ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 保健医療部 > 生活衛生課 > パスツレラ症

本文

パスツレラ症

印刷ページ表示 ページ番号:0003408 2007年5月1日更新生活衛生課

パスツレラ症

皆さんは、普段あまり聞かないかも知れませんが、実は、ペットを飼っている方には一番身近な感染症といってもいいでしょう。
 なぜなら、犬や猫の口の中や猫の爪の間などに普通にみられる細菌で、咬まれたり、ひっかかれたりすることで感染することがあるからです。また、ペットとの濃厚な接触や唾液を通しての飛沫感染もあります。
 つまり、非常に身近な感染症であり、動物との過度な接触をしないことによって防ぐことが出来ます。

パスツレラ症ってどんな病気ですか?

パスツレラ症は、前述したとおり、犬や猫が人を咬んだりひっかいたりすることで、体内にパスツレラ菌という微生物が入ることで感染します。ただし、普通の健康な人では、咬まれたりひっかかれたりしたところが、1~2日以内に赤く腫れて、患部が炎症を起こすだけで済む場合が多いのですが、傷が深かったり、お年寄りや子供のような免疫力の低い方や、免疫が低下する病気を持っている方は、全身性疾患、例えば骨髄炎、肝膿瘍、腹膜炎、関節炎、腎炎、肺炎、髄膜炎といった症状を起こす場合もあります。
 なお、パスツレラ菌を持っている動物の多くは、症状を出すことはないので、一見健康な動物が菌を持っているので注意しましょう。

パスツレラ症は治療できるの?

抗生物質を投与することで治療は可能です。犬や猫などに咬まれたり、ひっかかれたら、まずは患部を石けんでよく洗い、お医者さんに診てもらいましょう。

パスツレラ症はどんな動物から感染する可能性があるの?

犬や猫の他、野生動物や鳥類もパスツレラ菌を持っています。国の調査では、犬の75%、猫の97%の口の中、猫の爪の20%にパスツレラ菌が見られるということでした。また、最近の調査では、健康な人の気道からも見つかった例が報告されています。

私たちはどう気をつければいいの?

まずは、犬や猫に咬まれたりひっかかれたりしないように注意することが大切です。もちろん、ペットの口にキスをしたり、口移しでエサをあげたりするのは非常に危険です。
 動物との過度な接触は避けるとともに、動物と触れあったら手洗い、うがいを励行するようにしましょう。