本文
広報紙晴れの国おかやま2月号(令和6年2月発行・テキスト版)
こちらのページは、音声読み上げサービスに対応したテキスト版です。右上の「文字色変更/音声読み上げ」をクリックしてご利用ください。
晴れの国おかやま2月号 目次
特集:夢に向かって羽ばたけ!~グローバル人材の育成~
知事あいさつ
記事1 海外留学にチャレンジする若者を応援しています(4件)
記事2 国際的に活躍できる人材の育成に取り組んでいます(3件)
インタビュー(3件)
トピック(1件)
インフォメーション(1件)
県議会だより (1件)
県政フラッシュ(1件)
おかやまかわら版(7件)
プレゼントアンケート(1件)
特集:夢に向かって世界に羽ばたけ! ~グローバル人材の育成~
知事のあいさつ
グローバル化や情報通信技術の発展に伴い、世界が大きく変化する中、子どもたちが国際社会に目を向けるきっかけづくりとして、実践的なコミュニケーションや異文化を体感できる海外留学は非常に有効です。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大を受け、海外への留学が困難な状況が続いていました。
そうした中でも、各学校ではオンラインによる国際交流を続けており、各国で規制緩和された今、オンライン交流で培ったスキルを生かして留学にチャレンジする学生が増えつつあります。
若い皆さんが、日本人としてのアイデンティティを持ちながら異文化を理解する精神を有し、豊かな語学力・コミュニケーション能力を生かしてさまざまな分野にチャレンジするグローバル人材として羽ばたけるよう、今後もしっかりと取り組んでまいりますので、皆さんのご理解・ご協力をよろしくお願いします。
岡山県知事 伊原木 隆太(いばらぎ りゅうた)
記事1 海外留学にチャレンジする若者を応援しています
海外留学を経験することで、異文化を理解し、語学力を身に付けたグローバル人材としての成長が期待できます。現在、新型コロナウイルス感染症の流行が収束し、留学の機運が高まっています。令和4年度(2022年度)には姉妹校提携を締結する県立高校は19校、オンラインで交流を行った県立学校は39校となり、今年度も既に多くの学校で盛んに交流が行われています。また、海外留学を希望する高校生を支援する「岡山の高校生留学支援金」制度や実践的な海外留学と県内企業でのインターンシップを組み合わせた「未来へトビタテ!おかやま留学応援事業」など、たくさんの若者が夢に向かって世界に羽ばたけるよう取り組みを進めています。
(1)留学促進フェアOkayama2023
NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空 幸星(おおぞら こうき)さんによる講演や、アメリカ・オーストラリア・カナダ・イギリスの総領事館などによるセミナーや留学経験者による体験発表などの高校生向けイベントのほか、海外大学などによる個別相談を行うフェアを開催、留学を身近なこととして、関心・意欲を高める情報を発信しました。
(2)オンライン国際交流
I C Tを活用してオンラインによる国際交流を行います。生徒が外国語や異文化に触れる機会を増やすとともに、海外留学への関心・意欲を喚起。実践的な語学力や、コミュニケーション能力を備えた人材の育成を図ります。
(3)姉妹校との相互交流
海外の学校と姉妹校提携を結び、定期的な留学生の送り出し、受け入れを行います。また、相互の訪問団による対面交流やオンラインによる交流などでは、それぞれの国の文化や学校生活などについての発表やグループでの話し合いを通じて理解を深めています。
(4)留学する高校生・大学生などへの支援
長期・短期留学や海外姉妹校へ留学する高校生を対象に留学期間に応じて経費の一部を支援したり、「未来へトビタテ!おかやま留学応援事業」で留学する大学生などを対象に、企業などからの協賛金により奨学金を支給するなどの支援を行っています。
記事2 国際的に活躍できる人材の育成に取り組んでいます
