菅井七段の王位タイトル獲得について
おはようございます。
私からは、2項目、お話をさせていただきます。
まずは、菅井七段の王位獲得についてでございます。
将棋の公式戦「王位戦」において、菅井竜也(すがいたつや)七段が見事タイトルを獲得されました。心よりお祝い申し上げます。
本県出身者によるタイトル獲得は、実に34年ぶりの快挙でございます。
菅井七段は、類いまれなる成績で昇段し、持ち前の独創性と豊富な研究量により、25歳の若さで将棋界のタイトルホルダーにまで駆け上がられました。
この間、地元在住棋士として、対局指導等を通じ、本県将棋界の底上げにも貢献してこられました。
今後とも、独自の菅井流に磨きをかけ、大山康晴15世名人のような岡山が誇る棋士として、大いに御活躍されることを、県民の皆様とともに期待申し上げております。
平成29年度全国学力・学習状況調査結果について
次に、平成29年度全国学力・学習状況調査結果についてであります。
新生き活きプランにおいても、「教育県岡山の復活」を最重点戦略に位置づけ、全国順位10位以内を目標に掲げて取り組んでおります。
このたびの結果では、小学校では、平均正答率が初めて全国平均を上回りました。中学校では、全国平均を下回りましたが、その差はかなり縮小しました。これまで、落ちついた学習環境の整備や生活習慣の改善等を着実に進めてきた成果があらわれてきたと考えております。
今後も、目標を高く持ちながら、「教育県岡山の復活」に向けて、県教委の取組をしっかりと支援してまいります。
私からは、以上でございます。
質疑応答
記者)
この間、県民満足度調査結果を公表されました。20項目あって2つは新規で、18項目が前年と比較できますが、その中でも10項目が昨年よりちょっとポイントが下がってたと思うんですが、それについての受けとめと今後どういうふうにしていくのかお伺いします。
知事)
私自身は、県民満足度調査は重視をいたしておりますので、その項目の半分で前年より満足度が低下しているというのは素直にちょっと残念だと思っております。
ただ、これは難しいのが、それぞれ私自身も自分自身で見ましたし、あと担当課の分析も読んだわけですが、実際には、客観的な指標とすれば向上をしているのに、どっと満足度が下がっている項目が複数あったり、なかなか難しいもんだなというのが率直なところであります。
当然、反省すべき点も多々あるわけでありますが、例えば子育て支援について、客観的には、スピードはともかくとして、県下で以前よりも少しずつでも良くなっていると。受け入れ環境が整備されているわけでありますが、岡山市が非常に適切だと思いますけれども、定義を見直して、これまでほとんど待機児童はいなかったと報告していたけれども、これは実質待機児童なんじゃないかということで集計してみますと、いきなり729人の待機児童が発表されてということになって、皆さん方の「これは大変だ」という危機感に多分火がついたんだと思いますが、その分野でぐっと満足度が下がっているとか。防災関係についても、実は岡山県、これは他県もそうですが、毎年着実に整備を進めているわけでありますけれども、他県でいろいろな災害が起きると、年齢、性別、いろいろな属性にかかわらずほとんど全てのグループで防災関係の満足度ががくんと落ち込んでいるということで、随分いろいろな要素に引っ張られる部分があるのかなと考えております。
満足度というのは、これは本当に県民の皆さんの率直な思いでありますので、それに対して常に敏感であるということと、率直な思いというのは、結構、数週間前のニュースに影響を受けたりと実際にしますので、冷静な分析も併せて、我々の対応を考えていきたいと。中期的、長期的な視点で着実に県民の満足度を上げていきたいと、このように考えております。
記者)
学力テストの件でお聞きします。
目標を高く持ちながら、ということですが、引き続き10位という目標は掲げていかれるということでよろしいですか。
知事)
はい。
記者)
文部科学省が「過度な競争をあおらないように」と言われている中で、10位というものを掲げていくその意義を教えてください。
知事)
もともとこの目標は私が15でもなく、5でもなく、10と決めたわけではありません。これは、私が引き継いだ「夢づくりプラン」の中に、全国学力・学習調査の全国順位10位というものがもともとありまして、私としても45位、42位というところから引き継いでますので、あと残りが3年間のプランを修正するに当たって、10はどうしてもこれは高いわけだし、言われたとおり順位そのものよりも岡山県の小学生、中学生の学力自体が本当に問われているわけですので。例えば、何度も言いますが、日本全国の子どもたちの能力がぐっと底上げされて、我々もぐっと底上げされて、非常に高いレベルでみんな同率とか順位が上がらないというか、というのは、それはそれで別に悪いことじゃないよ、逆に我々が改善されていないのに、他の県がドーンと落ちて10位以内になったことを我々は素直に喜べないよということですので。順位自体そのものに価値があるわけではありませんが、我々自身もともと「教育県岡山」ということに誇りを感じて、そこにそれを取り戻そうということ、そういう訴えが支持されたわけですから、それについては目標は高く持とうということで、敢えて下げたり、もしくは消したりせずに維持をしたということであります。ですから、順位そのものというよりも、我々、教育県なんだ、教育を重視している土地柄なんだということは、私はずっと目標として置いておきたいと思います。
