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非定型抗酸菌症(プール肉芽腫)
非定型抗酸菌症(プール肉芽腫)
まず、「非定型抗酸菌」とは、結核菌と同じ種類の菌でありながら、性質上、結核ではないとされた菌の総称です。一口に「非定型抗酸菌」と言っても、人にしか感染しないもの、ほ乳類に感染するもの、は虫類に感染するものと様々ありますが、ここでは、最近身近になってきた熱帯魚から人に感染するものを紹介します。
海水魚から感染する「非定型抗酸菌」は、別名「プール肉芽腫」とあるとおり、水族館や熱帯魚養殖の水槽(プール)を掃除している人の手の皮膚に、腫瘤やかいようができることの多い病気でした。
その後、主に熱帯魚を飼っている方が、水槽の掃除をしている際に感染することが知られ、熱帯魚ブームにより、より身近な動物由来感染症となりつつあります。
海水魚から感染する「非定型抗酸菌」は、別名「プール肉芽腫」とあるとおり、水族館や熱帯魚養殖の水槽(プール)を掃除している人の手の皮膚に、腫瘤やかいようができることの多い病気でした。
その後、主に熱帯魚を飼っている方が、水槽の掃除をしている際に感染することが知られ、熱帯魚ブームにより、より身近な動物由来感染症となりつつあります。
非定型抗酸菌症(プール肉芽腫)ってどんな病気ですか?
非定型抗酸菌は、分かっているだけで24種類が知られており、その中の一種であるMycobacterium marinusは、海水魚に感染します。
菌に感染した海水魚は、そのまま菌を排泄し続け、水槽の中の水や水槽の内面に菌が付着します。そして、水槽を洗浄するときに、手にある小さな傷から菌が侵入し、約2週間の潜伏期間の後に膿を包んだ腫瘤(膿疱)や発疹、また膿疱が破れると潰瘍が形成されます。
これらは、主に小さな傷が出来やすい手指の甲や関節突起部分によくでき、治療をすれば治り、重症化することはありません。
感染した魚の症状について、進行は比較的遅いものの、おなかが張っていたり、肛門周囲が赤く腫れていたりといった症状が認められます。
菌に感染した海水魚は、そのまま菌を排泄し続け、水槽の中の水や水槽の内面に菌が付着します。そして、水槽を洗浄するときに、手にある小さな傷から菌が侵入し、約2週間の潜伏期間の後に膿を包んだ腫瘤(膿疱)や発疹、また膿疱が破れると潰瘍が形成されます。
これらは、主に小さな傷が出来やすい手指の甲や関節突起部分によくでき、治療をすれば治り、重症化することはありません。
感染した魚の症状について、進行は比較的遅いものの、おなかが張っていたり、肛門周囲が赤く腫れていたりといった症状が認められます。
非定型抗酸菌症(プール肉芽腫)は治療できるの?
抗生物質の投与や温熱療法により治療できますので、このような症状が現れたら、皮膚科にかかることをお奨めします。
非定型抗酸菌症(プール肉芽腫)はどんな動物から感染する可能性があるの?
前述のとおり、海水魚、特に熱帯魚からの感染報告がほとんどです。
私たちはどう気をつければいいの?
水槽を洗う際にゴム手袋を着ける。感染した魚を水槽に入れない。何より、水槽を清潔に保つことで予防できます。