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第27回 森林研究所の散歩道(クリ、ココノエギリ編)
第27回 森林研究所の散歩道(クリ、ココノエギリ編)
第27回の今回は、クリとココノエギリについて紹介します。
クリはだいたい9~10月に果実が成熟すると言われており、そろそろクリの旬を迎えることとなります。当研究所で植栽している岡山甘栗(品種名:岡山1号、岡山3号)は10月に成熟するため遅めの品種となります。詳しくは岡山甘栗栽培マニュアル(https://www.pref.okayama.jp/page/704331.html)をご確認ください。
ココノエギリは台湾原産の落葉高木です。切れば早く成長するためキリと名がつけられたとおり、キリの一種であるココノエギリも成長が早いです。病害虫にも強いため、台湾桐の名で1935年頃に日本に導入されました。当研究所内のココノエギリは勝央町の天然記念物であり、直径が83cmと非常に太い木です。
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがでしょうか。また、植物の位置がわからない場合は当研究所1階の事務室へ気軽にお尋ねください。
(出典 平井 (1996) 木の大百科 解説編. 朝倉書店. p133, 581.
北村ら (2002) 原色日本植物図鑑. 保育社. p41.)
写真 - 1 クリの実
写真 - 2 ココノエギリ 写真 - 3 ココノエギリの葉