具体的にどうするのかというのはありますが、やはり我々とすれば北極星を目指すようなところで、ちょっと高いけれども、それに向かってしっかり頑張ろうと思っていますし、小学校、中学校ともに近づいているなという実感があります。
記者)
県教委の取組をしっかりと支援していきたい、ということですが、これまでの施策を振り返られて、施策検証という意味での10位というのはあると思うんですが、これまでを振り返られていかがですか。
知事)
とにかく順位もしくは平均正答率からの差、学力という点で言えば、5年前、正直申し上げてひどかったわけであります。あと、もっとひどいのは、そのベースとなる学校での規律というか、生活習慣であったり、学校運営、そのベースががたがたになっていたということであります。1校、2校ではない数の学校で授業崩壊が起きている。あまりにも騒がしい生徒が多くてちゃんとした授業ができないという学校がたくさんあった。
とにかく何か立て直すときには基礎から直していくというのが、これは原則でありますので、まずちゃんとした授業が行われるようにしなければいけないということで、何度も御説明申し上げました学校警察連絡室というものを設置して、私の1期目の4年間で非行率を半分にすることができました。
今、この時点で、今日は平日ですが、授業が行えない、うるさくて荒れてて授業にならないという学校はほとんどないということを申し上げることができます。全部がどうかはわかりません。いつまたボーンと起きるかわかりませんけども。
それで、あと小学校、中学校ということでいえば、やはり基礎は小学校のほうであります。その小学生の学力が随分底上げをして、今回初めて全国平均に届くことができた。これまで十数年ずっと学力テストをやってきて、岡山県の小学生、一度も平均を超えたことがなかったわけでありますが、初めてこの総合のところで超えたと。
あと、家庭での早寝早起き、それから、ちゃんと復習、予習、宿題をするということで言えば、小学生のほうは随分できてきたなと思います。中学生のほうが、これが正直できておりません。今、岡山の中学生は、何と1年前、2年前、自分自身が小学生高学年であったときよりも勉強ができていないということが随分浮き彫りになってきました。ここを何とかしなければいけないと思っています。ここが正直できておりません。ここをしっかりすることによって、中学生の学力についてもきちんと底上げをしていきたいと思っています。
生活が乱れたままで学力だけ戻るというのはなかなか難しいことですし、何かのトリックで見かけ上多少は上がるということはあると思うんですけど、それは非常に土台のもろいものでありまして、きちんと生活の基礎から立て直したい。体力も含めて立て直したいです。
記者)
学テに関連して伺います。まさに知事が先ほどおっしゃられた学校警察連絡室は知事の思いも強い事業だと思うのですが。これまで、「頑張る学校応援事業」というのも、知事は指示されていましたが、このたび県教委で優良実践校普及事業ということで、これまでの事業の理念を継続するという事業で、100万円というインセンティブに対しては、賛否両論あったかと思うんですが、今回それがなくなる形で事業が継続される、これは知事、お耳に入ったとき、この事業の継続というのはどのようにお感じになりましたか
知事)
はい。率直に嬉しいです。
「頑張る学校応援事業」の私のもともとの考えは、いろんな状況の中で校長先生をはじめ、先生方は御苦労されてる。お話を聞くと、とにかく忙しい、大変、どのリソースも足りないから必要な手を打てないということで困られているというのは、ひしひしと伝わってくるんですけど、実際には数十校に1校、非常によく考えていい措置をとられた校長先生のもとで、学校が良くなっている例もあるんですよね。全部は手が出せないから、私は一番効果がありそうな、それに集中をして頑張ったら波及効果が良かったんですよみたいなお話も聞くことが幾つかありました。
ところが、そういったすごい実績、すごい先生の話が他の学校で出てこないと。実際何かエジソンが世の中になかったものを発明するんだったらみんなで試行錯誤をするしかないけれども、実際に、これ客観的に難しそうだなというところからわずか2年か3年でここまで戻しているという例が県内だけで幾つかあるのに、周りの人がそれを知らないというのは何ともったいないことかということで、是非、大規模校は大規模校、小規模校は小規模校それぞれ事情の違いで御苦労はあろうかと思うけれども、自分の学校と似たような状況でうまく改善した、もしくは改善できなかった例を是非横で勉強して、いい取り組み、これなら取り入れられそうだというものについて是非横展開をしていただきたいというのが、私のもともとの発想であります。
