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令和4年度第1回 備中県民局協働事業審査委員会
概要
開催場所:備中県民局会議棟
出席委員:大田委員、柏委員、黒宮委員、住野委員、長森委員、西村委員(五十音順)
中間報告
事業名 | 団体名 | 事業概要 |
---|---|---|
水害は「逃げるが勝ち!」 | 川辺復興プロジェクト |
西日本豪雨災害を経験した川辺地区を中心とした真備町の住民が防災減災について考える場を作り、つながりや助け合いの関係性を築きながら防災力向上を図るとともに、事業を進めていく中で学んだことやノウハウを県内外の方にも伝え、災害に強いまちづくりを目指す。 ・川辺みらいミーティング、防災カフェ・キッズ防災、啓発活動等 |
児童生徒・若者が地域で楽しく学び活用できる地域ICTコモンズの構築 |
一般社団法人クリエイティブシティ高梁推進協議会 |
個人購入が難しい機材やアプリを備えた会場を常設し、定期的に導入・応用講座を開設することで、児童生徒や地域の若者が、情報通信技術(ICT)を楽しく学ぶとともに、ICTによる創作活動を楽しみ、高賃金のクリエイティブな就労への準備となる場をつくる。 ・地域ICTクラブの常設、講座やイベント実施、メンター育成 |
高校生と地域をつなぐ放課後のキャリア探究 |
特定非営利活動法人だっぴ |
高校生が普段は会うことの少ない大人や大学生と関わりをもつことで、自分の関心を探究し、自分の将来の可能性を開拓していける環境を放課後の時間を使って学校内につくる。 ・出会いと探究の場、「生き方百科」アーカイブ |
次世代へ農業の魅力を伝えるプログラム |
特定非営利活動法人保育サポート「あい・あい」 |
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響が長期にわたり、子ども達の生活は一変した。学校行事や地域のイベントが中止や制限される中ではあるが、楽しい農業体験を通して、農業を身近に感じ、地域の魅力を発見・理解する機会をつくる。 ・小学生対象の農業体験、若手農業経営者との座談会 |
地元企業からの受注機会の拡大と工賃向上に向けた「共同受注窓口倉敷」の拡充 |
特定非営利活動法人まこと |
就労継続支援事業所への業務発注を一括して受け、作業能力等に応じて無理なく分担することにより大量発注にも応じられる「共同受注窓口倉敷」の取組を拡充・推進するとともに、企業や参加事業所と連携した商品開発や企画事業等により、障害者の工賃向上を目指す。 ・窓口基本業務、商品開発や企画事業、パワーアップ研修会 |
備中地域の伝統芸能を通した地域活動~「本物の能楽」に触れて地域における伝統芸能・伝統文化を再発見しよう~ |
特定非営利活動法人つくぼ片山家プロジェクト |
伝統文化や伝統芸能に関するイベントを通して、地域住民、特に若い世代の方の地域に対する愛着形成の促進を図り、住民主体のまちづくりや住民による魅力発信を進める。 ・能楽講座、「藤戸」演能会及び地域活動団体の発表・展示 |
Circular Cotton Project |
land down under |
繊維産地全体で企業の垣根を越えて繋がり、アパレル産業の課題である環境・人権問題に地域で取り組み、関わる人の意識改革を図り「循環型服づくり産地」を実現していく。 ・産地若者会議、古着デニム製品の回収とリサイクルの仕組みづくり |
社会とつながるための若者就労準備支援とみんなでつくるイベント事業 |
特定非営利活動法人吉備たくみ会 |
備中県民局管内の関係機関や諸団体と連携し、ひきこもり状態の若者など福祉的支援が届かず、支援制度から外れて社会との繋がりが途切れそうな方々を対象に就労支援事業を行う。 ・内職作業等ものづくり支援、イベント接客・販売等の就労体験提供 |
※発表順
※事業概要は採択時点の内容です。
【全体講評】
〇 備中地域で行政があまり取り組めていない、施策の隙間となっているような、しかし、必要かつ大切な取組を、コロナ
禍という状況の中でも、各団体が工夫しながら事業を進め、着実に成果を上げていることは素晴らしい。今後、どう取
組を進め、年度末の報告会でどのような成果が伺えるか、期待する気持ちでいっぱいだ。ぜひ、残り後半も、熱意を
持って、継続して事業に取り組んでいただきたい。
〇 この事業は、県民局との協働実施ということが最大の特徴であるが、やはり県民局との協働が進んでいる事業の方
が、より大きな成果が出ているのではないか。
県民局が関わることで、これまでの団体の活動に広がりが出て、新たな機関・団体との繋がりやネットワークがつくり
出され、より広域性のある取組へと成長しているように感じる。これまで以上に県民局との連携を深め、素晴らしい活動
を備中エリア全体に広げるということに取り組んでいただきたい。
〇 いくつかの事業では、参加者の確保に困難を抱えていたが、補助金として多くの税金が投入される事業なので、より
多くの人達が恩恵を受けることができるように努力をしていただきたい。これまでの上半期の取組を振り返りながら、宣
伝・広報活動をどう改善すれば良いのかなどを、PDCAサイクルをしっかりと回して見直しを図り、残り後半の取組につ
いて、より多くの参加者と共に実施できるように改善を図っていただきたい。
〇 事業成果を「見える化」していただくと、より良いのではないか。参加された方の声をアンケートやインタビューなど
様々な方法で収集し、この事業の実施により備中地域の人々の満足度が上がっているのか、成果をもたらしているの
かについて分析し、「見える化」する作業を後半にかけて行っていただきたい。
〇 この事業を持続可能なものとしていただきたい。財源の確保のほか、共に事業に取り組む仲間の育成など、組織・体
制づくりも非常に大切なことであるので、ぜひ、この事業終了後を見通した組織・体制づくりに取り組んでいただきた
い。