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森林研究所で見ることができる鳥類(エナガ)

印刷ページ表示 ページ番号:0866487 2023年8月15日更新森林研究所

 

 

エナガ(鳥類)の紹介

 

 今回から、鳥類保護区である当研究所内で見ることのできる鳥類の紹介を開始します。不定期に更新をしていく予定です。

 初回は、エナガについて紹介します。

 

 エナガはエナガ科エナガ属に分類されます。九州以北の森林に生息しており、留鳥です。

 留鳥とは年間を通して同じ地域で生活をする鳥のことです。また、漂鳥ともいわれており、季節によって日本国内を移動するとも考えられています。

 体長は約13cmと極めて小さく、白と黒のまだら模様となっています。繁殖期以外は集団で生活しています。

 オスメスが同色であり、くちばしは短く、尾羽が長いことが特徴の可愛らしい鳥です。

 また、写真1‐4の撮影者である岡田氏によると、当森林研究所内では、一年を通してジュリジュリと可愛い鳴き声を出しながら飛んでいるため、見つけやすいそうです。

 続けて、エナガの繁殖について説明します。

 3月頃になると、巣作りの季節となり、つがいのエナガが写真2のようにコケやクモの糸、鳥の羽などの巣材を集め始めます。

 巣ができあがると卵を産み、温めます。ヒナが誕生すると虫などの餌を与えます。

 そして、5月の上旬にはヒナが巣立ちます。巣立ったばかりのヒナはまぶたが赤いですが、8月頃になると成鳥と同じようにまぶたが黄色くなります。

 

 エナガお澄まし エナガ巣材集め 

        写真1 お澄ましするエナガ              写真2 巣材集めをするエナガ

 エナガ営巣状況 エナガの親子

         写真3 エナガの営巣状況                写真4 エナガの親子

(写真1は2022年8月3日に、写真2は2022年3月15日に、写真3は2022年4月29日に、写真4は2022年5月6日にそれぞれ森林研究所内にて岡田容子氏が撮影)

 

 ぜひ、身近な自然を観察してみてください。

 

(出典)叶内(2020)フィールド図鑑 日本の野鳥 第2版.文一総合出版.p306-307.

    小林(1983)原色日本鳥類図鑑 新訂増補版.保育社.p26.

    岡山県(2018)"鳥獣保護区等及び鳥獣保護区位置図について".https://www.pref.okayama.jp/page/356248.html​