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おかやまエイズ感染防止作戦

印刷ページ表示 ページ番号:0821869 2024年4月1日更新疾病感染症対策課

おかやまエイズ感染防止作戦を実施しています。

 HIVに感染すると免疫機能が徐々に低下し、数年程度でエイズ(後天性免疫不全)を発症します。エイズ発症とは、23種類の指定された日和見感染症(正常な免疫力があればかからない病気)のいずれかを発症している状態をいいます。
 HIVウイルスは、感染者の精液・膣分泌液・血液・母乳に含まれており、(1)性行為(異性間・同性間)による感染(2)血液を介しての感染(注射器具の共用など)(3)母親から赤ちゃんへの母子感染が感染経路となっています。ウイルスが粘膜や傷口から体の中にある程度の量が入ることによりはじめて感染の可能性が生じます。汗、唾液、尿、便では感染せず、お風呂、トイレの共用等、日常的な接触での感染はありません。
 エイズは発症するまで自覚症状がないため、HIV検査により、早期発見、早期治療でエイズの発症を防ぐことが大切です。早期に発見すれば薬による治療でコントロールすることが可能です。
 県内の新規HIV感染者・エイズ患者の発生年代は20~40代が中心で、平成22年にはエイズを発症してから見つかる患者が5割を占めるなど「いきなりエイズ」が多い状況でした。
 県では、(1)受けやすい検査、(2)戦略的な普及啓発、(3)関係者の連携強化、を3つの柱とし、全県を挙げて感染防止に取り組む機運を醸成・関係者一丸となって作戦を推進、HIV感染防止と「いきなりエイズ」防止に取り組む、「おかやまエイズ感染防止作戦」を平成25年度から実施しています。

保健所検査・相談のご案内

 HIVに感染しても自覚症状のない期間が長いため、検査を受ける以外にHIV感染しているかどうか知る方法はありません。自分でも気づかないうちに感染し、あなたの大切な人にも感染させているかもしれません。
 「もしかしたら…」と思ったら、まずは保健所へ御相談ください。
 備前・備中・美作・岡山市・倉敷市の各保健所では、エイズホットライン(エイズ相談専用電話)を設置して相談に応じています。
 なお、来所での相談を希望される場合には、事前に連絡をしていただくと、スムーズに相談が受けられます。 
 また、保健所では無料・匿名でエイズ検査が受けられます。
 検査は、血液を5ccほど採取し、血液中のHIV抗体の有無を調べるもので、約1週間で結果がわかります。個室の待合があり、受付を通ることなく検査を受けることができます。
 ※備前・美作保健所、岡山市・倉敷市保健所では検査当日(約1時間後)に結果をお知らせできる即日検査にも対応しています。
 HIV抗体を検査できるようになるまでには、感染してから通常4-8週間かかります。
 確実な検査結果を得るためには、感染の可能性があったと思われる日から、3ヶ月たって検査を受けることをお勧めします。
 岡山県の各保健所では、HIV検査・性器クラミジア感染症・梅毒・B型肝炎・C型肝炎の検査を同時に受検することができます。
 岡山市保健所では、夜間検査はHIV検査と梅毒検査のみ同時に受検することができます。
 詳しくは各保健所へお問い合わせください。
 ※必ず事前に電話で予約をしてください。

エイズ治療拠点病院ではHIV(エイズ)検査が一律1,000円で受けられます。

県内全ての拠点病院で、エイズ検査を実施しています。
拠点病院では月~土まで毎日どこかの病院で検査をしています。

・検査料金 一律1,000円
・検査当日に結果をお知らせする即日検査
・感染機会の可能性がある日から8週目以降に検査を御希望の方は、必ず事前に電話で予約をしてください。
 原則、匿名では受けられませんのでご注意ください。

 また、検査できる曜日、時間が増え、検査がより受けやすくなりました。
 検査日時等は、下記の「エイズ治療拠点病院でのHIV(エイズ)検査」をご確認ください。

※エイズ治療拠点病院とは?
 エイズに関する専門的な医療を提供する、地域の中でエイズ診療の拠点となる病院です。

●県内のエイズ治療拠点病院
 川崎医科大学附属病院(中核拠点病院)
 岡山大学病院
 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター
 岡山済生会外来センター病院
 岡山赤十字病院
 公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院
 独立行政法人労働者健康安全機構岡山労災病院
 独立行政法人国立病院機構南岡山医療センター
 川崎医科大学総合医療センター
 津山中央病院