グローバルに活躍できる人材を育成するために、高校生の海外留学の促進や、海外大学進学への足掛かりとなるチャレンジの機会の創出、またAIやデータを使いこなす力を育むなど、グローバル教育の実践に向けた教育体制を整備しています。
(1)夢に向かって世界に羽ばたけ!岡山の高校生応援事業
留学コーディネーターを配置し、海外姉妹校提携・交流のサポートを行い、高校生が国際交流を行う機会を増やします。あわせて、短期留学プログラムの開発などを行い、高校生の留学を促進します。
また、世界196か国から各国を代表する次世代のリーダーが一堂に会する世界最大級の国際サミット「One Young World グローバルサミット」に県内高校生を派遣。サミット参加後は県内の中高生に向けて自身の体験の共有などを行い、留学に対する興味や意欲を高めてもらいます。
(2)W W L(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業
「すべての人が身体的、精神的、社会的に幸福”Well-being”な社会の実現」を目指し、自ら課題を見いだし、その解決に向けて、主体的に行動し、責任を持って社会変革を実現していく力を備えたグローバル・リーダーを育成するため、県立岡山操山中学校・高等学校を拠点校として、9校の連携校と大学、企業、国際機関などと協働し、さまざまな分野で国際的に活躍している講師を招き、講演やワークショップなど、学校や学年、国の枠を超えた高度な学びを実践しています。
今年度は事業の集大成として、事業テーマである「Well-beingな社会の実現」に向けて、自分たちがどうあるべきか、何ができるかについて、高校生が考え、議論したことを提言の形にまとめ、発信する高校生国際会議を2月に実施します。
(3)おかやま夢育イニシアチブ事業
岡山県教育委員会と岡山大学が協働して、大学生と高校生が、「グローバル」と「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の二つの切り口から、自分たちの「夢」について考え、その実現に向けてともに学ぶ場を提供しています。「グローバル」の取り組みでは、「One Young World グローバルサミット」が行われている現地の会場と岡山とをオンラインで結び、大学生と高校生が自分たちの夢をそれぞれフリップに書いて世界に発信しました。
「DX」の取り組みでは、高校生が8月の「おかやまSDGsフェア2023」に出展した県内企業や自治体などの具体的なSDGsの取り組みについて調査したことをもとにメンターである岡山大学データサイエンス部の大学生と一緒にグループ協議を行い、共通点や改善点などをまとめ、英語で発表を行いました。
<インタビュー1>
英語を学ぶ意欲の高まりと視野の広がりを感じたサミットの4日間
県立岡山操山高等学校3年生 若松 茉弥(わかまつ まや)さん
私は昨年10月に北アイルランドで行われた「One Young World グローバルサミット」に参加しました。最初にこのサミットの話を先生から聞いたときは、海外に言った経験もなく不安でした。現地に到着してからもさまざまな国から集まった皆さんが英語で会話している中に入れず、何をしゃべっているのかわからなくて苦しい思いも味わいました。それでも頑張ってコミュニケーションを取り続けていると、3日目ぐらいからぐっとスムーズにやりとりできるようになりました。英語を使って本当に言いたいことを伝え合う難しさや喜びを実感し英語を学習する意欲が高まりました。また、教育格差や食糧危機といった問題に向き合う同世代の人々と接することで、視野の広がりも実感しました。高校生のうちに貴重な経験ができたことをうれしく思います。
<インタビュー2>
高校生の国際交流をサポート。オンラインでもっと身近に
オンライン国際交流コーディネーター 古山 誠(ふるやま まこと)さん
