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令和6年9月 県議会定例会 知事提案説明要旨

印刷ページ表示 ページ番号:0933075 2024年9月5日更新政策推進課

令和6年9月 県議会定例会 知事提案説明要旨

 本日は、皆様御多用のところ御参集いただきまして、誠にありがとうございました。

 今回提案いたしました諸議案の説明に先立ちまして、当面する県政の課題について申し述べ、県議会及び県民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。

はじめに

・所信​​

 今議会は、私にとりまして任期中最後の定例会でございます。皆様方からこれまでにお寄せいただきました御支援、御協力に対し心から御礼を申し上げますとともに、所信の一端を申し述べさせていただきたいと存じます。

 知事就任以来、本県発展の好循環の起点は、教育の再生と産業の振興であるとの強い信念の下、将来を見据えた施策を展開してまいりました。

 その成果として、教育分野では、学校での暴力行為の発生割合が低下するなど、落ち着いて学習できる環境が整ってきており、小・中学校ともに全国平均並みまで学力が回復、定着してまいりました。産業分野では、新規立地企業等の投資額が累計で9千億円を超えるなど、確かな成果が現れてきております。

 また、この間、2つの困難な事態を乗り越えなければなりませんでした。まず、平成30年7月豪雨災害では、河川の氾濫による甚大な被害を受けましたが、昨年度、応急仮設住宅の解消や小田川3支川の改良復旧事業が完了し、復旧・復興の節目を迎えることができました。2つ目は、県民の社会生活に大きな影響を及ぼしたコロナ禍でありますが、県民の皆様の御協力のおかげもありまして、感染を抑え込むことができたと考えております。

 一方で、今後も、発生が高い確率で予想される南海トラフ地震や新たな感染症への備えなど、県民の健康と命に関わる課題のほか、豊かで持続可能な社会生活の実現に向け、様々な課題に取り組んでいかなければなりません。とりわけ、待ったなしの課題である少子化対策は、これからの数年間が、そのトレンドを反転させるラストチャンスであり、取組の正念場であります。

 新たな時代の要請に対しては、我々の世代が責任を持って解決につなげていくとの決意の下、市町村との連携を一層深め、企業やNPOなど多様な主体とスクラムを組みながら、オール岡山で取り組んでいく必要があります。

 20年後、30年後の未来を見据えた投資を続け、これまでの取組によって生まれた好循環の流れを様々な分野に波及させながら、すべての県民が明るい笑顔で暮らす「生き活き岡山」の実現に、引き続き全身全霊で取り組むことが私に課せられた責務であると考えており、この決意をもって、これまでお寄せいただきました数々の御厚情にお応えしてまいりたいと存じます。

・第4次晴れの国おかやま生き活きプラン(仮称)の策定​

 「第4次晴れの国おかやま生き活きプラン(仮称)」につきましては、7月に骨子案を取りまとめ公表したところであります。

 これまでの3つの重点戦略に、新たに「少子化対策」として、「結婚・子育ての希望がかなう社会の実現」を加えた4つを重点戦略と位置付け、その下に22の戦略プログラムを配置することとしております。

 引き続き、県議会をはじめ、市町村や関係団体などから幅広く御意見をいただきながら、内容の具体化を進め、11月に素案を公表し、パブリックコメントを行った上で、来年3月の策定を目指してまいりたいと考えております。

・少子化対策の推進​

 少子化対策の推進につきましては、おかやま縁むすびネットの利用促進を図るため、今年度は、登録無料と成婚記念プレゼントの2つのキャンペーンを展開しており、同ネットを通じた成婚数は、昨年同時期を大きく上回る状況となっております。また、結婚を希望する方の応援や、若い世代の結婚への関心喚起につながるメッセージを発信するため、先月、県ゆかりの著名人の方に応援アンバサダーに御就任いただいたところです。

 また、男性の育児休業取得の促進につきましては、7月から開始した経営層向けの啓発セミナーには、多くの企業に御参加いただき、また、奨励金制度に関する問い合わせも多くいただくなど、関心の高さを感じているところであります。引き続き、企業と連携し、男女がともに安心して子育てをしながら働ける職場環境づくりを進めるとともに、結婚、子育てを応援する社会全体の空気感の醸成など様々な施策を積極的に展開してまいります。

