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『 日本紅斑熱 』に注意しましょう
『 日本紅斑熱 』に注意しましょう。
岡山県では、2023年は2006年の集計開始以降最多の患者の発生報告数となりました。 全国では、2021年に490名、2022年に457名が報告され、2023年は集計開始以降で最多となりました。 日本紅斑熱は病原体を保有するマダニに刺咬されることで感染し、春から初冬にかけて発生します。高熱と発しんで発症し、一般的に予後は良好ですが、治療が遅れると死に至ることもあります。 |
フタトゲチマダニ
岡山県環境保健センター撮影 |
岡山県の発生状況
全国の発生状況
日本紅斑熱 とは
日本紅斑熱リケッチア( Rickettsia japonica )という細菌による感染症です。 日本紅斑熱は、リケッチア・ジャポニカ( 日本名 : 日本紅斑熱リケッチア )という細菌によって発症する病気で、病原体を持っている野外のマダニに刺咬されることで感染します。マダニは、野山、畑、河川敷等に生息していますが、全ての個体が病原体を持っているわけではありません。人間が、病原体を保有するマダニの生息場所に立ち入り、刺咬されることで感染します。人から人への感染はありません。刺咬されてから2~8日後に高熱と発しんで発症し、重症の場合は死に至ることもあります。夏から初冬にかけて多く発生しますが、真冬を除いてほぼ1年中感染する可能性があり、全国では毎年100名以上の患者が報告されており、近年では300~400名ほどと増加傾向を示しています。岡山県では2009年10月に、初めての患者が報告されて以来、毎年10名未満の報告が継続していましたが、近年増加傾向を示しています。 |
「ダニ」にご注意ください(厚生労働省)
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日本紅斑熱 症状と診断、治療
レジャー・作業で野山や草むらに入った後、しばらくして高熱が出て、赤い発しんがある時は速やかに医療機関を受診しましょう。
早期診断 早期治療がとても大切ですので、もしも と思ったときにはすぐに受診しましょう。
症 状 | 発熱 ・ 刺し口 ・ 発しん(手足から全身に広がる)が3大特徴です。 |
診 断 | 血清診断 痂皮(刺し口のかさぶた)・発しん部位の皮膚・末梢血中などからのリケッチア遺伝子の検出または抗体の検出 |
治 療 | テトラサイクリン系抗菌薬が有効です。 ニューキノロン系抗菌薬と併用することもあります。 |
日本紅斑熱 予防のポイント
作業やレジャーなどで野山や草むらに入るときは、マダニに刺咬されないよう次のことに注意してください。
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