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2015年4月23日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0426236 2015年4月24日更新公聴広報課
会見写真

おかやまマラソンについて

 皆さん、おはようございます。私からは2項目、お話しさせていただきます。
 まず、おかやまマラソンについてでございますが、大会開催の200日前である昨日4月22日から、いよいよランナー募集を開始いたしました。今月29日まで、まずは「岡山市民県民優先枠」の受付が先行して行われておりますので、岡山県内にお住まいの皆さんには、ぜひこの機会にできるだけ多くの皆様に申込みをしていただきたいと思います。
 なお、昨日の応募状況は、優先枠の定員2,000人に対して、すでに定員を超える2,580人と聞いておりまして、順調な滑り出しとなっております。また、ランナーの募集と同時に、大会の運営をしっかりと支えていただくボランティアの募集も開始いたしました。ランナーとして「走る」だけでなく、「みる」「支える」といった様々な形で幅広く県民の皆様にご参加いただき、地域に元気と感動をもたらす大会となるよう、そして、全国に岡山の魅力を発信できる大会となるよう、全力を挙げて準備を進めてまいりたいと存じます。

「日本創生のための将来世代応援知事同盟サミットinおかやま」の開催について

 次に、「日本創生のための将来世代応援知事同盟サミットinおかやま」の開催についてでございます。
本県をはじめ、鳥取、広島、山口など12の県が参加して、4月20日に、日本創生のための将来世代応援知事同盟を立ち上げました。この同盟は、子育て支援はもとより、女性や若者の創業・就労支援など、若い世代を様々なステージで応援することにより、
若者を地方へ呼び込み、地方から日本創生をリードしていこうとするものであります。
 そして、同盟によるキックオフイベントとして、5月23日には、本県においてサミットを開催することとしております。サミットでは、東京から地方への人の流れをつくるためのメッセージを発信するとともに、若者に対する結婚から子育てまで切れ目ない支援について意見交換することを予定しております。当日は、石破地方創生担当大臣ですとか有村少子化対策担当大臣にもご参加いただけるようお願いしているところであり、地方創生に向けた決意を、岡山から全国に発信してまいりたいと存じます。
 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 マラソンについて2,580人ということですけれども、知事としてこの数字に満足していらっしゃるのか、それとも、まだまだということなのでしょうか。

知事)
 率直に反応が非常に大きいということは、大変うれしく思っております。また、安堵しております。一つ申し訳なかったのが、アクセスが集中して繋がりにくかったということで、我々十分準備をしてきたはずなんですけれども、この集中が予想を超えていたということで申し訳なく思っております。できるだけスムーズに皆様方の応募が進むように、今からでも改良を進めていきたいと思っております。
 定員を超えたからといっても抽選になりますので、ひるまずにどんどん応募していただきたいと思っております。

記者)
 知事同盟サミットなんですけれども、岡山で行われるということで、知事は同盟に参加されていますが、岡山としてのアピールという部分でどのようなことを考えていらっしゃいますか。

知事)
 これは岡山をアピールするためのものではなくて、子育てをはじめとして将来世代を応援していこうというサミットであります。それぞれの県がこれまでにいろいろ試してみた成功事例を持ち寄ってみたり、それぞれの地域での問題点を集まって解決策を探っていくですとか、いろいろな機能を果たそうと頑張っているわけであります。ただ、それが12メンバーがいる中で岡山でさせていただけることになったというのは、副次的な効果として岡山をアピールする、注目が集まってアピールできるということと、岡山も次世代を応援するために頑張ろうとしているということを、全国にアピールする非常にいいチャンスだと思っております。
 御案内のとおり、岡山県は首都圏で行われた調査でも移住してみたい県の第3位に現在位置しておりまして、非常に注目が高まっています。実際に移住しようと思ったら、子どもの学校はどうするんだろう、ちゃんと住みやすいんだろうかというときに、我々がしっかり応援しますよということを皆さんにアピールできる機会というのは、大変ありがたいことだと思っています。

記者)
 前の子育て同盟では、参加されている知事の皆さんを見ると比較的年齢の若い知事さんが多いと思うんですけども、どういう経緯で集まったのかというのをもう少し詳しく教えてください。