・妊娠・出産等の体制強化

 妊娠・出産等の体制強化につきましては、先月、おかやま妊娠・出産・子育て安心サポート連絡協議会を設立したところであり、保健・医療・福祉の関係者が分野や職種を越えて連携し、身近に分娩施設がない地域への対応など、様々な課題の解決に向けた具体的な検討を進めていくこととしております。

・保育人材の確保

 保育人材の確保につきましては、今年度、保育士を目指す学生等を対象とする県北地域の保育職場を体験するツアーや、各市町村の保育士募集の情報を県民局ごとにホームページ等で一括発信する取組を開始したほか、現在、広域エリアでの就職相談会や、保育現場へのICT導入に向けた見本市の開催等の準備を進めており、市町村や保育士養成校等ともしっかりと連携しながら、人材の確保につながるよう取り組んでまいります。

・人口減少対策​

 人口減少対策につきましては、人口減少により生じる諸課題に対応するため、第3期おかやま創生総合戦略(仮称)の策定を目指すとともに、先月、市町村との連携強化による課題解決を図る推進チームを立ち上げたところであり、地域の実情に応じた実効性のある施策の実現に向けて、取り組んでまいります。

・パリオリンピック・パラリンピック​

 先月閉会したパリオリンピックにつきましては、本県ゆかりの選手として、岡慎之助選手が、体操の日本勢で52年ぶりの3冠を達成され、また、1大会4個のメダル獲得という快挙を成し遂げられました。さらに、アーチェリーの中西絢哉選手、自転車の長迫吉拓選手、太田海也選手が入賞を果たされるなど、素晴らしい成績を収められました。選手の皆様には心からの敬意を表したいと存じます。県としては、この栄誉をたたえ、岡選手には県民栄誉賞を授与し、入賞の3選手には県スポーツ特別顕彰の授与を予定しているところであります。現在開催中のパラリンピックにつきましても、これまでに、車イス陸上の400mで佐藤友祈選手が銀メダルを獲得されており、残る競技での好成績を期待しております。また、パラリンピックで優秀な成績を収められた選手につきましても、表彰を検討してまいります。

 今後も、世界の大舞台で活躍し、県民に勇気と感動を与える選手が輩出されるよう、県内スポーツのさらなる振興を図ってまいります。

・ウクライナ支援​

 ウクライナへの支援につきましては、駐日ウクライナ大使から要請のあった救急車等の提供について、県から市町村等に協力を呼びかけ、複数の団体から賛同の意向が示されたことから、昨日、最初の提供車両の出発式を行ったところであります。引き続き、市町村や経済界等と連携しながら支援を進めてまいります。

教育県岡山の復活

 続きまして、第3次晴れの国おかやま生き活きプランに掲げる3つの重点戦略に沿って、御説明申し上げます。

 まず、「教育県岡山の復活」についてであります。

・学ぶ力育成

(学ぶ力の育成)

 学ぶ力の育成につきましては、7月に公表された全国学力・学習状況調査の結果において、小学校では全国の平均正答率を1ポイント下回りましたが、中学校では、調査開始以来、初めて1ポイント上回りました。今後は、調査結果の分析に大学教授等の専門的知見を活用し、その結果に基づいた指導・支援体制を構築するなど、基礎学力の定着に向けた取組を進め、子どもたちの学力向上につなげてまいります。

 また、高校においては、今年度、県内24校が採択されている国の「高等学校DX加速化推進事業」を活用し、高度なICT機器を用いた探究的な学びを強化するなど、デジタル等の成長分野を支える人材の育成に努めてまいります。

・徳育・体育推進

(少年非行対策)

 少年非行対策につきましては、今年上半期の刑法犯少年数が前年同時期に比べて増加しており、特にオートバイの窃盗や、万引きなどが増えていることから、抑止に向けた警戒活動の実施に加え、教育機関等と連携した非行防止教室を開催するほか、いわゆる「闇バイト」への加担防止等に向け、SNS広告を活用した広報啓発活動等の取組を推進し、少年の規範意識の向上に努めてまいります。

