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第47回 森林研究所の散歩道(ビワ、フキ編)
第47回 森林研究所の散歩道(ビワ、フキ編)
第47回の今回は、ビワとフキについて紹介します。
ビワはバラ科の常緑低木~高木で、古代に中国から渡来したといわれています。本州中南部・四国・九州にも、野生化したものがありますが、一般には果樹として暖地に栽培されています。初夏の店頭を飾り、その色、形、風味といい、日本人好みの果物といえます。
材は堅く、靭性があり、杖や木刀等に利用されます。
(出典)財団法人 林業科学技術振興所(1985)「有用広葉樹の知識-育てかたと使いかた-」. 252-253.
天野(1995)「図説 世界のうだもの366日辞典」. 講談社. P167,202,214.
写真-1 ビワ 写真-2 ビワの花
フキは、フキノトウや葉柄を食用としていますので、よくご存じだと思います。早春、地面から顔を出すフキノトウは正に春の使者といえます。
フキはキク科の多年草で、地下茎でどんどん繁殖していきます。花の咲いた後、葉は地下茎の先から出て、長い葉柄とともに、腎円形の大きな葉をつけます。
秋田や北海道に自生するフキに比べれば一回りも二回りも小さいものですが、子供の頃に、これを笠代わりに遊んだ記憶があります。また、本種の佃煮は、得も言われぬ滋味があり、正に「ふるさとの味」にふさわしい一品です。
(出典)川崎(2000)「山渓カラー名鑑 日本の野草」. 山と渓谷社. P48-49.
馬場(2009)「花実でわかる樹木」. 信濃毎日新聞社. P249.
写真-3 フキ
所内の散策をされる際にはこれらの植物も一緒に探してみてはいかがでしょうか。また、植物の位置がわからない場合は当研究所1階の事務室へ気軽にお尋ねください。