100万円というのはちょっと途中で別の、トイレ壊されてもすぐに改装できない悔しいみたいなお話で、じゃあそしたらセットにというのが、ああいうことになったわけでありまして、そこで不必要に御批判をいただいたという反省と、炎上商法みたいな形で非常にPRができたという開き直りも含めて。ただ、本当に残したかったのは100万円の部分ではなくて、いい取り組みを学んで、それを横展開させるということでありますので、私は本当にそれがこれからも継続されるということについて、最初に戻りますけれども、率直に嬉しく思ってます。
記者)
改めてお伺いしますが、もともとの事業の枠組みであったインセンティブがなくなる形で継続されるというのは、これはいかがお考えでしょうか。
知事)
私自身、100万円のところにそんなに力点を置いていたつもりではなかったので、予算を何とか持ってくることができたというのは、それは良かったなぐらいの、ある種ちょっと甘い見通しで、あそこまで批判を呼ぶとは思わずに言ったもので。もし、そういう予算とれませんでしたということであれば、それはそれで始めていたでしょうから、私はもう100万円があろうとなかろうと、いい取り組みの選択、発表、横展開、是非続けてもらいたいと思っています。
記者)
国民健康保険の新しい保険料の試算が8月下旬に公表されたが、新しい保険料が、上がるというような試算が出たような自治体も幾つかあったり、下がるというところもあったりということですが、今後、各自治体とはどのように協議を進めていくようになっていきますか。
知事)
まず、現状の認識ですが、国から示された考え方に基づいて、県と市町村で協議を重ねて決定した算定ルールに従い、今回、試算を行ったところであります。
大体そういうルールで計算するとこうなるなということで概ね市町村の御理解は得られていると思っています。ただ、当然、下がるほうは別として、大きく上がる市町村については、これはなかなかつらいなと、激変緩和をお願いしたいなという声があることも十分承知をいたしております。試算状況をこれから国へ報告し、できる限り激変が生じないよう国に働きかける必要があろうかと思っております。
段取りとすれば、今回の試算で、投入される国費を全て計算に入れたわけではございません。これは段階的に計算をしておりまして、これから未配分の公費の配分方法が今後国から示されます。それから、診療報酬の改定など、国の予算編成にも影響を受けます。最終的に納付金が確定するのが来年の1月になる予定ということでございます。これから幾つかの段取りを経て、市町村とも連絡をとりながら、話し合いをしながら、また国とも連絡をとりながら、それぞれ進めていきたいと思います。
記者)
この制度の改正に伴って、国のほうでは将来的に県内の保険料水準の統一を目指すようにと言われていて、隣の広島県さんなんかは目途を決めてそういうふうにしますという方向性を示されています。岡山県の場合、今の現状では、格差があるけれども、中・長期的に検討していくべきというスタンスを示していただいていますが、検討していくということはポジティブな要素もあるかと思うんですけど、県内の保険料水準を統一することのメリットといいますか、そういった部分はどのようにお考えでいらっしゃいますか。
知事)
これは保険の本質にかかわることでありますが、我々自身、短期間で水準を統一しようというスタンスではありません。ただ、中・長期で言えば、一緒の仕組みになるというのは、国の指導もありますし、揃っていくことになるんだろう、そのように考えているわけでありまして、保険というのは本当に、要するに多くの人にとっては、自分はそんな手術代もかかってないのに何でこんな保険料かかる、実際に自分に使われたお金って、これの何割しかないよ、というのがほとんどの人です。時々、すごい大けがをしてしまった、大病をした人が、自分が払ってる保険料の何十倍か給付を受けて、この保険に入ってたからこそ命が助かった、そういう仕組みであります。ですから、本当に1円単位で得だ、損だということが気になるんだったら、保険に入らずに、全部自分でやればそういう損得は全くありません。かかったときに自分で払う。これは本当に不安です、何が起きるかわかんないもんですから、ですからみんなで持ち寄って、たまたまこうなった人を助けてあげようというのが、それで、その助かる人は自分かもしれないということが保険なわけであります。そういうことで言えば、お互いさまということなんですけれども、ただその中で、継続的にあの人たちは、あの地域は、妙に何か使ってる金額が高いじゃないか、そうなると、不公平感というものが出てきます。それで、何か一緒になりたくないなという問題が起きますので、今、医療水準が高い、もしくは医療へのアクセスが容易だということで医療費が地域として高目だというところと、それから例えば県北はそうかもしれません、医療へのアクセスが県南ほどないので、自分の体は自分でしっかり守ろうという意識が高くって、結果的に医療費も少なく済んでいるところの人からすると、あっちのほうがうらやましくって、いっぱい使って、その分を自分たちが払うというのはどうなのかな、といったことになると、なかなか一緒にしようという話し合いがうまくいきません。
