ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 知事記者会見 > 2013年11月15日知事記者会見

本文

2013年11月15日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0356909 2013年11月15日更新公聴広報課
会見写真

イメージアップ戦略の推進について

 おはようございます。
 「晴れの国おかやま」の新PRを開始したことにあわせ、バックパネルを新調いたしました。新PRは、おかげさまで、インターネット上で大きな反響を呼ぶなど、上々の滑り出しとなっております。今後、「はれのくにえ」ともども「晴れの国おかやま」を全国に向けて強力に発信してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今後の県政運営について

岡山県行財政経営指針について

 次に、「今後の県政運営について」、3点お話しさせていただきます。
 まず、岡山県行財政経営指針についてでございます。配付資料をご覧ください。
 岡山県行財政経営指針につきましては、8月29日に素案を公表し、県議会や県民の皆様からご意見をいただき、検討してまいりましたが、本日、所要の修正を行い、指針を策定いたしました。
 素案からの主な修正箇所にはアンダーラインを入れておりますので、後ほど、ご覧いただければと存じます。
 今後、この指針に基づき、全ての県民が明るい笑顔で暮らす「生き活き岡山」の実現に向けて、これまでの行財政改革の取組の成果を維持するとともに、将来を見据え、限られた資源を最大限に有効活用し、より効率的、効果的な行財政経営を行ってまいりたいと存じます。

事業再点検における県の対応方針について

 2点目は、事業再点検における県の対応方針についてでございます。
 先般、事業再点検に関する有識者会議から結果報告書の提出を受けたところでありますが、この度、県としての対応方針を取りまとめましたので、その概要についてご説明させていただきます。
 お手元資料の「1 対応方針」をご覧下さい。
 事業再点検を行った結果、廃止とするもの27事業、一部廃止とするもの8事業、見直しを行うもの18事業、継続するもの3事業となったところであり、また、将来県財政に大きな負担を生じる事業についても事業実施に当たっての対応方針をお示ししております。
 なお、個々の事業の詳細は、別紙にお示ししております。
 次に、「2 効果額」をご覧下さい。
 効果額についてですが、未耐震施設の売却に伴う収入見込額約8億円を含め約11億3千2百万円となったところであります。
 今後、県議会や関係団体等からの意見等も踏まえた上で、平成26年度以降の予算編成など今後の財政運営に生かしてまいります。

平成26年度予算編成方針について

 3点目は、平成26年度予算編成方針についてでございます。
 お手元資料「平成26年度予算編成方針の骨子」をご覧ください。
 まず、予算編成に当たっての基本方針でありますが、平成26年度は、「晴れの国おかやま生き活きプラン(案)」の開始年度に当たることから、スピード感を持って教育再生や産業振興をはじめとするこれからの本県に好循環をもたらす施策に全力で取り組み、県民に成果を実感してもらえる予算編成を目指すこととしております。
 次に、要求基準でありますが、基本方針を踏まえ、生き活きプランに掲げる「教育県岡山の復活」、「地域を支える産業の振興」、「安心で豊かさが実感できる地域の創造」の3つの重点戦略などに基づき重点的に推進する施策・事業については、部局間の予算配分にとらわれず、重点的に財源を配分することとしており、具体的には、一般行政経費について、別紙「平成26年度予算要求に向けた重点検討事項」に掲げた事項に留意し、所要額の要求を認めることとしており、その財源確保のため、産業労働部、教育委員会は一般財源ベースで平成25年度当初予算額の同額、その他の部局については98%を要求上限とするなどの要求基準を設けております。
 なお、予算編成方針の別紙としている「平成26年度予算要求に向けた重点検討事項」は、各部局で今後検討を進めるべき来年度重点事業の方向性について、プラン改訂素案の3つの重点戦略に区分して指示しているものでございます。 
 平成26年度予算は、私の思いを盛り込んだ生き活きプランや行財政経営指針に基づき編成する最初の予算となります。「生き活き岡山」の実現に向け、メリハリをつけた予算編成とすることで、私らしさの出る予算としてまいりたいと存じます。

学力定着状況たしかめテストの実施について

 最後に、「学力定着状況たしかめテスト」の実施についてでございます。
 本年度の全国学力調査の結果は、昨年度の危機的な状況からは若干改善したものの、依然として厳しい状況でありました。
 現在、各学校、教育委員会においては、課題改善に向けた取組が進められているところですが、私としてもそうした取組を後押ししたいと考え、2学期末に小5・中2を対象に実施を予定していた「学力定着状況たしかめテスト」の分析等に係る経費について、11月議会に上程することといたしました。
 このテストは小5・中2の全児童・生徒の学力の定着状況を把握し、各学校ごとの課題を明らかにした上で、3学期には、課題に焦点をあてた指導改善を行い、各学年でのつまずきの解消を図ることを目的としており、確かな学力の定着につながっていくことを期待しております。
 私からは以上でございます。

