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危険! 伐倒作業中の事故に注意!!

印刷ページ表示 ページ番号:0463164 2017年2月6日更新林政課

林業現場において伐採に伴う労働災害が多発しています!

 林業事業主の皆様におかれましては、自主安全パトロールや一斉自主点検の実施等により、労働災害の未然防止に努めていただきますようお願いします。

死亡災害が発生した場合には、こちらに連絡をお願いします!

 災害が繰り返されないために、いただいた災害情報は、効果的な労働災害防止の啓発や未然防止に役立てていきます。(事業体名等を公表するものではありません。)

【事業主の取組事項】

 1 経営トップとしてリーダーシップを発揮し、自主安全パトロールと一斉自主点検を実施

 2 「林業・木材製造業労働災害防止規程」を遵守し、規定事項を着実に実践

 3 「林業労働災害防止対策」を事業場の労働者に周知徹底し、事業主として着実な取組を実践

【労働者の取組事項】

 1 事業主の指示に従い、安全に配慮した作業手順を忠実に守り、着実に実践

 2 「林業労働災害再発防止対策」の取組事項を積極的に実践

◎重点取組課題

 上記「林業労働災害再発防止対策」のほか、特に次のことに重点的に取り組む。

 1 伐木作業における安全な作業手順(伐倒の基本・立入禁止区域厳守)の遵守

 2 「かかり木の処理の作業における労働災害防止のためのガイドライン」に基づく措置の徹底

 3 林業作業現場で複数の労働者が作業を行う場合、作業計画の策定、適正な山割(上下作業の禁止)、合図等の措置の徹底

 4 斜面での移動や作業時における墜落・転落防止措置の徹底

 5 「リスクアセスメント実践マニュアル(林業版)」の着実な実施

 6 荷役作業時における運送業者等との連携・調整の徹底

 7 非定常作業における就業前の安全衛生教育の徹底

 8 交通事故防止のため、交通労働災害防止のためのガイドラインの徹底

かかり木の処理には特に注意してください!

 林業における死亡災害は、伐木作業中の災害が依然として大半を占め、中でも「予想をしない方向へ木が倒れてきた」という事例が多くなっています。
 伐倒の際には必ず自らの待避場所の確認をしてから伐倒するほか、かかり木が発生した場合には、状況に応じて木回しやけん引具等を使用して安全で確実な方法で処理するなど、今一度、基本的な安全作業を徹底することにより、林業労働災害の未然防止に努めましょう。

1 かかり木の安全な処理作業

 かかり木の大きさ、状態、周囲の状況等考慮して安全で、適切な処理を行いましょう。

かかり木の処理

かかっている木の胸高直径が20cm未満程度であって、容易に外れることが予測される場合は、木回し、フェリングレバー、ターニングストラップ、ロープ等を使って、樹幹を回したり、元口を回したりして、外します。

フェリングレバー

フェリングレバー

かかり木の処理

 かかっている木の胸高直径が20cm以上である場合や容易に外れないことが予測される場合は、けん引具などを使用し、安全で確実な方法を選択して処理を行います。
(車両系機械等が安全に使用できる場合は、原則としてこれらを使用しましょう。)

かかり木の処理

 特に、次のような作業はかかり木処理作業における災害の大きな原因となっています。
 絶対にやめましょう。

2 かかり木作業における主な禁止事項

(1)かかられている木の伐倒

 かかられている木を伐倒し、かかり木を倒すことです。
 かかっている木がいつ落ちてくるかわからず、大変危険です。

かかられている木の伐倒

(2)かかっている木の元玉切り

 かかっている木を切断し、地面に落下させることにより、かかり木を外すことです。
 かかっている木が落下したり、滑落したりして危険です。

元玉切り

(3)投げ倒し(浴びせ倒し)

 他の立木を伐倒し、かかり木にあてることによりかかり木を外すことです。
 伐倒木が予期しない方向に跳ねたり、二重のかかり木になるなど大変危険です。

投げ倒し

(4)かかり木の放置

 放置したかかり木の下で作業している作業者の上に落下する危険があります。できるだけ早期に処理することが原則です。
 やむを得ず、かかり木から離れるときは、他の作業者が近づかないように標識の掲示、縄張り等立ち入り禁止の措置をしましょう。

かかり木の放置

冬季における労働災害防止の注意点

1 積雪、凍結等により林内が滑りやすいことから、靴には滑り止めを適切に着用し、足元を確認し、足場の確保を図ること。
2 作業前は体操等により体をほぐすとともに、 手元、足元、周囲の状況を確認し、作業の基本動作を遵守すること。
3 積雪時の伐倒作業において、特に、頭上の状況を確認すること。
4 路面の凍結、積雪時の車両の運転に当たり予め滑り止めを装着し、速度、車間距離、ハンドル・ブレーキ操作等に留意すること。