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2016年8月24日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0484785 2016年8月25日更新公聴広報課
会見写真

「2016 情熱疾走 中国総体」について

 皆さんおはようございます。
 私からは、2項目お話をさせていただきます。
 まず、8月20日に終了した「2016 情熱疾走 中国総体」につきましては、約1ヶ月間の大会期間中、全国各地から多くの選手、関係者がお越しくださり、無事、成功裏に終えることができました。大会を支えていただいた関係の皆様をはじめ、各競技会場で熱い声援を送っていただいた皆様、また報道関係各社など、ご協力いただいたすべての皆様に感謝申し上げます。
 皇太子殿下をお迎えした総合開会式では、本県高校生の心のこもった素晴らしい演技に会場は感動の渦に包まれました。競技も天候に恵まれ、順調に予定の日程を終えることができました。全国トップレベルの高校生が熱戦を繰り広げる中、本県選手団も普段の練習の成果を十分発揮し、優勝数は10で、昨年を6上回るとともに、8位以上入賞数が84と、昨年を21上回る好成績となりました。また、競技運営など大会を支える高校生の活躍も素晴らしく、県外から応援に来られた方から「暑い中でも岡山県の高校生は礼儀正しく爽やかだった」といった声も寄せられました。
 選手はもちろん、大会を支える高校生の力が結集し、感動をもたらす、岡山の素晴らしさを全国に発信する大会となったと考えております。この成果を本県のスポーツ振興、地域活性化、そして「教育県岡山の復活」につなげてまいりたいと存じます。

産学官連携功労者表彰の受賞について

 次に、産学官連携功労者表彰の受賞についてであります。
 この度、工業技術センターが帝人ナカシマメディカル及び京都大学と共に、第14回産学官連携功労者表彰において、科学技術政策担当大臣賞を受賞することが決定いたしましたので、ご報告いたします。
 この表彰は、企業、大学、公的研究機関等の産学官が連携して大きな成果を収め、その推進に多大な貢献をした事例について授与されているものであります。
 今回は、3者がそれぞれの強みを活かして、医工連携による高機能人工関節等の開発を行ったことから、3者での受賞となりました。
 なお、表彰式は8月26日に東京ビッグサイトで行われると聞いております。
 工業技術センターについてはもちろんのことですが、帝人ナカシマメディカル及び京都大学におかれましても、新たなイノベーションの創出等で、今後もご活躍いただきたいと考えております。
 私からは以上でございます。

質疑応答

記者)
 ミュージックサイレンが今月で終了ということで、その廃止についてのお考えと、個人的に思い出などありましたら。

知事)
 本当にまだなくなったわけではないので実感をしていないわけですが、ちょっと寂しい感じは私個人としてもあります。当然、メンテナンスができるのであれば、私のほうからこれをやめたい、とめたいという思いはございません。現在、製造を中止し、部品も作っていない、メンテナンスもぎりぎりまで延ばしてきたわけですけれども、この8月をもってもう全く保証はできないということであります。壊れるまで、音が出なくなるまでやるというのは一つなんですけれども、その場合、これが最後なんだなっていうことがわからないまま最後を迎えるっていうのは、それはまた寂しいのかなあ。この8月31日をもって、ああ、これが最後なんだなということで、三木知事が本当に厳しい中で少ないぜいたくを許してほしいということで、皆さんにこの音楽を伝えたという頃を偲びたいなと思っております。実は、これは三木知事の非常に思い入れの強い政策でありましたので、三木知事の御命日、9月21日まで何とか3週間、余計に引っ張れないかということも考えたわけでありますけれども、ちょっとその間に故障したらとかいろいろございますので、ここはきちんとメンテナンスの最後の期限、8月末ということでさせていただきます。
 私は国富で、ここから歩いて行けるところで育ちましたので、7時のサイレンのときには起きて、ああ、朝が来たなということですし、東山の学校に行っておりましたので、12時、お昼だなということでサイレンを聞き、また5時頃に運動をしているのか宿題してるのか、私は中学の半ばまで8時に強制的に寝ないといけないことになっておりましたので、9時というのは当然布団の中で聞くわけですけれども、それを聞いてるとちょっと夜更かししたなという思いがあります。本当に今は9時はありませんけれども、7時、12時、5時、9時、すべて私の育ってきたいろんな場面場面を思い出す、本当に私の人生にとって非常に大事なサイレンでありました。

記者)
 今回、工業技術センターが受賞されたことについて何か御感想を。

知事)
 本当に誇らしいですね。岡山県の工業技術センターは非常にレベルが高いという話も聞いておりますし、あと岡山県に立地をされているもともといらっしゃる会社、もしくは誘致を受けて進出してくださった会社、いや、本当に助かってると、いろんなことでこういったセンターがあるのは心強いというお話も伺っておりまして、今回こういう形でまたその実力を認めていただいたということはうれしいなと思いますし、これからも是非、そんなことはないわけですが、象牙の塔に閉じこもるみたいなことではなくて、どんどん積極的に出かけていって、この岡山県の産業の底上げになるようないい仕事を続けていっていただきたいと思います。

記者)
 今回、医療技術っていうことなんですが、県として力を入れておられるうちの一つだとは思うんですけども、それにつきましては。

知事)
 我々、本当にありがたいことに寿命が延びてきまして、寿命もそうですし、健康寿命を延ばすという点でも医療技術ということは大変大事でありますし、高齢の方がこれまでよりもずっと多くいらっしゃるわけですから需要も多いわけであります。そういう意味でも頑張っていただきたいですし、特にこの分野で言いますと、日本はそういった精密加工技術ですとかもともとの技術があるのに、医療の場合、これまでの流れというか信頼性ということでよく外国の機器を、もしくは道具を使うことが多いということがありますので、今回、もともとの人工関節、それは悪くないんですけれども、サイズがヨーロッパ人のサイズで日本人がなかなか合わないとかやっぱりいろいろ違いますから、細かいところでは、日本人に合ったものが作れる、もしくは日本独特のいろんな状況に合わせたチューニングができるという点で、日本の技術、地元の技術がより良くなっていろんな場所で採用されるというのは、本当にいろいろな意味でありがたいな、素晴らしいなと思っています。

