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栽培漁業ってなに?

印刷ページ表示 ページ番号:0030957 2009年10月1日更新水産研究所
 魚介類は多くの卵を産みますが、海や川ではふ化してもすぐに他の魚などに食べられたり、十分に餌を食べられなかったりして、そのほとんどがふ化後10日以内に死んでしまいます。

 けれども、水槽の中で人の手によって管理しながら、卵をふ化させ、餌を与えると、自然に比べて数万倍も生き残らせることができます。それらを、適当な大きさまで育てて海に放流し、その後は自然の力で育つのを待って計画的に漁獲する方法を栽培漁業といいます。

 今までの「とるだけの漁業」に対して「つくり育てる漁業」ともいいます。この栽培漁業を進めるため、資源増殖室では、そのもととなる魚やえび、かにの赤ちゃんを育てています。

 下の図は、魚やカニなどの成長と与える餌の例です。このように、成長にあわせて与える餌をかえながら飼育します。
種苗生産における成長と餌の例(サワラ、オニオコゼ、ガザミ)