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7月22日、普及指導センターは、高梁市の特産花き「しゃくやく」について、バイオテクノロジーを活用して増殖した苗(以下、「バイオしゃくやく」)生産の取組に関する検討会を開催しました。
高梁市のしゃくやくは昭和47年に転作作物として導入され、50年以上の歴史があり、最盛期には栽培面積が5.5haまで拡大しましたが、現在は1.8haと最盛期の3分の1程度まで縮小しています。主な要因として、土壌病菌の感染で株が衰弱し、生産性が低下してきたことがあります。そこで、高梁市農業振興センターではしゃくやく栽培の生産安定と面積拡大に向けて、平成24年からバイオテクノロジー活用による無病苗の栽培試験に取り組んでいます。
今回の検討会にはJA晴れの国岡山びほく花木生産部会、高梁市、農業振興センター、JA、普及指導センターの職員が参集し、無病苗を用いた株養成中のバイオしゃくやく2品種(「ラテンドレス(白)」、「滝沢赤2号(ピンク)」)で今年5月に初めて開花が確認できたことを報告し、生産部会員ほ場で生育状況等を確認するため、現地試験委託先を選定しました。今回選定されたほ場で10月から栽培試験を行う予定です。
【バイオしゃくやく関係機関で意見交換】
【振興センター育苗ほ場で咲くバイオしゃくやく「ラテンドレス」】