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多重債務に陥ってしまったら

印刷ページ表示 ページ番号:0328129 2013年4月1日更新消費生活センター

平成23年3月掲載

  【相談】

  消費者金融に借金があり返済を続けているが、先日、NPO法人を名乗る者から電話があり、「サラ金に過払い金がある人に電話をかけて弁護士を紹介している」と言われ、ファミレスで会って話を聞いたところ、「過払い金が出なくても、2万6千円を弁護士に支払ってほしい」と説明され、用紙に借金の詳細を記入した。1~2日考えさせてほしいと保留して帰宅したが、どうしたらよいか。
(岡山市、男性)

【アドバイス】 

  多重債務問題の深刻化を背景として、貸金業法等が改正され、上限金利の引き下げや原則として年収の1/3を超える貸付を禁止する総量規制の導入等、新たな多重債務者の発生を抑制する施策が講じられたところです。消費者金融に多額の借金を抱えていて返済が困難になっていても、必ず解決の方法はあり、また、長年にわたり法律上の上限金利を超えて利息を支払っているケースでは、払いすぎた金額を返還してもらえる場合もあります。そんな中、電話で弁護士やボランティア団体等を名乗って、「債務整理をしないか」「過払い金返還請求をしないか」といって消費者に近づき、着手金等を要求するといった事例が発生していますが、こうした勧誘に応じるのは危険性が高いことから、簡易裁判所等へ相談して債務整理を検討するよう助言しました。
  債務整理の方法としては、任意整理、特定調停、個人民事再生、自己破産などがありますが、センターでは相談者の借金の状況等を整理し、弁護士や司法書士など法律の専門家や簡易裁判所を紹介しており、そこで相談の上、個々の状況により最適な解決方法を選択することになります。
  なお、多重債務に陥らないためには、自分の収入の状況に合わせて生活設計を立てましょう。クレジットカードの利用を含めて、やむを得ず借金をする場合でも、事前に返済計画をきちんと検討しておきましょう。また、ヤミ金からの借金はもとより、借金返済のための借金は絶対しないで、まずはセンター等に相談しましょう。