昨年度から、オンライン国際交流コーディネーターとして、県立高校生がオンラインで海外と繋がり交流が進んでいくよう、学校と交流先とのマッチングや、交流会の運営などのお手伝いをしています。私は、これまでに海外で生活した経験があり、海外の人々と交流したり、異文化に触れたりすることの大切さを強く感じてきました。現在、インターネットが普及し、高校生が自分の端末などを使うことによって、気軽に海外の人々とオンラインで話すことができるようになっています。実際に高校生が笑顔で楽しそうに交流している様子を見るにつけ、自分自身の仕事に大変やりがいを感じています。これからも、多くの高校生が素晴らしい体験をすることができるように、精いっぱいサポートをしていきたいと思います。
<インタビュー3>
海外留学で経験したことを、自分の将来に生かしたい
県立岡山朝日高等学校2年生 山田 泰之佑(やまだ たいのすけ)さん
私は、令和4年(2022年)8月から10カ月間、フィンランドに長期留学をしました。フィンランドは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成度が世界トップで、男女格差の解消や福祉の充実など、幸福度が高い国として知られています。どうして経済的に大国ではないフィンランドが、世界で一番幸せな国なのかを自分の目で確かめたいと思い、私は留学を決意しました。ホストファミリーとの生活や学業など、現地の人と同じように生活していく中で、フィンランドでのジェンダーギャップの少なさや、SDGsへの取り組みなどを体感することができました。今回の留学で学び、感じ、得たことを、自分の思い出だけに留めず、周りの人たちや社会に積極的に発信していき、自分が目指す将来に生かしていきたいです。
【トピック】韓国・慶尚南道(キョンサンナンド)の中学生が岡山県を訪問しました
平成24年(2012年)に締結した岡山県教育委員会と韓国・慶尚南道教育庁との友好交流協定に基づき、令和5年(2023年)10月17日から20日まで、慶尚南道の中学生が5年ぶりに来県。学校訪問や、ホームステイなどを通じた交流を行うことにより、相互の理解と友好を深めました。
【インフォメーション】岡山県教育委員会公式noteをはじめました
岡山県教育委員会は、公式noteで、保護者や地域の方々に向けて県立学校の魅力発信や県教育委員会の取り組みを発信しています。アプリは不要で、パソコン・スマホのどちらからも見られます。ぜひご覧ください。
https://okayama-pref.note.jp/
問い合わせ:教育委員会教育政策課 電話 086-226-7569/ 県民生活部国際課 電話 086-226-7283
議会だより
県議会では、各地域の課題を把握し、県民の意見を県政に反映させるための活動に取り組んでいます。地域経済の活性化や教育再生など、特に重要な事項について審査や調査を行っている特別委員会が、県内で現地調査を実施しました。
●決算特別委員会:岡山県福祉相談センターを調査(10月4日)
●防災・環境対策・スポーツ振興特別委員会:岡山県消防学校を調査(10月10日)
●総合計画・行財政改革特別委員会:蒜山ひとときを調査(10月23日)
●教育再生・子ども応援特別委員会:岡山南支援学校における特別支援学校のセンター的機能を活かした学校等支援体制を調査(7月12日)
●地域振興特別委員会:高倉地域づくりの会を調査(10月12日)
問い合わせ:岡山県議会事務局政務調査室 電話 086-226-7553
県政フラッシュ
「ももっこカード」がアプリになって、ももっと!便利に
協賛店で提示することで、割引やプレゼントなど、いろいろな子育て応援サービスを受けることができる「ももっこカード」がアプリになりました。現在地から協賛店を検索したり、お住まいの地域のイベント情報が受け取れるなど、アプリならではの機能を備えて、より便利にご利用いただけます。また、協賛店のサービスの写真などをSNSに投稿すると豪華な賞品が当たるキャンペーンを2月29日(木曜日)まで実施しています。
問い合わせ:子ども福祉部子ども未来課 電話 086-226-7347
おかやまかわら版(7件)
1 岡山後楽園 開園記念日