質疑応答

記者)
 「たしかめテスト」の件ですが、これは分析された後に、全国学力テストと同様に成績の公表をするお考えというのはございますでしょうか。

知事)
 そうですね。「たしかめテスト」については、公表について私自身はまだするしないということを考えておりませんけれども、これからしっかり考えていきたいと思います。私はこれをすることについて非常に前向きに賛同して、これをすることで、実は小5から中3まで初めて切れ目なく毎学年でテストをすることができることになります。今、国が小学校6年生と中学校3年生、県独自で中学校1年生をしておりました。この2つ、小学校5年生、中学校2年生で穴がなくなるものですから、大変楽しみにしているのですけれども、それぞれの扱いをどうするかは、私自身はちょっと公開するしないの議論に入っておりませんので、今申し上げることはできません。
 ただ、問題なければ、是非、公開しても構わないのではないかという私の思いはございます。

記者)
 事業再点検について2点お伺いします。
 まず効果額についてですが、11億3千2百万円という形なんですが、その効果額自体については、知事としてはどのようにお考えでしょうか。

知事)
 11億円なのですけれども、そのうちの8億円は財産を売り切ることで出る効果額になっておりまして、毎年出てくる効果額は3億円程度となっております。実際、3億円というのはそんなに大きな額だとは思えないのですけれど、ただそのベースとなるものが大変厳しい行財政改革を10年にわたって経た後ですので、それはそれなりに出たものと考えています。

記者)
 その中の一つなんですが、JR倉敷駅の立体交差事業についてなのですが、縮小するようにというようなこの前の再点検での評価があったわけですけれども、それについては今後どのように進めていこうとお考えですか。

知事)
 これについては、関係する団体ですとか、人が多いこともありますし、これまでどおり丁寧に説明を続けていきたい、話し合いを続けていきたいと思っています。

記者)
 これまでの協議をそのまま進めていくというお考えでしょうか。

知事)
 そうですね。

記者)
 今日の常任委員会の項目にも倉敷駅周辺の事業についてはあがっていたのですが、これまで協議努力を続けてきた協議の進捗状況についてお伺いしたいのですが。

知事)
 今日御報告させていただくことについては、JRに対して、規模を縮小してコストを縮減する計画について検討をお願いすることにしておりまして、それについて報告をさせていただきます。とにかく、いろいろな可能性を検討するというのは大切なことですので、しっかり検討する、工夫を出していく、みんなで話し合っていく、そういった努力を続けていきたいと思います。

記者)
 これまでも、今の状況では実施は難しいという言い方をされてこられていますけれども、改めてこの事業に対する思いというものをお伺いします。

知事)
 県の財政は大変厳しいわけですから、よく倉敷のことばかり強調されるのですけれども、私自身、大きな事業については、どこでする事業、どんな分野の事業においても、将来の県の財政に大きな影響を与えるわけですから、とにかくきちんと慎重に検討しなければいけない。あともう一つ、影響を与える方面、地域に対して、きちんとした説明責任を果たさなければいけないと思っています。
 例えば全ての地域に満遍なく効果が及ぶ施策の場合は、それぞれの地域への説明ということはないんですけれども、一部の地域だけにその効果が集中してあらわれる場合は、それ以外の地域の方々の納得が得られるかどうかというのは大変重要な要素だと考えています。これは一般論です。

記者)
 追加で、今の状況では実施というのはどうお考えでしょうか。費用対効果がないというような試算も出ている中でどうでしょうか。

知事)
 これは倉敷に限らないのですけれども、今の時点で大規模な事業をするためには、いろいろなハードル、説明責任、もしくは効果があるということが見込めるですとか、そういったいろいろな条件をクリアしなければいけないと思っています。

記者)
 今の倉敷駅高架事業の件でお伺いするのですけれども、条件をクリアすることができれば知事としては進めてもよいというお考えでしょうか。

知事)
 今の財政を考えると、クリアすることで初めて俎上にのるというぐらいのイメージということで、とにかく、今どうしてここまで、例えば教育が厳しくなったかと、治安、例えば少年犯罪の発生率が全国ワーストになったかということを突き詰めて考えますと、10年以上続いた職員の給与カットで教職員だとか警察の予算にまでしわ寄せが来たということですから。じゃあ、どうしてそういうしわ寄せをしなければいけなかったかというと、20年前、30年前の大規模事業が影響しているわけですから、特に、そのうち幾つか見込みの甘かった事業が影響しているわけですから、これから何か大きな事業をするとするならば、本当に真剣に考えなければいけないと思います。

