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岡山県食の安全・食育推進計画の概要

印刷ページ表示 ページ番号:0556849 2024年4月1日更新生活衛生課

食の安全・安心の確保

1 スローガン

 令和4(2022)年度の県民意識調査によると、食品の安全性については、「安心」が「不安」を上回り、食品の安全性に対する不信感は、徐々に和らいでいるものと考えられます。
 引き続き、食の安全・安心を揺るがす事件や事故を防止し、食の安心の定着を図るため、県民や食品関連事業者が力を結集して取り組むことができるように、スローガンを掲げて本計画を進めていきます。
スローガン

2 重点施策

(1)HACCPに沿った衛生管理の定着

HACCPに沿った衛生管理をすべての食品等事業者が継続的に取り組むことで、食中毒対策等を強化し、食品の安全性の確保を推進します。

(2)食の安全・安心情報の充実

 食の安全・安心に関わる全般的な情報や食品等事業者の普段の取組等を様々な情報発信手段を活用し、県民にわかりやすく伝えることで、食に対する信頼感の醸成につなげていきます。

3 施策の大綱

 食の安全・安心のためには、科学的な根拠に基づく食品の安全性が確保されていることに加えて、食品の安全性が確保されていることを県民が信頼し、安心できる状態にあることが必要になります。
安心の定着
 このため、計画を推進するに当たっては、次の2つの基本方針を掲げ、基本方針ごとに「施策の方向」、「基本施策」へ施策の展開を図り、安全で安心な食生活の実現に努めます。

基本方針1 生産から販売までの安全性の確保

 食品の安全性を確保するためには、生産から販売までのすべての段階におおける食品関連事業者による安全確保の取組が必要になります。そこで、次の2つの段階ごとに安全確保を図るための施策を展開します。
施策の方向1 生産段階での安全確保
 畜産物、農林産物、水産物等の安全確保対策に努めます。
施策の方向2 製造から販売段階での安全確保
 食品の製造から販売に至るまでの安全確保対策に努めます。

基本方針2 安心の定着に向けた信頼性の醸成

 安全のないところに安心はありませんが、生産から販売段階の安全が確保されていてもそれを県民が正しく認識し、信頼感が醸成しなければ、安心の定着につながりません。
 そこで、県民に正しい情報を積極的に提供するとともに、県民、食品関連事業者及び行政の間の相互理解を促進し、信頼感の醸成につながる施策を展開します。
施策の方向3 正確な情報の提供による信頼確保
 食の安全・安心情報の充実、県民からの相談対応や公表を通じた情報提供により、県民の食に対する信頼確保に努めます。
施策の方向4 相互理解の促進
 リスクコミュニケーションにより県民、食品関連事業者及び行政の間の相互理解が深まるよう努めます。
 

食育の推進

1 重要な視点

(1)生涯を通じた食育の推進

 ライフステージやライフスタイル、多様な暮らしに応じた食育を推進することが、健康な人づくり・地域づくりにつながります。

(2)生産から食卓までを通じた食育の推進

 食育活動が生産から食卓に至るまでのそれぞれの段階で推進されることにより、食育の実践の環が広がります。

(3)関係機関・関係団体等との連携

 食育推進のために活動するボランティア団体、農林漁業者、教育関係者、市長村等と連携を図ることが必要です。

(4)普及啓発

 県民が健全な食生活を送ることができるよう、「食育ガイド」、「食事バランスガイド」等の活用や食育月間・食育の日に合わせて、重点的に啓発を行うなど、効果的な普及啓発が必要です。

(5)市町村食育推進計画の策定及び推進

 地域に暮らす誰もが、食育に対する認識を共有し、必要な活動を展開するために、市町村食育推進計画が有効です。

2 施策の大綱

 食育は、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものです。
 また、食育の推進には、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てることが求められています。
 行政だけでなく、家庭、学校、保育所、関係機関や関係団体等がそれぞれの立場や特性を生かしながら連携・協働し、食育を推進することが「食を通じた健康な人づくり・地域づくり」につながります。
スローガン

(1)人と人をつなぐ

 「共食」を通じ、人と人との絆を強めるとともに、礼儀や作法、伝統的な食文化を保護・継承します。

(2)健康な身体をつくる

 栄養バランスのとれた食事をとり、規則正しい食生活を維持します。

(3)豊かな心を育む

食の循環や環境への配慮を意識し、食への感謝の気持ちや生命観、倫理観を育みます。

参考