地域を支える産業の振興

 続きまして、「地域を支える産業の振興」についてであります。

・企業誘致・投資促進

(企業誘致と投資の促進)

 企業誘致と投資の促進につきましては、市町村による産業用地開発をより一層支援するため、今年度から専門家による実務研修や個別課題を解決するための相談対応に取り組んでいるところであります。また、企業ニーズ調査を実施しているところであり、今後、調査結果を市町村と共有、検証するなど、引き続き、市町村と一体となって産業用地の確保に努めるとともに、企業誘致と投資の促進に取り組んでまいります。

・企業の「稼ぐ力」強化

(企業の「稼ぐ力」強化)

 企業の「稼ぐ力」の強化につきましては、7月に愛知県で開催した大手自動車メーカーとの展示商談会においてトップセールスを行い、県内中小企業等50社の優れた技術や製品をPRしたところであり、今後の受注拡大につながるよう支援してまいります。

 また、今年度で10回目を迎える中四国最大級の展示商談会「おかやまテクノロジー展2024」を、オンライン展は来月から、リアル展は11月に開催することとしており、県内企業の新たなビジネスチャンスの創出に取り組んでまいります。

・観光振興

(観光振興)

 観光振興につきましては、県北12市町村をエリアとする「森の芸術祭 晴れの国・岡山」が、いよいよ今月28日に開幕いたします。現在、国内外の参加アーティストによる作品制作が進んでいるところであり、来訪者をおもてなしの心でお迎えできるよう、会場運営や交通アクセスなどの受入態勢の準備をしっかりと進め、多くの皆様に御来場いただきたいと思います。

 また、現在、「おかやまハレいろキャンペーン2024」を11月末まで実施しており、自然・文化体験や食といった本県ならではの特別な企画を展開することにより、芸術祭との相乗効果を図りながら、県内各地への誘客を促進してまいります。

(海外プロモーション)

 海外プロモーションにつきましては、7月に、県議会議長とともにタイを訪問し、現地の旅行会社などに本県の観光地や特産品の魅力を強くアピールするとともに、現地航空会社を訪問し、岡山桃太郎空港への直行便の就航に向けて意見交換を行ってまいりました。

 また、本県からタイに進出している企業と意見交換を行い、課題等を把握するとともに、現地政府機関を訪問し、企業に対する支援を要望したところであります。

 今後とも、プロモーション活動を継続的に実施することにより、観光誘客や経済交流の促進を図るとともに、直行便の誘致に取り組んでまいります。

(岡山桃太郎空港)

 岡山桃太郎空港につきましては、来月から、台北線の増便と、新たに高雄との直行便の就航が予定されております。引き続き、路線のPRや集客支援など利用促進に努め、国際線の維持・拡充にしっかりと取り組んでまいります。

(岡山後楽園)

 岡山後楽園につきましては、江戸時代に岡山藩主が後楽園で食べた料理を再現したメニューの提供が7月から岡山市内の店舗で始まり、後楽園の新たな魅力として発信しているところであります。

 また、先月、岡山城の烏城灯源郷と連携して、夏の幻想庭園を開催し、訪れた多くの方の好評をいただいたところであります。引き続き、外国人観光客はもとより、新たなファン層の拡大やリピーターの確保に取り組んでまいります。

・儲かる農林水産業加速化

(桃、ぶどうの供給力強化)

 桃、ぶどうの供給力強化につきましては、これまで6地区においてハイブリッド産地の育成に向け、ほ場整備や新規就農者の確保に取り組んできたところであります。今年度には、新たに勝央町の1地区が取組を開始したところであり、引き続き、市町村や関係団体と連携し、施設整備や生産技術指導などを行い、産地の発展を支援してまいります。

・働く人応援

(働き方改革)

 働き方改革につきましては、多様で柔軟な働き方について考えるフォーラムを来月開催し、勤務間インターバル制度の事例紹介を行うなど、県内企業等において、従業員の健康保持とワーク・ライフ・バランスに加え、生産性の向上や優秀な人材の確保が図られるよう、さらなる機運の醸成に取り組んでまいります。

(本県への就職促進)

