ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 総合政策局 > 東京事務所 > 鳩山会館

本文

鳩山会館

印刷ページ表示 ページ番号:0091004 2009年11月20日更新東京事務所

鳩山会館(文京区音羽)

 平成21年9月、第93代内閣総理大臣に鳩山由紀夫氏が任命された。鳩山家は首相をはじめ、弟で総務大臣等を歴任した鳩山邦夫衆議院議員、父親で元外務大臣の鳩山威一郎氏、祖父で元首相の鳩山一郎氏、曾祖父で元衆議院議長の鳩山和夫氏と、歴代、国の中枢を担う政治家を輩出していることで知られている。この鳩山家の祖先をたどれば、美作勝山(現在の真庭市勝山)で譜代大名三浦氏が領する勝山藩の藩士の出であり、岡山に縁があることはご存知だろうか。
 鳩山家は17世紀から、後に勝山藩主となる三浦氏の家臣で、1764年、三浦氏の国替えに伴って三河国西尾(現在の愛知県)から勝山へ移った。以後、代々三浦家に仕え、主に江戸藩邸勤めをしていたようである。明治維新時の当主、鳩山重右衛門(十右衛門との表記もある)博房は、江戸留守居役として藩の江戸屋敷を取り仕切っていたという。
 中央政界で活躍する鳩山家最初の人である鳩山和夫氏は、重右衛門の四男として虎ノ門の勝山藩上屋敷で生まれ、6歳から数年間は国元である勝山で暮らした。その後、藩推薦の「貢進生」に選ばれて勉学に励み、大学教授から弁護士、早稲田大学校長、外務次官、衆議院議長と、文字どおりの立身出世を果たし、政界の名門といわれる鳩山家の礎を築いた。
 文京区音羽にある鳩山会館は、和夫氏の長男で元首相の一郎氏が居館として建てた洋館であり、氏の居住当時は多くの政治家がここを訪れ、政策論議を交わしたという。ここを舞台に、戦後政治の画期となった自由党(現:自由民主党)の創設が計られ、また首相として決断した日ソ国交回復の下準備が行われている。
 現在は、修復を加えて記念館として一般に公開され、往時の応接室や居間、鳩山家歴代の愛用品、記念品等を見学することができる。またイギリス風の中庭の一隅には、鳩山和夫氏の像が、妻で共立女子大学の創立にかかわった春子氏と並んで立っている。
 館内の応接室にあるテレビで繰り返し流されている鳩山会館の紹介ビデオの冒頭では今も、「鳩山家の先祖、鳩山重右衛門博房は、作州勝山藩の江戸留守居役をしておりました。博房の四男とした生まれた和夫は・・・」と、鳩山家と勝山藩とのつながりを紹介している。
鳩山会館外観
鳩山和夫・春子夫妻の像