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保安林の種類と役割について

印刷ページ表示 ページ番号:0005865 2024年4月1日更新治山課

保安林の種類と役割について

保安林とは?

 森林は、木材を供給するだけでなく、水源となり、災害を防ぎ、また、私たちにやすらぎや潤いを与えてくれるなどの大切な働きがあります。
 こうした森林の中で、私たちの暮らしを守るために特に重要な役割を果たしている森林を保安林として指定し、働きが維持できるよう必要な措置を講じています。
岡山県の保安林面積の現況(令和5年3月31日現在)

合計(実面積)  173,700 ha
合計(延面積)  186,599 ha

水源かん養保安林     121,724 ha
土砂流出防備保安林     47,741 ha
土砂崩壊防備保安林        607 ha
防風、水害、潮害、干害保安林   217 ha
なだれ防止、落石防止保安林    553 ha
防火保安林              25 ha
魚つき保安林         1,655 ha
航行目標保安林            1 ha
保健保安林         13,793 ha
風致保安林            283 ha

保安林の種類と役割

水源かん養保安林の例示写真
水源かん養保安林

森林は、降った雨を土の中に吸収して蓄えながら、ゆっくりと時間をかけてきれいな水を川に送り出しています。
土砂流出防備保安林の例示写真土砂流出防備保安林
 森林の中は、落ち葉や枝が積み重なって雨つぶの直撃から土を守り、泥水の流 れ出すのを防いでいます。
 また、森林の中の樹木は、その根が土や岩をつかんで、山崩れなどを防ぐ働きをしています。
魚つき保安林の例示写真魚つき保安林
 水面への森林の陰影の投影、養分の供給、水質の汚濁防止等により、魚類の棲殖する環境を守ります。
航行目標保安林の例示写真航行目標保安林
 沿岸航行漁船等の目標となって航行の安全を確保します。

保健保安林の例示写真

保健保安林 森林は、空気を浄化したり、騒音を防ぐなど、私たちの生活環境を守るとともに、森林浴など森林レクレーションの場を提供してくれます。

このほかにも次のような種類の保安林があります。
保安林の種類保 安 林 の 指 定 の 目 的
(期待する森林の機能)
土砂崩壊防備保安林林木の根系による土壌等の緊縛固定作用により林地の崩壊を防止し、家屋、農地、道路その他の公共施設を守ります。
飛砂防備保安林海岸砂地を被覆することにより飛砂の発生を防止し、後背地の農地、家屋等を守ります。(岡山県にはありません)
防風保安林樹林帯により風速を緩和し、強風による被害を防止します。
水害防備保安林樹林帯による洪水エネルギーの減殺及び流木、流石等の阻止により干害の防止、軽減を図ります。
潮害防備保安林樹林帯により津波、高潮のエネルギーを減殺し、又は枝葉等による空中塩分の捕捉作用により後背地の農地、家屋等を守ります。
干害防備保安林灌漑用ため池等の局所的な水源を守り、水を確保します。
防雪保安林飛雪、吹きだまり等の雪害を防止します。(岡山県にはありません)
防霧保安林樹林帯による海霧の内陸部への移動の阻止及び霧粒の捕捉作用により、農作物等の被害を防止します。(岡山県にはありません)
なだれ防止保安林なだれの発生を防止し、又は発生したなだれによる被害を防止、軽減します。
落石防止保安林林木の根系により土石等を緊縛固定し、樹幹等により石礫の転落を阻止、軽減します。
防火保安林耐火樹帯を形成し、森林火災の出火や延焼を防止します。
風致保安林名所や旧跡の趣のある風景を保存します。