 本県への就職促進につきましては、大学生等を対象とした合同就職面接会やオンライン中継による県内企業の職場見学ツアーに加え、今年度から新たに学生と県内企業の若手社員や経営者等が、働き方や人材育成などをテーマに意見交換を行う交流会を開催しているところであり、引き続き、本県への人材還流と定着に取り組んでまいります。

安心で豊かさが実感できる地域の創造

 続きまして、「安心で豊かさが実感できる地域の創造」についてであります。

・保健・医療・福祉充実

(介護現場の働きやすい職場づくり)

 介護現場の働きやすい職場づくりにつきましては、個々の事業所からの各種相談対応や支援を行う県介護生産性総合相談センターを先日、開設したところであり、今後、セミナーや介護ロボット等の展示会の開催、専門家による伴走支援などにより、職員の負担軽減を図り、介護職場のイメージアップ、サービスの質の向上につなげてまいります。

(新興感染症対策)

 新興感染症対策につきましては、平時からの準備が重要であることから、医療機関と病床確保等の協定締結を進めており、概ね目標を達成する見込みとなっております。

 また、感染症対策の専門家を中心としたネットワークを構築し、患者情報の様式の統一化や分析体制の強化、専門的人材の資質向上など、テーマごとに作業部会で検討を進めており、引き続き、関係機関と連携しながら、新興感染症等の発生時に早期に対応できるよう、取り組んでまいります。

(子宮頸がんの予防)

 子宮頸がんの予防につきましては、家庭で話し合う機会が増える夏休みと冬休みを重点啓発期間として、新たに任命した子宮頸がん予防啓発アンバサダーを活用し、情報を届けたいターゲット層に向けてSNS広告等を実施するなど、一人でも多くの方を救うため、正しい知識の普及啓発に一層取り組んでまいります。

(困難な問題を抱える女性への支援)

 困難な問題を抱える女性への支援につきましては、支援を必要とする女性が、自身の抱える問題に気づき、適切に相談窓口につながるよう、SNSを通じたアウトリーチ型の広報・啓発を始めたところであります。また、民間団体との連携を強化し、一時保護やその後の自立に向けたサポートなど、個々に異なる状況やニーズに応じた柔軟できめ細かな支援が行える体制により、取組の推進を図ってまいります。

・防災対策強化

(防災対策の推進)

 防災対策の推進につきましては、能登半島地震で明らかとなった課題への対応策を盛り込んだ総合防災訓練や物資オペレーション訓練などの実施を通じて、災害対応力の強化に努めてまいります。

 また、住宅の耐震化に対する県民意識が高まっていることから、今月県庁で、耐震シェルターや防災ベッドなどの命を守る対策や耐震改修の低コスト工法の普及啓発を目的に、展示会を開催いたします。なお、展示会終了後は市町村をはじめ、様々な場所での展示を行うなど、住宅の耐震化に向けたさらなる啓発・促進に取り組んでまいります。

(国道486号川辺橋の機能復旧)

 国道486号川辺橋の最終的な機能復旧につきましては、新川辺橋の南側に幅3mの張り出し歩道を設置するとともに、川辺橋までの間の堤防を拡幅し歩道を整備することで国との協議が整い、今年の出水期明けからの工事着手に向け、準備を進めているところであります。

 完成まで数年を要する見込みでありますが、1日も早い復旧を目指し取り組んでまいります。

・暮らしの安全推進

(暮らしの安全対策)

 暮らしの安全対策につきましては、還付金詐欺や架空料金請求詐欺をはじめとした特殊詐欺の被害が後を絶たず、依然として深刻な状況にあることから、留守番電話設定等の広報を強力に推進し、被害の未然防止に努めてまいります。

 また、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害が、昨年末から急増していることから、関係機関・団体等と連携しながら被害防止に向けた広報啓発活動を一層推進してまいります。

・持続可能な中山間地域等形成

(中山間地域等の振興)

 中山間地域等の振興につきましては、初めて離島地域の多彩な魅力を発信する「島フェスタ」を開催し、多くの方々に御来場いただきました。今後、企業と地域の協働による買い物支援に向けた新たな仕組みづくりなどにも取り組むこととしており、引き続き、道路環境の整備等のハード面も含め、市町村等と連携しながら総合的な施策を展開してまいります。

