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第30回 森林研究所の散歩道(ナツハゼ、モッコク編)
第30回 森林研究所の散歩道(ナツハゼ、モッコク編)
第30回の今回は、ナツハゼとモッコクについて紹介します。
ナツハゼは日当たりの良い山地でよくみられる落葉低木です。日本全国に分布しており、岡山県でも広く存在しています。秋にできるブルーベリーのような果実は、酸味がありますが、食用になります。
モッコクは千葉県以西の暖かい海岸沿いによくみられる常緑高木です。岡山県では南部にみられます。庭木として、最もよくみられるものの一つで、病害虫に非常に強いそうです。広島県竹原市にある八幡神社境内のモッコク林は、天然記念物に指定されています。
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがでしょうか。また、植物の位置がわからない場合は当研究所1階の事務室へ気軽にお尋ねください。
(出典 平井 (1996) 木の大百科 解説編. 朝倉書店. p260-261.
北村ら (2002) 原色日本植物図鑑 木本編(1). 保育社. p119.
広島県教育委員会HP 広島県の文化財-忠海八幡神社社叢 https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/bunkazai/bunkazai-data-106140060.html )
写真 - 1 ナツハゼ(8/31撮影) 写真 - 2 ナツハゼの実(9/6撮影)
写真 - 3 モッコク 写真 - 4 モッコクの葉