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デング熱について

印刷ページ表示 ページ番号:0518684 2019年9月27日更新感染症情報センター

デング熱とは

 デングウイルスを保有している蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)に刺されることにより感染します。

 媒介する蚊が存在する熱帯や亜熱帯の全域で流行しており、東南アジア、南アジア、中南米で患者の報告が多く、その他、アフリカ、オーストラリア、南太平洋の島でも発生があります。全世界では、年間約1億人もの人がデング熱を発症しているといわれています。

 日本では、海外渡航で感染し国内で発症する症例(輸入症例)が増加傾向にあり、2016年には、海外から帰国した方がデング出血熱を発症し、死亡する事例が発生しました。また、2014年には、国内でデング熱に感染したことが確認された患者が報告されています。

症状は?

 蚊に刺されてから 2~14日(通常 3~7日)の潜伏期間の後、急激な発熱で発症し、頭痛、目の奥の痛み、関節痛・筋肉痛、、皮膚の発疹などの症状を呈します。発症時には、発疹がみられないことが多いですが、皮膚の紅潮がみられる場合があります。
 予後は比較的良好ですが、デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。

どのようにして感染するの?

 ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することでウイルスが感染します。
 ヒトからヒトに直接感染するような病気ではありません。

感染経路

日本国内で感染する可能性は?

 日本には主たる媒介蚊のネッタイシマカは常在していませんが、媒介能力のあるヒトスジシマカは日本のほとんどの地域でみられます。このことから、仮に流行地でウイルスに感染した発症期の人が国内で蚊に刺され、その蚊がたまたま他者を吸血した場合に、感染する可能性は低いながらも有り得ます。ただし、仮にそのようなことが起きたとしても、その蚊は冬を越えて生息できず、また、卵を介してウイルスが次世代の蚊に伝わることも報告されたことがないため、限定された場所での一過性の感染と考えられます。
 なお、ヒトスジシマカは、日中、屋外での活動性が高く、活動範囲は50~100m程度です。国内の活動時期は概ね5月中旬~10月下旬までです。

岡山県での発生事例は?

 記録で確認できる1999年から2017年5月までに、15件の届出がありましたが、いずれも海外での感染と思われます。県内での感染が疑われた事例はありません。

どのように予防すればよいのですか?

蚊との接触を避け、刺されないようにすることが重要です。

 * 長袖、長ズボンを着用するなど、屋外の作業において、肌の露出をなるべく避ける。
 
* 虫よけ剤を使用し、蚊を寄せ付けないようにする。
 * 室内の蚊の駆除を心がける。
 * 蚊の幼虫の発生源をつくらないようにする。
      ・植木鉢の受け皿や空き缶・ペットボトル、古タイヤなどに溜まった水は捨てる。
     ・雨水タンクに蓋をする。
 * 海外渡航の際には、設備(網戸やエアコンなど)が整った宿泊施設を利用する。 

 デング熱は、ヒトからヒトではなく、患者から血を吸った蚊が媒介して、他の人に広がる疾患ももっちからであり、

今後、県内で流行する可能性は低いと考えます。   また、感染した場合も、一般に一週間前後で回復す

ると言われていますので、過度な心配は必要ありません。


 なお、蚊に刺されてから2~14日ほどで、高熱、頭痛、目の奥の痛み、関節痛などの症状がある

場合は、医療機関などを受診してください。

啓発ツール

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