記者)
 2点お伺いします。
 まず、知事就任されて1年少し経過されたと思いますが、この1年を振り返っての総括とそれを踏まえた上での自己採点ですね。100点満点中何点なのかということをお伺いします。

知事)
 この1年間、本当に充実したというか、こんな忙しくて密度の濃い1年間はなかったなと思います。私自身、大変光栄なありがたい仕事をいただきまして、日々必死に頑張ってまいりました。もし1年前に戻ってもう一度できるとしても、多分これ以上の仕事は私の今の能力では無理だというところまで頑張った自負はございます。本当に一生懸命頑張ったという意味では、私は80点とよく申し上げているのですけれども、ただ大抵の方がそんなに高いのですかという反応をされます。実際、自己採点ですから80点なのですけれども、客観的な採点、大体私は学生のときもテストでは終わったときにはこれはほとんどできたなと思うのですけど、返ってくるとそれより低い場合が多いのですから、65点とれればありがたいと。
 実際、県はまだ全然元気になっていないと言われる方が多数いらっしゃることは十分承知いたしております。きちんとこの1年間現状の把握と分析を進めてまいりましたので、一部種をまいたということはございます。これから2年目に向けて、それがきちんと目に見える形になるように頑張ってまいりたいと思います。

記者)
 同じ質問で続けてなのですが、この1年でできたこと、これはできなかったなと思うこと、それぞれあげていただければと思います。

知事)
 どうしても産業と教育のことが思い浮かぶわけですけれども、例えば産業のことにつきましては、誘致に当たって、もしくは今県内で頑張っていらっしゃる会社の皆さんの足を引っ張っている、どうしてこういうものが今あるのか不思議な規制について緩和をさせていただきました。
 例えば環境アセスメントの要件というか、規模の緩和とか、排出ガスですとか、排出水の量の基準によって、またこれも環境アセスメントがかかるという問題について、岡山県は全国で一番厳しい部類だったものですから、他県並みにさせていただいたですとか、そういったことで具体的に操業がしやすくなった、岡山県に集約できるようになったというお話をいただいております。
 教育においても、とにかく今困っているのだというところに対して、的確に、例えば1年後の予算を待ってくださいみたいな、そんな悠長なことでなく、すぐ助けに行けるように、遊軍というか、スクールソーシャルワーカーですとか暴力行為対策アドバイザーですとか、すぐ問題になるところに助けに行けるような人たちを増やしました。困っているところに、何とか助けてあげたい、そういう思いで幾つかの施策を進めています。
 ただ、本当に大きく予算を動かしたわけではありませんし、大きく仕組みを変えているわけではありません。これからきちんと少しずつもっと変えていかなければいけないと思っています。

記者)
 もう少しここはやりたかったな、ここはもうちょっと頑張れたかなという部分は何かございますでしょうか。

知事)
 教育に関しては、今どうしてここまで学力テストが悪いのかですとか、どういうところで先生方が困られているのか、学級崩壊がどれぐらいの状況で、今どういう手を打っているのか、そういう認識については、我々、特に私自身、ゼロから把握できるところまで行ったんですけれども、本当はもう少ししっかり手をつけたかったというところはございます。
 私から、県の教育委員会もしくは市町村長と市の教育委員会、実際に中学校を見ているのが市町村の教育委員会ということで、市町村の教育長の方々ときちんとお会いして話をするということも随分時間がかかりましたし、なかなかこちらのほうに関しては私が思っているようなスピードではできていなかったというのは反省点でございます。

記者)
 事業再点検の件なのですけれども、項目を見ていると、これまでずっと継続して業界団体とかに出していた補助金などについても削っている部分も見られるのですが、知事は就任当初から受益者負担とかそういったことを言っておられて、どのような視点で今回のこの結果に至ったのかという、その思いを改めて聞かせて下さい。