岡山後楽園では、明治17年(1884年)に後楽園が池田家から岡山県に譲渡され、一般公開の記念式典が行われた3月2日は「開館記念日」で、当日は入園無料です。また、3月1日(金曜日)から3月3日(日曜日)は「春のおもてなし」として、ひな人形の展示や茶会などさまざまなイベントを用意しています。ぜひお越しください。
開催日時:3月2日(土曜日)8時00分~17時00分(各種イベントは10時00分~15時00分)
場所:岡山後楽園
入園料:無料(3月2日以外は大人410円、65歳以上140円、高校生以下無料)
問い合わせ:後楽園事務所 電話 086-272-1148
2 毎年2月7日は「北方領土の日」です
県内では北方領土返還要求岡山県民大会が開催されます。元島民による講演など、県民大会の様子は、Youtubeでもライブ配信され、開催後も配信映像をご覧いただけます。また、岡山県立図書館では、2月18日(日曜日)まで、北方領土に関するテーマ展示が開催中です。北方領土返還要求運動への、皆さんのご理解とご協力をお願いします。
開催日時:2月8日(木曜日)13時30分~15時30分
場所:さん太ホール(岡山市北区柳町2-1-1)
問い合わせ:岡山県北方領土返還要求運動県民会議(岡山県公聴広報課内) 電話 086-226-7158
3 点訳・朗読ボランティア養成講座受講者募集説明会
視覚障害のある人の読書を支援する点訳・朗読ボランティアの令和6年度(2024年度)養成講座受講者募集に関する説明会を開催します。事前申し込みは不要です。説明会に参加できない場合は資料をお送りしますので、下記までご連絡ください。
開催日時:3月30日(土曜日)13時30分~16時00分
場所:岡山県視覚障害者センター(岡山市北区西古松268-1)
問い合わせ:岡山県視覚障害者センター 電話 086-244-1121
4 開催1年前!「晴れて輝け!おかやま国スポ」
令和7年(2025年)1月に西日本初となる国スポ冬季大会「晴れて輝け!おかやま国スポ」が開催されます。岡山市・倉敷市のスケートリンクでフィギュアスケート、ショートトラック、アイスホッケーの3競技が実施され、全国トップレベルの選手たちが優雅な演技や熱い試合を繰り広げます。会場には岡山グルメを楽しめるブースも出店予定です。ぜひ会場へお越しください。
期間:令和7年1月26日(日曜日)~2月5日(水曜日)
問い合わせ:国民スポーツ大会推進室 電話 086-226-7475
5 バレンタインジャンボ宝くじ発売!
1等・前後賞合わせて3億円が当たるバレンタインジャンボ宝くじが、2月14日(水曜日)から3月15日(金曜日)まで発売されます。県内での宝くじの売上の一部は、岡山県と岡山市の収益金となり、公共施設の整備など、県民の皆さんへのサービス向上につながります。宝くじは、県内でご購入下さい。
期間:2月14日(水曜日)~3月15日(金曜日)
問い合わせ:財政課 電話 086-226-7231
6 岡山県ナースセンターをご活用ください
岡山県ナースセンターは、県が指定し、岡山県看護協会が運営する看護職のための無料職業紹介所です。対面やオンラインなどで職業相談を受けられるほか、再就業に向け不安がある方や新人看護職員の方が看護技術を学ぶ講習会も無料で受講できます。経験豊富な看護職の相談員がサポートしますので、ぜひご活用ください。
場所:岡山県看護研修センター内3階(岡山市北区兵団4-39)
休業日:土曜日・日曜日、祝日、年末年始
問い合わせ:岡山県ナースセンター 電話 086-226-3639
7 自動車の適正登録について
自動車税種別割は、毎年4月1日時点の自動車の所有者に課税されます。自動車を手放した場合や、引っ越しをした場合は、3月末までに運輸支局で登録手続きを行ってください。正しく登録されていないと、自動車税種別割に関するさまざまなトラブルの原因になります。適正な登録をお願いします。
登録手続きに関する問い合わせ:中国運輸局岡山運輸支局 電話 050-5540-2072
自動車税に関する問い合わせ:岡山県税務課 電話 086-226-7244
2月号プレゼントアンケート
今月の紙面の分かりやすさについて、皆さんのご意見をお聞かせください。