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アメーバ赤痢

印刷ページ表示 ページ番号:0349419 2013年9月3日更新感染症情報センター

赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)の感染に起因する疾患である。

 消化器症状を主症状とするが、それ以外の臓器にも病変を形成する。病型は腸管アメーバ症と腸管外アメーバ症に大別される。

  1. 腸管アメーバ症
     下痢、粘血便、しぶり腹、鼓腸、排便時の下腹部痛、不快感などの症状を伴う慢性腸管感染症であり、典型的にはイチゴゼリー状の粘血便を排泄するが、数日から数週間の間隔で増悪と寛解を繰り返すことが多い。潰瘍の好発部位は盲腸から上行結腸にかけてと、S字結腸から直腸にかけての大腸である。まれに肉芽腫性病変が形成されたり、潰瘍部が壊死性に穿孔したりすることもある。
  2. 腸管外アメーバ症
     多くは腸管部よりアメーバが血行性に転移することによるが、肝膿瘍が最も高頻度にみられる。成人男性に多い。高熱(38~40℃)、季肋部痛、吐き気、嘔吐、体重減少、寝汗、全身倦怠感などを伴う。膿瘍が破裂すると腹膜、胸膜や心外膜にも病変が形成される。その他、皮膚、脳や肺に膿瘍が形成されることがある。

アメーバ赤痢とは (国立感染症研究所)

※ 各感染症情報については、厚生労働省のホームページより文章を引用しています。