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2024/25年 感染性胃腸炎情報
『食中毒(ノロウイルス)注意報』発令中です!
岡山県では、2025年1月23日に『食中毒(ノロウイルス)注意報』を発令し、注意喚起を図っています。
冬の感染性胃腸炎の原因は、ノロウイルスなどのウイルスによるものが多いと言われています。手洗いの徹底や、下痢便・おう吐物の適切な処理など、感染予防と拡大防止に努めてください。
特に乳幼児や高齢者は、おう吐や下痢による脱水症状を起こすこともありますので、体調の変化に注意し、早めに医療機関を受診しましょう。
岡山県 感染性胃腸炎流行状況
2025年 第9週 ( 2月24日 ~ 3月2日 ) 感染性胃腸炎発生状況 ![]() |
2025年第9週 感染性胃腸炎流行エリアマップ |
岡山県 感染性胃腸炎週報
2025年 [PDFファイル] | |||
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第 6 週 ( 2月3日 ~ 2月9日 ) | 第 7 週 ( 2月10日 ~ 2月16日 ) | 第 8 週 ( 2月17日 ~ 2月23日 ) | 第 9 週 ( 2月24日 ~ 3月2日 ) |
第10週( 3月3日 ~ 3月9日 ) | 第11週( 3月10日 ~ 3月16日 ) | 第12週( 3月17日 ~ 3月23日 ) | 第13週( 3月24日 ~ 3月30日 ) |
感染性胃腸炎とは
![]() ロタウイルス電子顕微鏡写真 |
【 ロタウイルス 】 一般に「ロタウイルス」と呼ばれているA群ロタウイルスは、冬(1月~3月)に、おもに乳幼児の間で流行する「乳児嘔吐下痢症」の重要な原因ウイルスです。潜伏期は1~3日、数日続く水様下痢と嘔吐が特徴的です。0~2歳児を中心に流行がみられ、保育園・幼稚園では集団発生することがあります。通常、予後は良好ですが、まれに脳炎・脳症など重症化することがあります。 |
![]() ノロウイルス電子顕微鏡写真 |
【ノロウイルス】 ノロウイルスは、秋から冬(11月~3月)に、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層で急性胃腸炎を起こすウイルスです。潜伏期は1~2日、嘔吐・下痢・腹痛が主症状で、通常1、2日で軽快し、重症化することはまれです。しかし、嘔吐・下痢にともなう脱水症や、嘔吐物による窒息に注意が必要です。糞便などを介した人から人への感染のほか、飲食物を介しての感染もあり、食中毒を引き起こすこともあります。 |
感染性胃腸炎の予防
感染経路
ウイルスが人の手などを介して、口に入ったときに感染する可能性があります。
1. 感染した人の便や吐物に触れた手指を介してウイルスが口に入った場合
2. 便や吐物が乾燥して、細かな塵と舞い上がり、その塵と一緒にウイルスを
吸い込んだ場合
3. 感染した人が十分に手を洗わずに調理した食品を食べた場合
4. 汚染された二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
特にノロウイルスは、100個以下の少ない量でも感染が成立する、非常に感染力が
強いウイルスです。
治療
ウイルスを原因とする感染性胃腸炎への特別な治療法はなく、対症療法が中心です。 通常重症化することはありませんが、小さなお子さんや高齢者の方は、嘔吐や下痢による脱水症状を起こすこともありますので、体調の変化に注意し、早めに医療機関を受診してください。
予防
1.最も大切なことは手を洗うことです。特に、排便後や、調理・食事の前には、石けんと流水で
十分に手を洗いましょう。
2.おう吐物や下痢便にはウイルスが大量に含まれています。処理するときは、処理をする人自身が
感染しないように気をつけましょう。使い捨ての上着やマスク、手袋、ゴーグルなどを着用し、
下痢便、嘔吐物をペーパータオル等で静かに拭きとった後、塩素系漂白剤で浸すように床を
拭き取り、その後水拭きをします。拭き取りに使ったペーパータオル等はビニール袋に入れ、
密封して捨てることをお勧めします。また、処理をした後はしっかりと流水で手を洗いましょう。
3.おう吐物や下痢便で汚れた衣類は、ウイルスが飛び散らないように汚物を除去し、
85℃で1分間以上の熱水処理または次亜塩素酸ナトリウム※で消毒しましょう 。
おう吐物は思った以上に遠くまで飛び散ります。ウイルスが残らないように、塩素系消毒剤
(次亜塩素酸ナトリウムを含む家庭用漂白剤の場合は約200倍程度に薄めて)で広い範囲を
確実に消毒しましょう。
4.食品は中心部まで十分に加熱(85~90℃で90秒間以上)しましょう。
※塩素系漂白剤を使用する際には、「使用上の注意」を確認しましょう。 また、アルコールの効果は低いとされています。