本文
音声読み上げ用 岡山県議会広報紙 おかやま県議会だより 第34号 (県議会を振り返る[2月・6月定例会])
「おかやま県議会だより」点字版を発行しています。ご希望の方は、県議会事務局政務調査室(電話086-226-7554)までご連絡ください。
2月定例会
この議会で知事から提出された議案は計125件、議会提出の発議案は「岡山県議会会議規則の一部を改正する規則案」など2件で、いずれも可決または同意されました。
2月27日には代表質問が行われ、うちやま のぼる議員(自由民主党)、とりい りょうすけ議員(民主・県民クラブ)、よしだ とおる議員(公明党)の3名の議員が県政の諸課題について会派を代表して質問を行ったほか、2月29日と、3月5日から8日までの計5日間にわたり18名の議員が一般質問を行いました。
代表質問から (紙面の都合上、一人一問で要旨を掲載しています。)
みまさか岡山道路について 【 うちやま のぼる 議員(自由民主党)】
質問
みまさか岡山道路は、中国縦貫自動車道と山陽自動車道を県東部で結ぶ地域高規格道路で、全線が開通すれば、沿線地域の活性化や物流ネットワークとしての機能など、県全体への大きな効果が期待できる。効果を最大限に発揮するためにも、一日も早い全線開通が望まれる。事業の進捗を加速すべきだが、進捗状況と全線開通に向けた決意を伺いたい。
知事答弁
現在、湯郷温泉インターチェンジ(以下、IC)から英田IC間について、用地買収を概ね完了し橋梁工事等を推進しており、英田ICから吉井IC間についても、用地買収を進めるとともに一部工事に着手したところである。今後とも、予算の確保を国に強く働きかけるとともに、関係市町と連携し、早期の全線開通に向け全力で整備を推進してまいりたい。
用語解説
「みまさか岡山道路」
岡山市から勝央町まで全長約36kmの無料の自動車専用道路。県と岡山市で整備を進めており、約22kmが開通済み。全線開通により、地域活性化や災害時の緊急物資輸送路としての機能が期待されている。
災害時の空路活用について 【 とりい りょうすけ 議員(民主・県民クラブ)】
質問
能登半島地震を経て、国においても、災害時の空路活用の重要性が認識されている。本県も、物資搬送等に関し、民間ヘリコプターを活用し、官民の総合力で空からの被災地支援に臨むべきと考えるが、どうか。また、関係機関との事前協議や訓練への参加等連携の可能性を模索してはどうか、併せて所見を伺いたい。
知事答弁
地域防災計画を踏まえ、民間も含め運用可能なヘリコプターをできるだけ多く確保する必要があると考えている。また、関係機関相互の連携体制の確立が重要であるため、民間ヘリコプターの役割や県災害対策本部との連絡方法など、具体的な運用について、民間航空事業者との協議の場を設け、検討してまいりたい。
瀬戸内海国立公園 指定90周年について 【よしだ とおる 議員(公明党)】
質問
瀬戸内海国立公園は、本県の大きな観光資源だ。令和6年度は、瀬戸内海の自然や地域の歴史・文化のすばらしさを発信し、国立公園の利用者増加を図るための記念事業が計画されている。国内外に誇る瀬戸内海の環境や景観を守り、育て、来るべき100周年につなぐべきだが、実施にあたっての意気込みを伺いたい。
知事答弁
指定90周年を契機に、瀬戸内海の魅力を発信し、利用促進や環境保全に取り組むことが重要であることから、ウオーキングイベントや島での体験ツアーのほか、海ごみ回収イベントなど、年間を通じ、様々な記念事業に取り組むこととしており、次の100周年を見据え、国や関係自治体等と連携しながら、節目の年を大いに盛り上げてまいりたい。
一般質問を行った議員
2月29日
おぐら ひろし(自民)、すます のぶこ(共産)、もとやま こうじ(自民)、こうの けいじ(自民)
3月5日
ますかわ えいいち(公明)、たかはし とおる(民県)、わたなべ とものり(自民)
3月6日
あまの ひでお(自民)、あきやま まさひろ(民県)、すみや しのぶ(公明)
3月7日
さかもと りょうへい(自民)、まさき みえ(自民)、なかがわ まさこ(民県)、しみず かおる(自民)
3月8日
まつしま こういち(自民)、わたなべ なおこ(民県)、ふくだ つかさ(自民)、きぐち きょうこ(自民)
2月定例会 議決結果
事件案件 9件可決( 9件中)
