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第45回 森林研究所の散歩道(コニシキソウ、コミカンソウ編)

印刷ページ表示 ページ番号:0824052 2022年12月9日更新森林研究所

第45回 森林研究所の散歩道(コニシキソウ、コミカンソウ編)

 

 第45回の今回は、コニシキソウとコミカンソウについて紹介します。

 

 コニシキソウはドウダイグサ科の1年草で、明治以降に渡来した北アメリカ原産と考えられています。畑や道ばた、庭先など人里近くでよく見かけます。根元から枝分かれをして地面をはってひろがり、節から根を出すとことがあります。茎を切ると白い汁が滲みます。

 花はトウダイグサ科でよくみられる杯状花序で非常に小さく、葉のわきに着いています。

(出典)林(1995)「山渓カラー名鑑 日本の野草」. 山と渓谷社. P366.

     長田(1976)「原色日本帰化植物図鑑」. 保育社. P201.

    コニシキソウ

         写真-1 コニシキソウ

 コミカンソウはコミカンソウ科の一年草で、北海道を除く日本全土の山野に広く分布しています。茎は赤みを帯びており、葉は小さく楕円形で、小枝の両側に並んで互生しているため、あたかも複葉のように見えます。

 花のあと、しわがあって赤褐色の平たい球形の蒴果になりますが、和名はこの実を小さなミカンに見立てたものです。

(出典)林(1995)「山渓カラー名鑑 日本の野草」. 山と渓谷社. P367.

    コミカンソウ

          写真-2 コミカンソウ

 

 所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがでしょうか。また、植物の位置がわからない場合は当研究所1階の事務室へ気軽にお尋ねください。