(鳥獣被害防止対策)

 鳥獣被害防止対策につきましては、近年急増しているシカによる林業地での被害について、今年度新たに、県内4箇所にモデル地区を設定し、シカから苗木を守る防護対策に加え捕獲体制の整備を進めているところであり、市町村等と連携し、地域の実情に応じた効果的な対策を講じてまいります。

・快適な環境保全

(EVの普及)

 EVの普及につきましては、自宅への充電環境整備が重要であることから、設置が進んでいない分譲マンションへの導入を促進するため、今月下旬に管理組合等を対象としたセミナーと相談会を開催いたします。

 また、11月には、EVの良さを体感していただく試乗会を県内2か所で実施することとしており、引き続き、充電環境の充実とEVの魅力発信等に取り組み、さらなる普及を進めてまいります。

(瀬戸内海国立公園指定90周年)

 指定90周年を迎えた瀬戸内海国立公園につきましては、フォトコンテストやスタンプラリー、島での魅力体験ツアーなど記念事業に取り組んでいるところであります。来月には、国等と記念式典を開催することとしており、こうした取組を通じて瀬戸内海の魅力を広く発信し、次の100周年につなげてまいります。 

・生きがい・元気づくり支援

(「晴れて輝け!おかやま国スポ」)

 来年1月の開催まで5か月を切った「晴れて輝け!おかやま国スポ」につきましては、オリンピアンを招いた子どもスケート体験教室や各種イベント等を通じて、機運の醸成に取り組んでいるところであります。

 また、開始式の歓迎アトラクションや観覧環境の整備など、本県ならではの工夫を凝らし、西日本で初めての開催となる今大会を成功に導くことができるよう、しっかりと準備を進めてまいります。

(おかやまマラソン2024)

 おかやまマラソン2024につきましては、沿道給食や応援スポットの充実、EXPOの開催、ケアステーションの設置など、岡山らしいおもてなしやにぎわい創出を通じ、ランナーのさらなる満足度の向上を図るとともに、本県の魅力を全国に発信する大会となるよう、11月の大会本番に向け、準備に万全を期してまいります。

(在住外国人への日本語教育)

 在住外国人への日本語教育につきましては、全県的な体制整備に向けて、7月に有識者等による総合調整会議を開催したところであります。今後、地域における日本語教育コーディネーターを配置した試行的な教室を開設することとしており、その成果を生かしながら、在住外国人のニーズに応じた体制づくりを進めてまいります。

・情報発信力強化

(情報発信力の強化)

 情報発信力の強化につきましては、本県のイメージアッププロモーション「岡アツ!Action」に、「さぁ、岡山にアツまれ!」という想いを込めて、首都圏及び関西圏で様々な企画を実施してまいります。

 また、海外への情報発信につきましては、7月にタイ向けの新たな動画を発信したところであり、引き続き、本県の認知度向上に努めてまいります。

諸議案

  次に、今回提案しております諸議案の概要につきまして、御説明申し上げます。

 まず、予算案件につきましては、当初予算編成後の情勢の変化に伴い、早急な対応を必要とするものについて、補正措置を講じることとし、所要額を計上しております。

 その結果、今回の補正予算額は、

   一般会計において   1億3,500余万円の増額

であります。

 補正後の一般会計予算額は、歳入歳出それぞれ7,551億8,500余万円であります。

 一般会計歳入予算の主な内容につきましては、繰入金8,000余万円などを増額する所要の補正措置を講じるものであります。

 一般会計歳出予算の主な内容につきましては、特定疾患・難病対策費3,400余万円などを計上しております。

 繰越明許費につきましては、道路整備事業など21件83億5,500余万円を繰り越ししようとするものであります。

 次に、事件案件につきましては、工事請負契約の締結についてのもの1件、工事請負契約締結の変更についてのもの1件並びに令和5年度岡山県営電気事業会計など3企業会計における決算認定等についてのものであります。

 最後に、条例案件につきましては、「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号等の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例」など2件であります。

 以上、今回提案いたしました諸議案につきまして、その概要を申し上げた次第であります。

 なにとぞ、慎重御審議の上、適切な議決を賜りますようお願い申し上げます。