知事)
 事業再点検に関しては、私自身の思いというよりも、有識者会議の方々、いろいろな分野からお集まりいただいた方々の思いが集約しているわけでありますけれども、私自身も岡山県をよくする、しかも今も借金は多いですし、そもそも国全体で考えると税収をはるかに上回る支出をしている状態ですので、それぞれの業界なり団体なり、最後は個人も含めて、お上頼み、誰かに頼って生きていくというのは私は長続きしないと思っています。
 それぞれの個人もしくはグループができるだけ自立をする。自立できない部分については、いきなり役所に行くのではなく、助け合いをする。隣近所ですとか、御縁がある人、知り合いで助け合う、それでできなくて初めて公共が乗り出していく。最近言われるようになった自助、共助、公助、この考え方をきちんとしていかなければ、私は日本は回っていかないと思っています。岡山県も国に頼るばかりではなくて、岡山県でやれることはしっかりやっていく。そういう考えがこの中には入っていると考えます。

記者)
 当然、反発とかも予想されると思うのですが、そのあたりに関しては。

知事)
 これまでどおりの摩擦のないやり方でうまくいくのであれば、私はそれが一番無難ではありますけれども、これまでどおりでうまくいかなければ多少の軋轢も仕方がない、30年後の後輩たちに感謝されるような仕事を今しなければいけないということであれば、多少のことはやっていかなければいけないと思っています。

記者)
 最後に1点、今回生み出したのは11億円ということですが、そういった財源を教育とか産業振興とか、そういうところへ積極的に充てていきたいというお考えですか。

知事)
 とりあえず一言で言えばそういうことですし、私自身は、好循環を生む施策に入れていきたいと思っています。好循環を生む施策は、何も教育だとか産業振興に限りません。例えば保健福祉の分野でも、皆さんに健康になってもらう、例えば糖尿病の悪化を防ぐための施策のリターンは非常に高いと思っています。食育で、より健康にいいものを食べてもらう、規則正しい生活をしてもらうことのリターンは非常に高いと思っています。その好循環を生むような施策を探し出して、実際に今幾つかピックアップされていますけれども、しっかりやっていきたいと思っています。

記者)
 学力テストについて伺います。今日にも、国の会議で公表方法の検討結果がまとまるようですけれども、改めて市町村別、学校別の公表の是非についてのお考えと、これまでの公表で何か課題を感じていらっしゃった部分があればお願いします。

知事)
 私自身は、基本的には、物事をオープンにしたほうがより多くの方の知恵をお借りすることができますので、問題がない、もしくは問題の少ないものは公表したほうがいいと考えています。これは学力テストに限らないのですけれども。学力テストについて、公表するとこういうところが心配だとか、ああいうところが心配だという声があることも承知しておりますし、確かにそういったことが現実に起きると心配なのですけれども、ただ、今、日本が置かれている、もしくは岡山県が置かれている教育の現状を見ると、すごい心配なことが現に起きているわけですから、今うまくいっているのであれば、余り変えるのはリスクがあるわけですけれども、今うまくいっていないわけですから、何か変えていかなければいけない。
 学力テストをするですとか、その結果を公表するというのは、私とすれば変えていかなければいけないものの一つの有力候補だと思っています。

記者)
 繰り返しですが、学校別、市町村別の公表の是非と、これまでの公表で何か課題の部分は。

知事)
 私は、市町村別は是非公表したいですし、学校別についても、学校から自主的にするのは今でもOKですけれども、とにかくできるだけオープンにしたほうがいいと思っています。
 一番の心配事といえば学校の序列化が心配です。一旦起きた小さい差がどんどんどんどん大きくなっていく、下に下がっていく学校の場合、努力を上回る悪影響が出てくるのは心配かもしれません。

記者)
 予算編成方針について、産業労働部と教育委員会について前年度に対して100%を認めるということで、恐らくかなり久しぶりに100%を部局単位で認められていると思うのですが、いつ以来だったのかということを含めて、改めてメリハリをつけてというお考えがあったらお願いします。

知事)
 私は、100%どころか、この施策についてはもっと出したかったわけです。今の県財政の状況を考えればこれでもう目一杯ということですけれども、とにかくこの教育と産業振興は明らかに将来の岡山県にいい循環をもたらすものですので、県庁がやらなければいけない仕事は多岐にわたります。それぞれ意味のある仕事なのですけれども、産業振興をしなければ将来の豊かさが確保できない、税収もなかなか確保できない。あと、教育に関してはこれはもう言うまでもないわけですけれども、税収どうのこうのではなくて、30年後の岡山県は、いかに今の子供たちがしっかり体、心、頭を鍛えて、いい大人になっていくかということですので、ここに関しては是非しっかり十分な予算をつけたいと思っています。

記者)
 企業誘致についてですが、最近のご講演などで新しい団地の開発に非常に前向きなご発言をされていますけれども、新しい県営団地を造るという表明と受け止めていいのでしょうか。

