【取扱が大きく変わります！】大麻の乱用が拡大しています！【ダメ。ゼッタイ。】

大麻とは、アサ科の一年草です。茎から丈夫な繊維がとれるので、昔から栽培・利用されてきました。（※）

春から夏にかけて生育し、成長が早く、大きいものは草丈が３ｍにもなりますが、種子をつけた後は枯れます。
葉は、細長い柄の先に、３～９枚の小葉が集まって、手のひらのような形をしています。

（※）現在、日本では無許可での栽培や所持等は法律で禁止されています。

大麻の花や葉に含まれる有害成分、ＴＨＣ（テトラヒドロカンナビノール）は身体に様々な悪影響を及ぼします。

乱用される大麻は、乾燥させたもの、樹脂を固めたもの、液状のものなどがあります。

※新しいタイプの大麻に注意が必要です。

昨今、大麻の有害成分であるTHCを高濃度で含む大麻ワックス（BHO※）や大麻リキッド等の大麻濃縮物の乱用拡大が認められ、人体への影響の増大が懸念されています。

また、大麻を含有する食品を摂食した者が救急搬送される等の事案も発生しており、乱用される大麻の形態の多様化が危惧されています。

※BHO：ブタンハニーオイルの略であり、ブタンガスで抽出された蜂蜜様の油状の大麻のこと

　【画像：厚生労働省提供】

大麻の乱用は、以下のように身体や行動等に様々な悪影響を及ぼします。
青少年期に構築される脳・神経系の正常な発達及び成熟に障害を起こす可能性が強く示唆されています。

〇大麻の急性使用（短期的影響）
•高揚感、脱抑制
•吐き気、抑うつ、興奮、錯乱、眠気、パニック発作
•音刺激、触覚に対する知覚の変容
•時間感覚の歪み、短期記憶の障害
•自動車の運転への影響、運動失調と判断力の障害

〇大麻の慢性使用（長期的影響）
•薬物依存、退薬症候の発現
•統合失調症、うつ病の発症リスクの増加（特に、若年からの使用はハイリスク）
•認知機能、記憶等の障害
•他の薬物使用のリスクを高める

＜出典＞大麻等の薬物対策のあり方検討会とりまとめ　
厚生労働省「大麻等の薬物対策のあり方検討会」（2021年6月25日）

岡山県における大麻検挙者数の年次推移

　　　　　　　　　　　　【令和５年の大麻事犯で検挙された１０６人に対する調査結果：岡山県警察本部提供データ】

◎大麻の栽培、所持、譲受・譲渡等は原則禁止です。

　我が国では、都道府県知事の免許を受けた大麻取扱者のみが大麻の栽培、所持、譲受・譲渡等を認められており、大麻取扱者以外の者がこれらの行為を行った場合は罰せられます。なお、研究のための使用は大麻研究者のみ可能です。

◎現行の罰則（大麻取締法による）

◎令和６年12月12日からは大麻は麻薬及び向精神薬取締法における「麻薬」となります。

◎罰則（令和６年１２月１２日から）

　令和６年12月12日から大麻は麻薬及び向精神薬取締法における「麻薬」として規制されます。違法な輸出入、所持、譲受・譲渡のみならず、違法な使用・施用についても重く罰せられることになります。

　栽培については大麻草の栽培の規制に関する法律により規制され、違法な栽培も重く罰せられます。​

ダウンロードはこちら [PDFファイル／12.53MB]

大麻啓発用パネル（拡大版）