正しい知識の普及啓発

●エイズは予防できる病気です。
 HIVの感染力は弱いので、性行為以外では、日常生活の中でうつることは殆どありません。
性行為でも、コンドームを正しく使用すればほぼ100%予防することができます。ただし、直前につけるのではなく、性行為のはじめから終わりまでつけておくことが必要です。また、梅毒等性感染症はオーラルセックス(口腔性交)でも感染するので注意が必要です。性器クラミジア感染症や梅毒などの性感染症にかかっているとHIVに感染する確率が数倍から十数倍になります。コンドームを使用し、性感染症を予防しましょう。
●エイズの治療
 HIVに対するワクチンはまだ存在せず、HIVを完全に取り除く治療方法は現状ありませんが、エイズを発症する前に最新の治療を始めれば、発症を防ぎ、糖尿病のような慢性疾患と同じように外来通院でコントロールすることが可能となっています。
 また、近年は、U=U(undetectable=untransmittable(検出限界以下なら感染しない))という、考え方が支持されています。HIV感染に気づき、治療を開始すると、やがて、治療によって血液中にHIV(ウイルス)が見つからないレベル、検出限界以下の状態になり、その状態が6ヶ月かそれ以上だと、HIVはうつることはないというものです。服薬継続中でウイルス検出限界未満を継続している場合、パートナーにHIVを感染させるリスクは非常に低いことが研究により明らかにされてきています。
※U=Uの意味は予防はしなくても良いというわけではなく、梅毒など、他の性感染症にはあてはまらないので、予防は必要です。
●HIV陽性者への偏見・差別をなくしましょう。
 HIV陽性者への偏見・差別があると、陽性者の皆さんは、周囲からの偏見・差別が怖く、なかなかまわりに本当のことを告げることができません。
 HIV陽性者の皆さんが、偏見・差別を受けることなく過ごせる地域を作っていくために、エイズに関しての正しい知識を得ましょう。

「エイズ等出前講座」 エイズ、梅毒等性感染症について学んでみませんか?

 県では、エイズや梅毒等性感染症に関する感染症のまん延防止及び感染当事者の人権等について正しい知識の普及啓発を目的に地域や職場等の研修会に無料で専門の講師を派遣する「エイズ等出前講座」を実施しています。
 内容に応じて 医師、教師、助産師、NGO代表など多彩な講師が講演にお伺いします。
 対象は、県保健所、支所管内の管轄地域に所在する各種施設(学校、企業等)、団体を対象に実施しています。
 出前講座の希望等のお問い合わせは、最寄りの県保健所、支所または岡山県健康推進課へお問い合わせください。
 

HIV陽性者への冊子「たんぽぽ」岡山県版を作成しました。

「たんぽぽ」は、東京都より作成されたHIV陽性告知の際に、陽性者に対する情報提供等の支援を目的とした冊子です。
 このたび、東京都の承諾を得てHIV陽性者への冊子「たんぽぽ」岡山県版を作成しました。
「たんぽぽ」は、HIV陽性者からのメッセージをはじめ、HIVの治療や、日々の暮らしのこと、役立つ制度などについて書かれています。
 HIV陽性者だけでなく、ご家族、パートナー、陽性者を支援する関係機関等の方も参考に御利用ください。 
(注意事項)
 当該出版物は、著作権法により保護されているものであり、「私的使用のための複製」や「引用」など著作権法上認められた場合を除き、無断で複製、転用することはできません。

12月1日は世界エイズデー

12月1日は世界エイズデーです。WHO(世界保健機関)は、1988年に世界的レベルでのエイズまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的として、12月1日を“World AIDS Day”(世界エイズデー)と定め、エイズに関する啓発活動等の実施を提唱しました。1996年から、WHOに代わって、国連のエイズ対策の総合調整を行うこととなったUNAIDS(国連合同エイズ計画)もこの活動を継承しているところです。12月1日を中心にエイズに関する正しい知識等についての啓発活動を推進し、エイズまん延防止及び患者・感染者に対する差別・偏見の解消等を図ります。

本県でも世界エイズデーを中心にHIV/エイズに関する正しい知識の普及啓発活動や一部保健所・支所で夜間・休日検査を実施します。