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ペスト

印刷ページ表示 ページ番号:0348049 2013年8月26日更新感染症情報センター

腸内細菌科に属するグラム陰性桿菌である Yersinia pestis の感染によって起こる全身性疾患である。

 リンパ節炎、敗血症等を起こし、重症例では高熱、意識障害などを伴う急性細菌性感染症であり、死に至ることも多い。臨床的所見により以下の3種に分けられる。  

  1. 腺ペスト(ヒトペストの80~90%を占める)
     潜伏期は2~7日。感染部のリンパ節が痛みとともに腫れる。菌は血流を介して全身のリンパ節、肝や脾でも繁殖し、多くは1週間くらいで死亡する。
  2. 敗血症ペスト(約10%を占める)
     時に局所症状がないまま敗血症症状が先行し、皮膚のあちこちに出血斑が生じて全身が黒色となり死亡する。
  3. 肺ペスト
     ペスト菌による気管支炎や肺炎を起こし、強烈な頭痛、嘔吐、39~41℃の弛張熱、急激な呼吸困難、鮮紅色の泡立った血痰を伴う重篤な肺炎像を示し、2~3日で死亡する。

ペストとは(国立感染症研究所)

※ 各感染症情報については、厚生労働省のホームページより文章を引用しています。