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副反応について
新型コロナワクチンの副反応について
新型コロナワクチン接種後、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができる過程で、様々な症状(副反応)が現れることがあります。
主な副反応は、注射した部分の痛み、頭痛、関節や筋肉の痛み、疲労、寒気、発熱等があります。
こうした症状の大部分は、接種後数日以内に回復していますが、極めて稀ではあるものの、治療を要したり、障害が残るほどの重篤な副反応があります。
県では、新型コロナワクチンの接種前・接種後の相談、接種後の副反応を疑う症状に対する相談・診療体制を整備しております。
詳しくはこちらをご確認ください。
ワクチンを接種する際には、感染症予防の効果と副反応のリスクの双方について、正しい知識を持っていただいた上で、ご本人の意思に基づいて接種をご判断いただきますようお願いします。受ける方の同意なく、接種が行われることはありません。
接種後、数日以内に現れる可能性のある症状について
令和6年度の定期接種で使用するワクチン
令和6年度の定期接種で用いる各社のワクチンについては、以下のような副反応がみられることがあります。
また、頻度は不明ですが、重大な副反応として、mRNAワクチンについては、ショック、アナフィラキシー、心筋炎、心膜炎、組換えタンパクワクチンについては、ショック、アナフィラキシーが見られることがあります。
(各社の添付文書より厚生労働省において作成)
※1 ワクチンを接種した部位の症状 ※2 接種後7日以降に現れる、ワクチンを接種した部位の症状
報告された事例(副反応疑い報告)と審議会での評価
重篤な副反応の例
ショックやアナフィラキシー
薬や食物が体に入ってから、短時間で起こることのあるアレルギー反応です。
じんま疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が、急に起こります。血圧低下や意識レベルの低下(呼びかけに反応しない)を伴う場合をアナフィラキシーショックと呼びます。
起こることは極めて稀ですが、接種後にもしアナフィラキシーが起こっても、すぐに対応が可能なよう、医療機関では医薬品などの準備をしています。体調に異常を感じた場合には、速やかに医師へ連絡してください。
心筋炎・心膜炎
新型コロナワクチンの接種後に、ごくまれに、心筋炎や心膜炎を発症した事例が報告されています。特に10代・20代の男性の接種後4日程度の間に多い傾向にあります。
ワクチン接種後4日程度の間に胸の痛み、動悸、息切れ、むくみなどの症状がみられた場合は、速やかに医療機関を受診して、ワクチンを受けたことを伝えてください。
【mRNAワクチン(ファイザー社及びモデルナ社のワクチン)について】
mRNAワクチンについて、接種後に副反応を疑う事例として報告された心筋炎や心膜炎の状況を解析した結果、接種を受けた人の属性がワクチンの種類ごとに異なることに留意が必要であるものの、ファイザー社及びモデルナ社のワクチンいずれも、10代及び20代の男性の報告頻度が他の層と比べて高いという傾向が確認されています。また、10代及び20代の男性では、ファイザー社よりもモデルナ社のワクチンを接種した場合における報告頻度の方が高いことも確認されています。
【組換えタンパクワクチン(武田社のワクチン(ノババックス))について】
武田社のワクチン(ノババックス)についても、海外で心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています。国内では、現時点(審議会(令和4年7月8日開催)報告時点)で心筋炎や心膜炎を疑う事例の報告はありませんが、海外の動向も踏まえ、添付文書を改訂することになりました。
ギラン・バレー症候群
接種後、手足の力が入りにくい、しびれ等の症状が現れたら、速やかに医療機関を受診してください。