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園井土井<そのいどい>遺跡 笠岡市園井
更新日:2024年7月17日更新
その2(令和6年7月17日更新)
園井土井遺跡の発掘は3か月目に入りました。7月に入ってから大変暑い日々が続いており、日差しを遮る寒冷紗(かんれいしゃ)を立てて発掘調査を進めています。
これまでの調査で、炉の跡などが見つかっており、その時期や性格について調査中です。その他、主な出土品として、青磁・白磁などの貿易陶磁器や備前焼、亀山焼、土師質土器などの焼き物のほか、砥石などの生活に用いた道具があります。これらは鎌倉時代から室町時代(13~16世紀)のものです。
調査は9月末まで行う予定となっていますので、新たな成果にご期待ください。
寒冷紗を使った発掘調査の風景
炉跡の見つかった様子
その1(令和6年5月22日更新)
5月から県道園井里庄線地方道路改築に伴い、笠岡市園井の園井土井遺跡の発掘調査を開始しました。この遺跡では、1984〜1985年度に山陽自動車道の建設に伴って当センターが発掘調査を行っており、鎌倉時代から室町時代の館跡が見つかっています。
今回の調査区は、過去の調査地から北西に約100メートル離れた場所で、笠岡市の天然記念物に指定されているクスノキがある諏訪神社の西側に位置します。調査はまだ始まったばかりですが、中世の土器や磁器などが見つかっています。今後の調査成果にぜひご期待ください。
作業風景