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狂犬病

印刷ページ表示 ページ番号:0003407 2007年5月1日更新生活衛生課

狂犬病について

平成18年11月16日未明に、フィリピンで野犬に咬まれた京都市内の60歳代男性が、また横浜市でも、平成18年12月7日未明に、同じくフィリピンで野犬に咬まれた60歳代の男性が、立て続けに狂犬病により亡くなられました。
 我が国において、動物における狂犬病の発生は昭和33年(注)以降、人の感染事例について、国内感染症例は昭和29年以降、輸入感染症例も昭和46年以降認められていませんでした。
(注:犬については昭和31年が最後、その他の動物については昭和32年が最後です。)
 このように、日本国内においては封じ込めに成功した狂犬病ですが、世界では、いまだ狂犬病の流行が続いており、年間3万~5万人超の人が狂犬病により命を落としています。
 狂犬病を正しく知り、しっかりとした対応を身につけましょう。

狂犬病ってどんな病気ですか?

狂犬病は、人がウイルスを持っている動物に咬まれることで、狂犬病ウイルスが筋肉から神経に入り、最終的にウイルスが脳まで到達して生命維持に必要な脳の中枢を破壊し、死に至る病気です。
 咬まれてから発症するまでの潜伏期間は、おおよそ1~2ヶ月と言われており、最初は、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、疲労感、食欲不振、悪心・嘔吐、咽頭痛、空咳といった風邪に似た症状を呈します。(前駆期)
 その後、咬まれた場所の痛み、知覚異常や痙攣が起こります。その結果、液体を飲むことが出来なくなり、やがて水を見ただけで痙攣発作を起こすようになります。この症状を恐水症といいます。また、知覚の異常が起こるため、冷たい風が少しでも皮膚に触れると痙攣発作を起こします。この症状を恐風症といいます。そのほかの症状として、高熱、麻痺、運動失調、全身けいれんが起こります。(急性期)
 こうした症状が現れた2~7日後に昏睡状態(昏睡期)に陥り、やがて呼吸困難により死に至ります。
 ただし、このウイルスは感染力そのものは非常に弱く、人から人への感染はほとんどありません。

狂犬病は治療できるの?

残念ながら狂犬病の治療法はなく、発症したら100%死亡します。ただし、狂犬病ウイルスを持っている動物に咬まれた後、すぐに傷口を消毒し、発症する前に急いでワクチンを接種することで発症を防ぐことは可能です。

狂犬病はどんな動物から感染する可能性があるの?

基本的に、ほぼ全てのほ乳類から感染すると言われています。海外では、犬だけでなくキツネ、アライグマ、コウモリといった動物に咬まれて狂犬病になった症例が報告されています。

海外で気をつけることは?

まず、海外に渡航される人、特に医療機関の整っていない奥地や秘境などへ行く方は、検疫所等であらかじめ狂犬病予防接種を受けることをお奨めします。また、海外では、野犬や野生動物にむやみに触れないでください。

日本国内で気をつけることは?

日本では動物の狂犬病はありませんが、外国で狂犬病に感染した動物が、いつ日本に入ってくるか分かりません。
 そのためにも、犬を飼っている人は、市町村の窓口で必ず登録を済ませ、年に1回の注射を必ず受けさせてください。