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オウム病

印刷ページ表示 ページ番号:0003417 2007年5月1日更新生活衛生課

オウム病

この病気は、主にクラミジアと呼ばれる菌に感染したオウム、インコ、ハトといった鳥類の糞などに含まれる菌を人が吸い込むことによって感染します。
 我が国においては、平成13年12月と平成17年12月に、鳥類展示施設で集団感染がありました。
 この病気を正しく知ることで、人と鳥類が適度な距離を保ち、よりよい関係を築きましょう。

オウム病ってどんな病気ですか?

オウム病は、オウム、インコやハトといった鳥類に感染するクラミジアと呼ばれる菌を、人が吸い込むことによって感染する病気です。特に、乾燥した糞が密閉された空間に舞い上がって、人が吸い込み感染する事例が多いです。
 その他に、鳥に口移しで餌を与えることで、鳥の気道の粘液が人の気道に入って感染した例もあります。
 人の口に入ったクラミジアは、気道に入ると、潜伏期間(7~14日くらい)を経て、痰を伴う咳、気管支炎、肺炎を起こすほか、38度以上の発熱、全身の倦怠感、食欲不振、筋肉痛、関節痛、頭痛といったインフルエンザに似た症状を起こし、治療が遅れると、心膜炎、肝炎、脳炎などを起こし、免疫力の弱いお年寄りが感染すると、ごくまれに死亡することもあります。ただし、人から人に感染をすることはほとんどありません。
 動物、特にオウムやインコでは、元気消失、食欲不振、羽毛逆立、削痩、目や鼻から透明な粘液が出る、緑白色の下痢便の排泄などの症状が出ます。特に、子供の鳥は症状が出るのが早いので、気をつけましょう。

オウム病は治療できるの?

クラミジアは、抗生物質による治療が可能ですので、おかしいなと思ったら、すぐにお医者さんに診てもらってください。その際に、鳥を飼っているかどうかを併せてお医者さんに伝えると、よりよいでしょう。

オウム病はどんな動物から感染する可能性があるの?

オウム病は、病気の名前から、オウムだけから感染すると勘違いされるかも知れませんが、実はクラミジアに感染した鳥類全てから感染する可能性があります。
 最近では、オウム、インコ、ハトの他に、ツルやキツツキの仲間からもクラミジアが検出されており、鳥類展示場における集団感染事例では、これらの鳥類から感染したのではと疑われています。
 また、非常に珍しい事例として、オウム病に感染したシカの出産を助けた動物園の職員が、シカの羊水や胎盤の飛沫が気道に入り感染したという、鳥類以外からの感染事例もありました。

私たちはどう気をつければいいの?

まず、鳥がクラミジアに感染しているかどうかは、動物病院で診てもらうことが出来ます。また、もし飼っている鳥がクラミジアを持っていると診断されても、人と同じく治療が可能ですので、獣医さんに治療してもらいましょう。
 感染予防の手段として、鳥を飼っている人は、日頃から糞や羽根が飛び散らないように清潔にしておき、鳥の世話をした後は、必ず手洗い、うがいをしましょう。もちろん、口移しで餌を与えたりするのはもってのほかです。節度ある接し方を心がけてください。
 今後、鳥を飼おうと迷っておられる方は、信頼できるペットショップで、健康な鳥を購入してください。