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岡山県が実施している土木・建築事業(三蟠九蟠海岸 高潮事業)
三蟠九蟠海岸 高潮事業
〇事業概要
高潮、波浪、津波等により被害が発生するおそれがある地域について、堤防・護岸・離岸堤、突堤等の海岸保全施設の新築又は改良を実施する事業であり、岡山県においては、平成16年の台風第16号の異常潮位と波浪により、県下において1万棟を超える床上・床下浸水被害等が発生した。この災害の発生を受け、台風第16号による既往最高潮位を設計高潮位として、海岸保全施設の整備を進めている。
三蟠九蟠海岸は、一級河川旭川と吉井川に挟まれた児島湾の北側に位置し、背後には岡山市街地等、面積1,540ha、3万人の人口を擁している。現在の海岸保全施設は老朽化が著しく天端高も不足していることから、台風時には越波により人々の生活が脅かされている。このため、岡山県では昭和50年から、昭和29年の洞爺丸台風の波浪に相当する規模に対応した堤防の整備を実施しており、完成区間においては、平成16年の台風16号による既往最高の高潮においても堤防高を満足している。引き続き堤防等の耐震補強工事を実施し、地震時の安全性向上を図り、背後地住民が安心して暮らせる地域社会の基盤を整備するものである。
事業箇所
現況写真
標準断面図
〇期待される整備効果
- 【浸水想定】面積1,540ha、人口30,000人である。
- 【レベル2耐震対策】レベル2の地震動に対して生じる被害が軽微であり、かつ、地震後の速やかな機能回復が可能。
- 【レベル2地震動】現在から将来にわたって当該地点で考えられる最大級の強さを持つ地震動
この広大な背後地を防護するため、隣接する3河川(旭川・百間川・吉井川)とも浸水範囲は重複しており、河川整備と調整し、整備を進めている。
〇事業箇所を地図で表示します(リンク)
事業を実施している箇所を地図(おかやま全県統合型GIS)で表示します。
土砂災害危険箇所なども重ねて表示できますので、ご活用ください。