条例案 80件可決(80件中)
人事案件 3件同意( 3件中)
委員会発議 2件可決( 2件中)
6月定例会
この議会で知事から提出された議案は計11件、議会提出の発議案は「パレスチナ自治区ガザ地区における人道状況の改善と平和の早期実現を求める決議案」など3件で、いずれも可決または同意されました。
6月14日には代表質問が行われ、おの やすひろ議員(自由民主党)、あきやま まさひろ議員(民主・県民クラブ)、いで たえこ議員(公明党)の3名の議員が県政の諸課題について会派を代表して質問を行ったほか、6月19日から21日までと25日、26日の計5日間にわたり21名の議員が一般質問を行いました。
代表質問から (紙面の都合上、一人一問で要旨を掲載しています。)
岡山桃太郎空港の機能強化について 【 おの やすひろ 議員(自由民主党)】
質問
岡山桃太郎空港には、旅客ターミナルビルの老朽化や施設の狭隘化など、多くの課題がある。空港づくり基本構想に基づき、ビルの拡張などに向けた検討を開始したが、利便性の高い空港を目指すとともに、賑わいを創出し、魅力のある空港としなければならない。空港の機能強化にスピード感を持って取り組むべきだが、所見を伺いたい。
知事答弁
旅客の利便性向上や賑わいの創出につながる施設改善のほか、円滑に乗客への対応ができる施設強化などに向けた、専門的な調査を実施している。今後、調査結果をもとに検討を進め、空港の機能強化にしっかり取り組むとともに、さらなる魅力向上を図り、多くの方々に訪れていただける空港を目指してまいりたい。
EV先進県岡山について 【 あきやま まさひろ 議員(民主・県民クラブ)】
質問
EVなどの普及台数の目標を2030年度までに3万6000台と設定し、急速充電設備は2030年頃には約500口、普通充電設備は約1800口という設置数の目安を示している。それぞれの目標、目安の達成が不可欠だが、その先にあるEV先進県岡山の具体像について伺いたい。
知事答弁
EVの良さや特性が広く理解されることで普及が図られるとともに、充電設備の導入などにより安心してEVを利用できる環境が整備されていくと考えている。また、今後の技術革新でEVがさらに利用しやすくなり、誰もが普通にEVを選択する将来を期待している。
今後とも、魅力発信や車両等への支援などを通じて、将来像の実現に向けた取組を進めてまいりたい。
高齢者の孤立対策について 【 いで たえこ 議員(公明党)】
質問
単独世帯の高齢者が増加する中、社会的に孤立しにくい地域づくりが大切だが、所見を伺いたい。
また、高齢者の社会的孤立を防ぐために、仲間づくりの輪を広げる「通いの場」を推進する市町村の取組を支援すべきであり、県としても好事例の横展開のためのフォーラムの開催や紹介冊子の作成などに取り組むべきだが、どうか。
知事答弁
高齢者が人や社会とのつながりの中で安心して暮らせるよう、地域全体で支える仕組みづくりを進めていく必要があると考えている。
また、「通いの場」の拡充に向けては、担い手の機運醸成を図るフォーラムの開催や、ユニークな取組事例を紹介する冊子の作成、専門職による助言などにより、市町村の取組を支援してまいりたい。
用語解説
「通いの場」
地域の高齢者が、公民館などの身近な場所に気軽に集い、体操など様々な活動を行いながら、住民同士のふれあいを通して「生きがいづくり」「仲間づくり」の輪を広げる場所。地域の介護予防の拠点となる場所でもある。
一般質問を行った議員
6月19日
おおはし かずあき(自民)、うじひら みほこ(共産)、おおた まさたか(自民)、こうの けいじ(自民)
6月20日
ますかわ えいいち(公明)、あまの ひでお(自民)、うえだ かつよし(自民)、もとやま こうじ(自民)
6月21日
ふくしま きょうこ(自民)、おはら なおみ(民県)、おとくら けんいち(自民)、まさき みえ(自民)
6月25日
とりい りょうすけ(民県)、まつしま こういち(自民)、ささい しげとも(公明)、すずき かずふみ(民県)
6月26日
さかもと りょうへい(自民)、おおつか あい(民県)、なかがわ まさこ(民県)、わたなべ とものり(自民)、わたなべ ひでき(自民)
6月定例会 議決結果
事件案件 1件可決(1件中)
条例案 8件可決(8件中)
人事案件 1件同意(1件中)
委員会発議 3件可決(3件中)