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岡山県構造用製材スパン表ができました。
岡山県構造用製材スパン表の開発
-岡山県産材のスパン表の開発- 近年、建築基準法の改正や住宅の品質確保促進法の施行により、製材品に対する品質保証や性能表示が求められています。さらに、公共建築物等木材利用促進法の施行に伴い、住宅の設計に必要とされる木材強度基準の作成が急務となっています。 岡山県農林水産総合センター森林研究所木材加工研究室では、昭和63年に岡山県木材加工技術センターとして設置されて以来、約26年間にわたって、岡山県の主要樹種であるスギ、ヒノキ、アカマツの曲げ、圧縮をはじめとする各種の強度データを整理し、このたび「岡山県産構造用製材スパン表」として一般に公開することにいたしました。 スパン表とは、梁・桁材などの横架材について、載加される荷重を受ける間隔(柱材等の配置間隔:スパン)とそのときに必要とされる部材の断面積との関係等を一覧表にしたもので、このスパン表の作成に当たっては、事前に県内の建築士会や建築士事務所協会等と意見交換やアンケート調査を実施し、現場で使いやすいように改良を加え完成させました。 スパン表の特徴としては、 1 スギ、ヒノキ、アカマツの3樹種に対応している。 2 エクセルで作成しており、パソコン上で様々な条件設定が可能で汎用性が高い。 3 岡山県産材の強度データを使用して、Jas製品のすべての等級(1~3級)に対応可能。 などが上げられます。 今後の展開としては、県内の関連業者向けに、スパン表普及のための講習会を開催するとともに、他団体が開催する研修会等においても説明の機会を得るよう努めていきます。また、林業普及指導員等を通じて県内の林業者、木材業者への普及 も実施していく予定です。 スパン表を利用する目的は、構造的に安全・安心な住宅を設計することであり、さらに性能表示制度に関するチェック項目を検証出来るツールと組み合わせることにより、市販の構造計算ソフトに匹敵する機能が得られると考えており、さらに使いやすいソフトとなるよう、今後とも改良を重ねてまいります。 下記URLからスパン表のファイルがダウンロードできます。 |
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