知事)
 将来世代応援知事同盟をつくろうっていうことを話し合った母体は、子育て同盟になります。子育て同盟自体は、私自身就任してから入れていただいたところですけれども、子育てだけをしようっていうことで集まったのでは、そもそもありません。これは「センターピンの理論」に近いものを感じたんですけれども、子育てというところにある意味集中することによって、どうしてそんなに子育てが大変なのかっていうことを通じて、子どもが少ないのはどうしてなんだろうか、子育てが大変だからだよね、それは女性が2人目、3人目を持つのが大変だからだよね、家事のこと、仕事のこと、両立が難しいんだよね、男性の関わり方ってどうなんだろうかっていうことで、1つ象徴的でわかりやすいものを取り上げる、しかも成果が比較的出やすい、焦点の絞られたところに取り組むことで、そこから非常に大事な問題に波及をさせていくということで進めていったわけであります。
 そもそも日本国政府が地方創生、それから人口減少問題に真正面から取り組むというときに、我々が子育てという一つの分野にピンポイントで集中をしていると、我々とすれば実は思いは一緒なんですけれども、すごく狭いところにだけフォーカスをしていると勘違いをされると、ちょっと残念であります。我々はまず動きやすいところ、注目を集めやすいところ、成果が出やすいところから広げていこうと思っていたものですから、意図が同じであるならば広げていこうと。その中に子育て支援ということは、引き続き非常に大事なテーマとして残っています。中でいろんな議論をして、そういうことになりました。

記者)
 県版の総合戦略について現時点での進捗と、あと国が来年度新型交付金を創設するということですけれども、それに対する知事の期待と、逆に懸念材料があれば教えてください。

知事)
 どちらも今進行中で、確定していることではないんですけれども、岡山の総合戦略については、まず非常にニュートラルでデータに基づいたプラットフォームができた、骨子素案から骨子案を今つくった段階であります。データは岡山のデータに基づいてますから、そこから出たものは当然岡山に基づいた岡山の問題点と利点に基づいた素案ではあるんですけれども、そこに県議会での議論、有識者の方々、いろんな方の地域の方の意見や事例を反映をさせて、具体的な岡山ならではのものにしたいと思っています。
 今回、国主導で一斉にそれぞれの地域でつくることになったわけですが、そんなことを言われなくても、私自身が選挙で訴えてきたのは、まさにそこでありまして、もしくは旧子育て同盟、現在の将来世代応援知事同盟でも言っていることは、まさにそれでありまして、例えば事例で子育ての応援ということになると、首都圏では保育所の整備ということがすぐ出てくるんですよね。実際に東京の若いお父さん、お母さんはそれで困られている例が非常に多いわけですけれども、これが地方になると随分景色が違ってくる。それよりは、そもそも結婚する、結婚に踏み込むための所得水準だったり、安定の度合いが東京と比べて低いんだということがより制約要因になっているとか、それぞれ地域で違うんだから、国で一律のことをしてくれるなということに基づいています。是非、我々自身の問題点、ニーズ、それから利点、チャンスに基づいた具体的な計画にしていきたいと思っていますし、それを実行できるような予算組みにしてもらいたいと思っています。
 知事になっていろいろ国と県の予算の関係を見ると、かなり縛ってくる、条件をつけてくる。要するに国の想定どおりのことをやるんだったら非常にやりやすいのに、岡山の状況に合わせてつくり変えようとすると非常に時間がかかったり、そもそも無理だったりということであるので、これは他県の知事も言っていますけれども、できる限り自由度の高いものにしていただきたい。よくそれだと変なことに使うんじゃないかっていうふうに思われているようですけれども、我々は我々自身で必死に考えているわけでありまして、県の自主財源も国からのお金も元々は国民の皆さんの血税ですので、大事に使うようにしっかり頑張っていきたいと思っています。

記者)
 統一地方選挙の前半戦が終わり過去最低の投票率になったというところと、後半戦にまだ市長や市議会議員選挙がありますので、そのことについてお願いします。

知事)
 投票率が多くの県で過去最低を記録しました。岡山県で行われた選挙においても、非常に投票率が低かったと。それについては、率直に残念であります。今回、県の選挙管理委員会でもいろいろなこれまでにない工夫をしてくれまして、また、民間からもセンキョ割ですとかいろいろな動きが盛り上がってきて、私は期待をしていたんですけれども、まだまだトータルの数字にインパクトを与えるほどの大きなうねりにはなっていないなと。しかしながら、これで諦めるのではなくて、そういう動きを是非支援をしていく、広げていくという努力というのは、絶対に欠かせないと思っています。私自身も、ここまで選挙においてなり手が少ない、無投票の選挙区が全国的にも増えてきている、また投票率が低いっていうことは、民主主義の根幹がちょっと揺らいでいるんじゃないかということを思っておりまして、私自身も選挙で選ばれている身ですので、公職選挙法に触れるのはあり得ないんですけれども、その精神に触れないように注意はしながらも、私の立場でできることはしっかり考えて実行していきたいと思いますし、これは1人でできることではありません。皆さん方それぞれ考えていただければと思っています。
 後半戦、まだ岡山県内でも選挙が残っていますので、とにかく参加をする。わからないからということではなくて、わかるようにホームページで検索するだけでも随分違いますので、一人ひとりの小さな行動が積み重なって大きな違いになっていきますので、是非とも皆さん投票をしていただければと思います。

