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マイコプラズマ肺炎の患者が増えています(注意喚起)
県内5か所の基幹定点医療機関からのマイコプラズマ肺炎の患者報告数が過去10年間の同時期と比較して最も多い状況です。
マイコプラズマ肺炎について
マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。
小児において発生頻度の高い感染症の一つとして知られており、6~12歳での発生報告が多いですが、成人での報告もみられます。
主な症状は、発熱や全身の倦怠感、せき、頭痛などです。熱が下がった後も、せきが3~4週間と長期間にわたり続くことが特徴です。
疾患名には「肺炎」という文字が入っていますが、感染者の多くは気管支炎で済むため、軽い症状が続きます。
しかし、一部の感染者では、肺炎となったり、重症化したりすることもあります。
感染経路は、飛沫感染や接触感染であり、家庭内や学校などの施設内での感染の伝播がみられています。
感染してから発症するまでの潜伏期間が長いことも特徴であり、2~3週間くらいとされています。
感染を拡げないために
・石けんと流水による手洗いを実施しましょう。
・短時間での接触による感染拡大の可能性はそれほど高くないため、患者との密接な接触を避けましょう。
・感染した場合は、家族間でもタオル等の共用はさけましょう。
・せきの症状がある場合は、場面に応じてマスクを着用するなど「咳エチケット」を守ることを心がけましょう。
かかったときは
抗菌薬(抗生物質)で治療されます。
軽症で済む場合が多いですが、重症化することもあるため、せきが長引くなど気になる症状があるときは、
早めに医療機関を受診するようにしましょう。
県内の発生状況について
県内のマイコプラズマ肺炎について把握した毎週の発生状況は、岡山県感染症情報センターのホームページでお知らせしています。