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森林研究所で見ることができる鳥類(コゲラ)
コゲラ(鳥類)の紹介
今回は、コゲラについて紹介します。
コゲラは白黒模様をしたキツツキ科の鳥類です。留鳥であり、日本では全国的に平地から低山帯で見ることができます。
体長は15cm程度で、日本で見るキツツキの中では最小となります。ですが個体数ではキツツキの中で最多だと言われています。
林の中の枯れ木を巣としており、縄張りの中でつがいと行動します。非繁殖期にはシジュウカラやエナガの郡中に入る個体も多いです。
雌雄で同じような見た目をしますが、オスの後頭部には赤い羽が生えます。しかし、興奮した際や風が吹いた場合以外は確認しづらいです。
鳴き声は「ギィー」、「キッキキキキ」と鳴き、また「トロロロ」とドラミングをすることもあるようです。
森林研究所の中でも比較的探しやすい野鳥であるようです。
写真1 木留まりするコゲラ(成鳥) 写真2 幼鳥(左)に給餌する親(右)
写真3 コゲラの幼鳥(メス) 写真4 コゲラの幼鳥(オス)
写真5 採餌するコゲラ
(写真1は2023年8月25日に、写真2、3は2023年5月22日に、写真4は2022年8月3日に、写真5は2022年11月3日にそれぞれ森林研究所内にて岡田容子氏が撮影)
ぜひ、身近な自然を観察してみてください。
(出典)叶内(2020)フィールド図鑑 日本の野鳥 第2版.文一総合出版.p260-261.
浜口ら(1993)日本の野鳥 第2版.山と渓谷社.p380.
小林(1992)原色日本鳥類図鑑 新訂増補版.保育社.p55-56.
中野(2017)季節とフィールドから鳥が見つかる 1年で240種類の鳥と出会う.文一総合出版.p13.