知事)
 私は是非考慮する余地がある。これまでは、もうこれ以上県営団地はつくらないというのが事実上の方針かどうかは知りませんけれども、内部でのコンセンサスだったようでありますけれども、私はこれだけ引き合いがある以上、きちんと考えていくと、検討していく価値は十分あると思っています。
 実際には、市町村をはじめ、いろいろな方との調整が要りますので、具体的にどこが前に動き出すのかわかりませんけれども、最初からもうしないのだというのではなくて、案件の条件によっては私は前に動くものが出てきてしかるべきだと思っています。

記者)
 事業再点検を受けた対応方針についてのうち未耐震施設の売却なのですが、部長公舎と津島公舎、旧大正町宿舎についてですね、県として有効活用策がない場合なのですが、これまでも有効活用策というのは検討されてきたと思うのですが、それが見つからなくて、あるとすればどのような有効活用策があるのかということと、ない場合のジャッジをいつ頃を目途に下されるのかということについてお伺いします。

知事)
 有効策があるとかないとか、いろいろあるのですが、その状況がかなり流動的だったりしますので、ちょうどいいタイミングだったり、話があるとかないですとか、最近アベノミクス効果でちょっと土地が上がっているとか、余り杓子定規に考えずに、これも私は資産の売却というのは経営の非常に大事な要素だと思っていますので、本当にいいタイミングでしたいと思っています。何かこのときまでにすると約束したので、本来だったらもう少し待ちたいけれども早く売ってしまうとか、そういうことは余り考えておりません。
 いいタイミングでうまく有効に売っていきたい。もしくは可能性があるのであればちょっと残すということもあります。例えばちょっとずれますけれども、テルサの売却のように、条件もよかったのですけれども、ちょっと工夫をすることで、4億円はこれはもう最低だ、できれば5億、6億円行けばいいなと言っていたものが4倍で売れたという事例もつい最近あったわけであります。うまく活用して、8億円と言わず、もっともっと高い値段で売っていきたいと思います。

記者)
 早急に売却に向けた手続きとありますが、特にタイムリミットを設けるというわけではないということ。

知事)
 リミットを設けるわけではありません。ただ、いいタイミングであれば、さっさと売っていきたいと思います。

記者)
 昨日、教員の給与の支払いについて、県がこれまで県費で支払ってきたと思うのですが、税源移譲があって政令市に移すことで合意したということですが、これは知事としてはどういう評価をされているのでしょうか。

知事)
 これはある種当たり前のことができたと思っています。政令市と岡山県で、政令市を抱えている県でねじれが生じておりました。教職員の人事権は政令市が持っていて、その給与については県が払っているということでしたので、これはそもそも人事権を移譲した話ですから、ねじれを解消するとすれば、人事権をもう一度取り戻して解消するというよりも、方法とすれば、給与の支払いの義務を財源とともに政令市にお渡しするのが自然な流れですので、今回、政令市と政令市を抱えている県がこの件について同意できたのはよかったと思っています。

記者)
 岡山市としては独自で、例えば教員の増員とか、そういうことができる可能性も出てくるのですが、県としては例えば悪影響とかそういったものは考えられないでしょうか。

知事)
 1つ言えば、とにかく教育に関しては、権限が割れたクッキーかお煎餅みたいになっているのが非常に問題だと思っていますので、今回、岡山市について権限が割れた2つのかけらが1つにつながったというのは岡山市にとって非常によかったと思います。
 岡山県の児童・生徒の3分の1は岡山市にいるわけですから、岡山市の教育行政がちょっとやりやすくなるというのは、これは歓迎すべきことでありまして、あえて心配をするのであれば、岡山市とそれ以外のところでローテーションがこれで確定するようなことになって、これは地域間格差がよりはっきりするのではないかとか、そういう心配はあるのですけれども、私はそれ以上に分散されていた権限、もしくはねじれていた権限がちょっとでもすっきりしたということを歓迎したいと思います。

記者)
 先日、本四高速の負債を高速道路会社が分担して負担することになって、恐らく瀬戸大橋の料金が安くなるという見通しが立ったのですが、これについて知事のご感想をお聞きかせいただけますか。

知事)
 今、その方向で検討されているということは伺っているのですけれども、正式な発表を聞いておりませんので、それについてまだ今の時点で特にコメントというか、感想はございません。是非、そうなるように、そういう発表が正式に出るように祈っている段階でございます。

司会)
 それでは、以上をもちまして定例記者会見を終了いたします。ありがとうございました。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見