記者)
 昨日、おかやまマラソンのホームページが繋がりにくかったということですが、あと一週間後に本番の募集が始まるという状況ですので、そのことについて具体的対応、どういうふうに対処していくのか、その辺りを教えてください。

知事)
 とにかくしっかり対応する。これは私のモットーでありますが、今完璧でなくても常に改善をしていくっていうことですから、同じ言い訳を2度しないように担当者がきちんと最善、最大限の努力をしてくれると信じております。

記者)
 有森さんは走るようなんですけど、知事はどうなんでしょうか。

知事)
 有森さんが久しぶりにフルマラソンを走っていただけるというのは、大変ありがたいことだと思っております。私も折角の機会ですので何かしたいなという思いと同時に、主催者が個人でのめり込んで42キロを走りに行って、しかもその前はずっと練習ばかりやってたっていう場合に、県政とどっちのほうが優先なんだっていうことになります。フルマラソンを走るということは多分ないと思うんですけれども、何らかの形で参加できればなと思います。ただ、主催者ですので、そもそもいろいろやることがいっぱいあって、どこまでできるかはこれから考えていきたいと思います。

記者)
 マラソンが行われることによる県内への経済的な効果みたいなものについて、知事としてどのようにお考えでしょうか。

知事)
 岡山は皆さん御案内のとおり、来てみるとすごくいいところで、食べ物はおいしいし、海の幸、山の幸、天気はいいし、山にも海にもすぐ行けて、家族と一緒に遊ぶ時間も増えたし、本当に住みやすいねっていうふうに言われます。行くところも結構あるねというふうに言われるんですけれども、東京の本社、大阪の本社にいるときには岡山に住むなんて全然ピンとこなかったよとか、旅行で岡山に行くなんていうのはあまり思いつかなかったねというふうによく言われます。そういう来てみるといいところなのに、来てみようと思わなかったところっていうのはPRのしがいがある場所なんですよね。もともと思ってなかったし、行っても大したことなかったっていうのはPRしてもしょうがないんですけれども、岡山は私から見ても本当にPRのしがいのある場所だと思っています。そういうこともあって、今観光予算を厳しい中で増やしてはいるんですけれども、おかやまマラソンはまさに岡山の存在を全国にアピールをする絶好の機会だと思っていますし、来ていただいて、走ってみて、我々がいいおもてなしをすることができれば、マラソンランナーとしてリピーターになっていただけるかもしれませんし、観光客としてリピーターになっていただけるかもしれない。
 あともう一つ、地元の人にとっても、岡山にこんなにたくさん、1万5,000人全員が県外の方でないにしても、1万人ぐらいの方がうわっと来られて、街の目抜き通りをうわっとみんなで走る。岡山城やあちこち見られたりして、その感想がブログやツイッターなどいろんなところにあふれ返る。これがけなされていたらダメなんですけれども、それはそれでまた勉強になりますけれども、すごくきれいだね、良かった、おいしかった、親切にされたっていうことがあふれる。そもそも笑顔があふれると、我々やっぱり何かうれしいじゃないですか。我々本当にいいところに住んでいるんだな、頑張ろうっていうことで、いろんな意味で、経済的にはお一人当たり幾らぐらいお金を使っていただけるかっていうのに掛け算すれば経済効果も出てくるんですけれども、それ以上の何か岡山としての団結力だったり誇りだったり、私はすごい波及効果があると期待をしています。
 また、それを見て、自分も走ってみようっていう子どもたちが、もしくは大人もこれを機会に頑張ってみようっていう人が増えたら、スポーツの振興だったり、健康の増進だったり、本当にいろんな効果が見込めるような気がしますし、いろんな効果を実現させなければいけないと思っています。ただのマラソン大会にするのは本当にもったいないと思っています。

記者)
 その効果の一つとして、例えば経済波及効果がどのくらいとか、そこら辺について県、岡山市として検証すると思うんですけれども、どのようなものになるのでしょうか。

知事)
 そもそも経済波及効果を見ながら、これを下回ったらやめようということを思っていなかったものですから、その検証について、今どういうふうに進んでいるのか私は今把握していませんが、終わった後から計算というのであれば仮定を置けばできますので、どれぐらい正しかったのかという検証はされることになろうかと思います。
 是非、これもいつも言っていますけれども、1回目が終わったら、より良い2回目、3回目にするために、どうすればいいのかということは必ず検証したいと思っています。

司会)
 それでは、以上をもちまして知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見