ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 環境文化部 > 環境企画課 > 人形峠周辺の環境放射線等の監視測定 -ウラン開発と人形峠- 

本文

人形峠周辺の環境放射線等の監視測定 -ウラン開発と人形峠- 

印刷ページ表示 ページ番号:0800620 2023年4月18日更新環境企画課

沿革

 苫田郡鏡野町上齋原の人形峠では、昭和30年にウラン鉱床の露頭が発見されて以来、日本の原子力政策にとって非常に重要なウラン資源の開発から精錬・転換、濃縮に至る一連の技術開発において先端の研究が行われてきました。

環境保全協定と周辺監視

 昭和54年にウラン濃縮のパイロットプラントが稼働するのを機会に、岡山県では鏡野町(旧上齋原村)とともに当時の動力炉・核燃料開発事業団と、「動力炉・核燃料開発事業団人形峠事業所周辺環境保全に関する協定書(いわゆる「環境保全協定」)」を交わし、法律では県及び鏡野町に規制権限の無いウラン開発等の事業に対して、管理目標値を設けて法律の規制以上の放射線等の管理を求めてきました。
 そして、この環境保全協定を根拠に、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センターへの定期的な立入調査や、テレメータ観測装置による事業所周辺の放射線等の監視測定を実施してきました。

濃縮工学施設(管理区域)における電気配線器具の焦げ跡に関する報告書の提出について

 令和3年11月29日(月曜日)に、人形峠環境技術センターから通報のあった電気配線器具の焦げ跡の発見事案について、事故原因や改善策等に関する報告書が提出されました。
 なお、県では、報告書の内容を精査の上、安全確保に万全を期すようセンターに求めてまいります。

加工の事業の廃止措置計画に係る新増設協議の了承について

 人形峠環境技術センターにおける核燃料物質の加工の事業に係る廃止措置計画について、同センターから、環境保全協定に基づく協議がなされ(平成30年9月28日提出、令和元年8月9日変更届、令和2年1月16日再変更届、令和2年7月15日再々変更届)審査していたところですが、安全性等に支障のないことを確認し、また、このたび国(原子力規制委庁)において同計画の原子炉等規制法に基づく認可がされたことから、令和3年2月24日付けで県としてこれを了承しました。

人形峠環境技術センターで行うウラン廃棄物の処理・処分に係る研究について

本県では、従来からセンターとの間で、埋設実証試験が最終処分ではないことや、他所から放射性廃棄物を持ち込むものではないことについて確認していますが、平成30年9月27日に、機構から、こうした事項について再確認する内容の文書が、本県に提出されました。

環境保全協定に基づく報告

監視測定結果

 これらの監視・測定の結果は、学識経験者で構成される「岡山県環境放射線等測定技術委員会」において詳細に検討評価され、それぞれの周辺環境は平常な状態であるとされています。
人形峠周辺の環境放射線等測定報告書

現在の放射線等の状況

原子力災害対策(モニタリング関係)

 平成11年9月、茨城県東海村で核燃料加工施設の臨界事故が起きたことを踏まえ、平成11年12月に「原子力災害対策特別措置法(原災法)」が制定されました。
 この法律に基づき、原子力災害時に関係機関の現地対策本部となる「オフサイトセンター」の整備や、テレメータ等監視システムの強化、防災資機材の整備など、万一の原子力災害に備えた対策を講じています。
 また、緊急時の環境放射線モニタリング等について、「岡山県地域防災計画(原子力災害等対策編)」の中で定めています。

広報

 鏡野町に人形峠環境技術センターが立地していることから、原子力発電の仕組みや放射線に関する正しい知識や、岡山県が実施している環境放射線監視測定等について広く県民に広報することを目的として次の事業を実施しています。

  • 人形峠施設見学バスの運行( 一定人数以上の団体が対象)
  • アトムサイエンス館の広報展示物の製作等
  • 環境監視のあらましに関するパンフレット等の作成
  • 出前講座の実施(岡山県環境保健センター)

関連リンク