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令和5年度第1回 備中県民局協働事業審査委員会
概要
開催場所:備中県民局会議棟
出席委員:大田委員、柏委員、黒宮委員、住野委員、長森委員、西村委員(五十音順)
中間報告
事業名 | 団体名 | 事業概要 |
---|---|---|
演劇手法を用いた要配慮者の避難行動支援ワークショップ | 特定非営利活動法人ぶどうの家わたぼうし |
「認知症」×「防災」×「演劇」というタイトルで地域住民向けに演劇ワークショップや真備復興見学ツアー等を開催し、要配慮者や認知症の方々も含め、地域住民の円滑な避難行動につながるよう、参加者の防災知識・意識の向上を図る。 |
学校と社会をつなぐ協力のプラットフォーム |
特定非営利活動法人だっぴ |
地域人材を放課後の時間等で活用できるプラットフォームによって、高校生が大人と交流する場をできるだけ学校の負担少なく設定できる環境をつくり、高校生が、自分の関心を探求し、将来の可能性を開拓できるようにする。 |
ひきこもり、不登校を減らすための就労体験事業 |
「倉敷のかあさん」Mammacafe |
不登校やひきこもり傾向にある子どもや若者が自信を持ち、学校復帰や、社会に出ようとする目的を見つけるための機会や情報を提供することを目的として、就労体験やしゃべり場の提供を行う。また、小学生向けお仕事体験ワークショップ実施に向けた準備を行う。 |
地元企業からの受注機会の拡大と工賃向上に向けた「共同受注窓口倉敷」の定着 |
特定非営利活動法人まこと |
就労継続支援事業所への業務発注を一括して受け、作業能力等に応じて無理なく分担することにより大量発注にも応じられる「共同受注窓口倉敷」の取組を推進・定着させ、企業や参加事業所と連携した商品開発や企画事業等により、障害者の工賃向上を目指す。 |
第74回全国植樹祭を盛り上げようプロジェクト |
備中南森林組合 |
令和6年度春に本県で開催される第74回全国植樹祭は、昭和42年の第18回大会を開催して以来、57年ぶり2回目となる。この国民的行事を前年度から盛り上げるため、真備美しい森等で地域植樹を実施するとともに、各種イベントや森林環境学習の機会において、植樹祭PR活動を展開する。 |
竹林スコレー、穂井田竹灯籠まつりプロジェクト |
特定非営利活動法人こうのさと |
倉敷市玉島の穂井田地区(陶・服部地域)にて、竹林の整備と竹資源の有効活用を兼ねて、2,000本の竹灯籠を制作・配置し、竹灯籠まつりを開催し(令和5年11月)、伝統行事の創成による地域の魅力向上を図る。使用後の灯籠や端材は竹炭、竹チップにし農業資材として活用する。 |
※発表順
【全体講評】
どの団体も計画に沿って事業に取り組み、その中で、これまで接点のなかった他の市町村や団体とも連携して、事業を広げて
いただいている。県民局との連携事業の趣旨にふさわしい取組が進められていることを確認することができた中間報告会であっ
た。報告を聞いて、ぜひ残りの期間に取り組んでいただきたい共通の事項を4点指摘する。
(1) 事業の参加者を増やしていくこと。直接的な参加者だけではなく、自分たちの事業を理解してくれる人たち=「関係人口」
というところを広げていくことが共通した課題となっている。
自分たちの事業をどういう人たちに知ってもらいたいか、参加してもらいたいかを明確にして、そこに届くような広報戦略
を立てていくこと、そして、関係する諸団体との結びつきを強めていくことに取り組んでほしい。
(2) 事業の成果を「見える化」していくこと。アンケート等を通して、実際に参加した人たちがこの事業についてどう感じてい
るか、学んでいるかということを記録していくことが大切である。
そのような参加者の声に、今年度の残りの期間や来年度に向けて、自分たちの事業をどう発展させていけばいいのかという
ヒントがあると思う。そこを分析して、自分たちがしたいことをするだけではなくて、参加された人たちのニーズや思い、願
いをしっかり受け止めた事業展開を考えていただきたい。
(3) (2)に関連して、事業計画書の「成果目標」と「評価指標」の項目について再確認し、改めて自分たちの取組が、これらの指
標に基づいてどうなのかというころを、しっかり見つめていただきたい。
(4) 今年度で最終年を迎える団体については、どういう成果をつくり出して終わるのかというところを意識して、残りの半期の
活動に取り組んでいただきたい。持続可能な活動にしていくための組織基盤づくり、財政的な基盤づくりを検討して、残り半
期頑張っていただきたい。
審査員一同、審査のときからこの団体ならぜひ頑張ってくれるだろうということで選んだ団体なので心配はしていないが、
ぜひすばらしい成果を出していただきたい。