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木工・デザイン科に新工具を導入しました!
木工・デザイン科にドミノジョイントカッターを導入しました!
●導入目的
木工作業所において導入が進んでいるドミノジョイントカッターを木工・デザイン科で導入しました。従来の接合加工に比べ使用の手軽さ、加工スピード等が優れていて、就労先での使用を想定し、工具の使用感や利便性を訓練で体験してもらいます。
導入にあたりドミノジョイントカッターを使用して椅子づくりを行いました。(図1、図2参照)
図1.ドミノジョイントカッター 図2.完成品
●ジョイントカッターの概要、効果
ジョイントカッターとは木材の接合部の加工を行うハンディサイズの電動工具です。従来の基本的な接合加工では接合をする二つの木材に対し凸(ホゾ)加工と凹(穴)加工を施すため大型機械が複数台必要で、加工時間もかかりますが、ジョイントカッターを使用した場合、ジョイントカッター1台で接合する2つの木材に凹加工を施し、既存のドミノチップという専用木片を凹加工した穴に挟み込むことで接合がなされるため、設備、時間等大幅に節約されます。
●椅子の製作
基本的なドミノカッターの使用方法で加工を進めていき、T、L字状の接合加工を施したデザインにしました。
加工面積が小さい木口面(木材の両端面)への加工は、従来の工具では切削の開孔形状に問題があり困難でしたが、ドミノカッターの切削形状は小さい面積にも対応でき、専用治具を本体に装着して加工することで精度よく加工できます。(図3、図4参照)
図3.木口面への加工 図4.加工例とドミノチップ
図5.接合例1 図6.接合例2
●訓練生感想
・「学科の説明だけでは複雑な工具だと思っていたが、実際に使用してみると単純な構造と動作で加工が短時間で行えた。」
・「加工前に墨付けが必要になるが、自分で考えて墨をつけることで工具の構造や特徴が理解でき勉強になった。」
訓練にドミノジョイントカッターを導入することで、既存の工具等と比較して、加工の選択肢が増え、作業時間も短縮できます。業界でもメジャーな工具を訓練に使用することで訓練生の即戦力化が図れます。
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