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酒津<さかづ>遺跡 倉敷市水江・酒津
その4(令和7年3月11日更新)
11月から再開した調査も大詰めとなりました。
今回の調査では、次のようなものが見つかっています。
縄文時代草創期(約1万6千~1万1千年前)の石鏃(せきぞく)や板状有溝砥石(いたじょうゆうこうといし)が調査区の北側から出土しました。掘り下げた土の中からはサヌカイトの剥片(はくへん)(石器を作る際にできた小さな欠片)も多数出土しました。
古墳時代中期の古墳の周溝が調査区の南側で見つかりました。径が約15mの円墳である可能性があり、現在調査を進めています。他には古墳時代後期の竪穴住居や炉なども発見しました。
奈良時代の溝が調査区の東側で見つかりました。この溝は昨年度の調査区から続いており、全長40m以上になることが分かりました。
最も古い時代が弥生時代までと思われていた酒津遺跡が縄文時代まで遡ることが分かり、今後の岡山県の歴史を紐解いていくうえでも非常に重要な調査成果を得ることができました。
酒津遺跡遠景(西上空から)
石器の出土状況
古墳の周溝(南から)
奈良時代の溝(東上空から)
その3(令和7年1月17日更新)
調査開始から約2か月が過ぎ、寒さと乾燥に耐える毎日です。現場では昨年度の調査区に続く溝やその他の遺構・遺物が出てきています。今後の成果に期待してください。
12月14・15日(土・日)に現地説明会を開催しました。今年度に発見された、縄文時代草創期(1万6千~1万1千年前)の有溝砥石をメインに、昨年度に天候不良により現地説明会を中止したためお見せできなかった成果も写真・パネル等で展示・説明をしました。116名の方が見学に訪れ、多くの方に酒津遺跡の最新情報をお伝えすることができました。現地説明会資料はこちら(現地説明会資料ページへリンクします)からご覧ください。
現地説明会の様子(現地)
現地説明会の様子(展示テント)
その2(令和6年12月11日更新)
高梁川河川整備事業に伴う酒津遺跡の発掘調査を11月から再開しました。
今年度の下半期は昨年度調査していた中州の先端付近の発掘を行っています。昨年度の2班体制から班を増やして3班体制とし、酒津遺跡の歴代の調査の中でも大規模なものになっています。
これまでの調査では古墳、古代の溝、中世の井戸や建物跡などを検出しました。今年度も多くの遺物や遺構を確認できると想定しています。
調査は3月まで行う予定ですので、皆様もぜひ楽しみにしてください。
調査風景(北東から)
調査風景(南西から)
その1(令和6年5月22日更新)
高梁川河川整備事業に伴う酒津遺跡の発掘調査を4月から再開しました。この発掘調査は調査地が高梁川の河川内にあるため、安全を考慮して高梁川の出水期以外の日程で行っています。
昨年度までの調査で、古くは弥生時代から、新しくは江戸時代以降まで、それぞれの時代の様々な遺構(竪穴住居・古墳・掘立柱建物・鍛冶炉・井戸・溝等)が同じ場所で見つかり、長期にわたり人々が暮らし活動していたことがわかってきました。
現在の調査は5月で一度終了し、出水期明けの下半期から再開する予定です。降雨による高梁川の水位上昇に気を配りながら、調査を進めていきたいと思います。
作業風景(南から)
作業風景(北から)