記者)
 合計特殊出生率が昨年、全国の中でも岡山県は上昇しなかったということなんですけど、今度詳しい分析を行うための補正予算に経費を盛り込まれてますけども、特にどのように取り組まれていきたいか、上昇に向けて、引き上げに向けて、お願いします。

知事)
 これは何度も申し上げていることでありますけれども、結婚するかどうか、子供を持つかどうか、何人持つかということはすぐれて個人の選択でありまして、これを我々が強制するということはございません。ただ、マクロでいえば、地域もしくは国の出生率がその地域や国の将来を大きく左右するというのは、これは厳然たる事実でありまして、我々とすれば結婚を希望している、子供を持つことを希望している、もしくはできれば3人欲しいねっていういろいろな希望がある方の希望がかなうような御支援をすることによって、それぞれの方の選択の結果によって、地域、国全体の未来も確保される、明るいものになるということを頑張ろうとしているわけであります。
 人口を維持する出生率が2をちょっと超える水準ということでありますので、今の岡山県の1.49いうのは全国平均よりは高いものの、これはもう全然足りないわけであります。岡山県の希望出生率をまずかなえたい。これは10年で1.72まで、国では希望出生率が1.80だそうですけども、岡山県で計算しますと1.72と。とりあえず、5年間でその半分の1.61まで持っていこうという計画を立てているわけであります。それにもかかわらず、3年間1.49で足踏みをしている。
 これは御案内のとおり、日本の場合は結婚せずに子供を産むケースがほとんどないということで、結婚、それから出産、子育てということで考えてもほぼ数字は一緒になるということで、それぞれの壁をどのように突破していくのか、もしくはどこが現実的な大きな壁になって希望出生率1.72が達成できてないのかということを我々分析をしてますし、今回の結果を受けてあらあらの分析を行いまして、先日発表もさせていただき報道もありましたけれども、実際に子供を産んでる年齢というのは、10代後半から生物学的には産めますし、40歳で産む方もいらっしゃいますけども、でも多くのボリュームゾーンというのは25から34歳のところで多くの方がお子さんを産んでると。そのボリュームゾーンのところで岡山県の場合、有配偶率が低下している、以前は全国平均よりも上だったものが全国平均より下回っていると、これが顕著な違いであると。
 岡山県の場合、有配偶率の低下が出生率が伸びない非常に大きな要因だなというところがまずざくっと見えてきたところでございます。見えてきたわけですから、それは結婚支援ということはこれまで以上に力を入れるというのが当然の帰結であろうと思いますし、もっと詳しい地域別ですとかいろいろな詳細な分析はこれから頑張っていきたいと思っております。

記者)
 率が3年間横ばいになってるということでそのあらあらの分析をされたということなんですが、今までやってなかったという話で、ちょっと出遅れた感が、ほかの県よりも今、最下位になって初めてちょっと動き出したと感じられるんで、その辺についてはいかがでしょうか。

知事)
 合計特殊出生率が出ますと、その分析もしますということで、それは結果が出たら分析してくれと、流していたわけなんですけれども、分析をしますというのは国の補助もいただいて1年かけて分析しますみたいなことだったということを2度目の報告のときに私が初めて理解をしまして、おいおい、結果が出てから1年かけて分析して、それからアクションを取るんじゃ、これはもう話にならんと、そんなすごい人たちにすごい何か大型コンピューターをがりがり回すみたいな、そんなのはいいから、とにかく今、自分たちの持ってるリソースでやれと、もうしないんだったら僕がやるぞということでせき立てたら、2週間ぐらいで出てきたのが今回の結果ということであります。とにかく、すごい詳細な結果が半年後、1年後に出てくるというのはもう話になりませんから、今回、大ぐくりでどこに停滞の原因があったのかということは大ざっぱに見えてきたということであります。

記者)
 今日、三菱自工の操業再開に絡んでの影響を受けた企業のアンケートが出てますが、もうご覧になったんですか。

知事)
 はい。

記者)
 その印象とか、今後まだ引き続き影響は続いてると思うんですけど、どの辺を知事としてはどういうふうにやっていきますか。

知事)
 このアンケートで、率の形で出ておりまして、当然明らかに三菱自工さんの仕事を多く受けてるなという例えば数十社でいくと、その影響を受けたという率はほぼ100%になりますし、幅広にどっと網をかけると当然率は下がるわけでありまして、率だけを見てどうこうということはないんですけれども、私が思いましたのが、考えてみれば当たり前なんですけれども、これまでで影響を受けましたかという設問で、ある程度のパーセンテージで影響を受けたというのが出る、これはそうだろうな。これから人員の削減ではないですけど、仕事が足りないということで需要の減に対応するような施策をとることを考えてますかということで、考えているという回答がちょっと私が思っていたよりも多かったと思うんですけど、今でも、そもそも以前1万5,000台、月に作ってたぐらいのものが、今は5,000台で、できれば早く9,000台に持っていきたいっていうことを言われてる程度ですから、考えてみれば当たり前なのかもしれませんけれども、生産再開で、それも危惧していたよりも早く生産再開になったということは非常に大きな一里塚ではあったけれども、解決ということとは遠いんだなということを改めて感じた次第であります。

 それでは、以上をもちまして知事定例記者会見を終了いたします。
 ありがとうございました。

知事)ありがとうございました。

2012年の記者会見