という相談が寄せられています。
こうした相談においては、消費者が海外の事業者と気づかずに契約しており、事業者と連絡がとれない、事業者との言葉の壁があり十分な解約交渉ができないなど、トラブルになってしまったときの解決が非常に困難になっています。
特に、消費者がSNSなどで見た広告をきっかけに契約しているケースが多くありますが、普段利用しているサイトに「芸能人も使っている」という広告が出ていたからといって気軽に契約をすると、海外の詐欺的事業者とのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
ネット通販を利用する際には、事業者の信用性を確かめるため、通販サイト上に「特定商取引法に基づく表記」があるかどうかや、利用規約を確認することが大切ですが、悪質な詐欺サイトはテレビ局などの公式サイトの体裁を装っていることがあり、通販サイト内の表示を確認しただけでは詐欺的サイトだと見抜けない場合もあります。
「普段よく利用するSNSに広告が出ていた」「広告に芸能人が使っていると書かれていた」などの理由で通販サイト内の情報を鵜呑みにせず、信用性が確認できないサイトでは商品を注文したり、クレジットカード情報を入力したりしないことが大切です。
インターネット通販で買い物をするときには、事業者の所在地が海外である可能性も視野に入れ、購入するかどうか慎重に検討してください。
トラブルにあってしまったときは、すぐに最寄りの消費生活相談窓口に相談してください。