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令和4年度調査員便り

更新日:2023年3月14日更新

第3号

史跡こうもり塚古墳シンポジウムを開催しました!

​ 文献史学と考古学から“こうもり塚古墳”を探究することを目的としたイベント、「史跡こうもり塚古墳シンポジウム-吉備最後の大型前方後円墳とその時代-」を3月4日(土曜日)に開催しました。

 第一部は、「文献からみた6世紀の吉備」と題し、こうもり塚古墳が築かれた時代や社会について、岡山大学の今津勝紀先生にご講演いただきました。次に、3年間にわたる史跡こうもり塚古墳の測量・発掘調査の成果を当センターの金田総括副参事が報告しました。
 第二部では、岡山理科大学の亀田修一先生と岡山大学の清家章先生に加わっていただき、パネルディスカッションを行いました。こうもり塚古墳の位置付け、被葬者の人物像や大和政権との関係について、白熱した議論が繰り広げられました。

 史跡こうもり塚古墳総合調査は今年度で終了します。これらの調査成果は、近日中に刊行予定の調査報告書などを通じて、みなさまにお伝えできればと思っています。

(調査員K)

シンポジウムのパネルディスカッションの様子です。多くの方が熱心に聴いています。
​パネルディスカッションのひとこま

第2号

史跡こうもり塚古墳の現地説明会を開催しました! 

 史跡こうもり塚古墳の発掘成果をご覧いただくため、6月18日(土曜日)に現地説明会を開催しました。今年度は、前方部前端部、前方部東南隅、及び古墳北側の前方部からくびれ部にかけての墳丘構造と古墳北側の残丘部を解明するため、計6か所の調査区を発掘しました。

 その結果、前方部上段は異なった土を交互に積み上げた盛り土で、とても手の込んだ造りであることが分かりました。しかし、後円部北側の段は途中までしか造り込んでおらず、また前方部北側テラスを設けていないことが分かり、南から見通すことのできない北側は墳丘の整形を省略していた可能性が高くなりました。

 発掘調査は6月で終了します。これらの調査成果は、今年度末に刊行予定の調査報告書やパンフレットなどを通じて、みなさまにお伝えできればと思っています。どうぞご期待ください。

(調査員

こうもり_現地説明会

現地説明会のひとこま(前方部)
前方部の盛り土を見学中

 

第1号

史跡こうもり塚古墳の2年目の発掘調査が始まりました!

 5月6日から史跡こうもり塚古墳の発掘調査を再開しました。昨年度から進めている調査では、こうもり塚古墳が現存長約97mの前方後円墳であること、様々な種類の土を使って盛り土をしていることなど、墳丘の構造が分かってきました。

 今年度は昨年度の調査成果を踏まえ、さらに古墳の正確な形状を明らかにするための調査を行っています。調査の成果については、随時みなさまに披露できればと思っております。

 調査は、今年度も引き続き、調査員、F、Kが担当します。よろしくお願いいたします。

(調査員

R4調査員便り_こうもり塚
史跡こうもり塚古墳の発掘調査(前方部、東から)
墳丘構造の解明に向けて調査再開