いろんな意味で、これも考えてあれも考えて、お互いさまだよなというぐらいの納得感が出てくると、その水準を寄せていって、最終的には統一ということも十分考えられますし、保険ということからすると、統一というのは十分考えるべきことだろうと思いますが、保険の一番のベースにあるところが、困ったときはお互いさまだという、相互信頼というものであるとするならば、その信頼が醸成されるのに多少時間がかかるのかなと考えております。
記者)
菅井七段の嬉しいニュースは、お耳に入ったときにいかがでしたか。
知事)
私、あらかじめ申し上げておきますと、特別職でございますので、9時から17時の職務専念義務がございません。それを申し上げた上で、菅井七段の対局戦、リアルタイムで追っかけておりました。ちょうど昨日、大阪の観光プレゼンテーションに向かう新幹線の車内でありましたけれども、リアルタイムの動画で羽生王位が投了をする場面を見まして、まさに今思い出してそうなってますけど、鳥肌が立ったところでございます。迷惑かとは思いましたけれども、すぐお祝いメールを出しました。
本当に、私も小学生に負けるぐらい下手なんですけれども、ちょっと信じられないような手順での組み立て、序盤の組み立て、もう自分から負けにいってるんじゃないかというような、普通あり得ないような組み立てでありまして、銀を繰り出すというのは、これはよくあるわけですけども、金が上がっていく、その金が飛車の邪魔をしているようにも見える。桂が先に、早目に飛ぶというのは最近のAIの影響で出てきてはいるんですけれども、それにしても早過ぎる段階で、まさに、相手に一歩入ったら歩の餌食になるような形での桂跳ね。これを収拾つけることだけでもこれは大変だな、5局目じゃなくて6局目に期待かみたいなことを勝手に思っていましたら、その序盤で跳ねた桂が歩の餌食にならずに最後の詰みに効いてくるとか、邪魔になってたような金がさばけるとか、飛車の下に歩を打って支えなきゃいけないなんていう、見たこともないような苦しい、まあ苦しく見えた、その歩が後でまた再利用されるとか、ちょっと信じられないような展開でありまして、振り飛車でこれだけ凝り形、何か固まって身動きとれないようなものがきれいにさばけたら、そりゃ気持ちがいいだろうなというような物すごい展開でございました。これは今年の名局の一つになるんだろうなと。大変下手な素人から見ても、本当にどきどきするような将棋でございました。
記者)
知事、サックスがお好きと伺っていましたが、将棋も相当お好きなんですか。
知事)
はい。私は、もともとは、日本に20年前に戻ってきた頃に羽生さんが七冠達成したということで、小学校の1年間、将棋クラブに通っただけ、囲い方もよくわからないという、そういうレベルなんですけれども、5手目ぐらいから間違えるレベルなんですが、見るのは大好き。よく言うんですけど、これだけ、羽生さんのタイトル戦は全部棋譜を追っかけています、もう20年。それだけ熱心に見てて、自分で小学生に負けるってどうなのよと言われるんです。でも、野球ファン、サッカーファン、全然できない人いっぱいいるでしょみたいな、そういう。最近、観る将という名前がついたそうですが、そういう感じです。全く下手くそです。
記者)
菅井さんに表彰であるとか、県として今後応援するとか、そうしたお考えはいかがでしょうか。
知事)
これは現時点で決まっているわけではありませんが、またこれから考えていきたいと思っています。むしろ、私自身が菅井王位のファンクラブの一員ですので、一般会員として細々年会費を払いながらやっておりますが、そちらのほうで多分パーティーがありますので、一会員として参加するのを楽しみにいたしております。
記者)
話が大分変わるんですけど、倉敷市のA型事業所の大量解雇の問題なんですが、知事としてはどのように捉えられていますか。
知事)
障害の程度の重い方に社会で働いてもらって、いろいろな、社会参加していただくという。これは発想は素晴らしいわけでありますが、仕組みのつくり方において、良かれと思って補助率を設定をした。その設定によって、収支がかなり悪くても最初の3年は少なくとも収支が合うということで、いろいろな方が参入をされたと。
ただ、この設定だと、本当にその事業そのものの収支がかなり悪くても、最初の3年だけは回ってしまうなという問題があって、ある意味、適正化をした。となると、収支の悪い業者から順に、これはちょっとなかなか厳しいなということで撤退を表明されたと。そういうことで、ですから、もともとそういうことを考えたことが悪かったのか、いや、そうではない。途中で適正化をしたことが悪かったのか、いや、それでもない。ただ、やはり最初に制度を考えるときというのは本当に難しいな。あまり補助の幅が小さいと、どなたも手を挙げてくださらないですし、あまりにも、これは結果的に多いと、そういう俗に言う安易な参入が起きてしまうということであります。
私とすれば、今回、突然解雇をされたというのが大変残念なことでありまして、事業をやめられるのは、ある程度の期間の前に届け出をされるのは、それはそういう決まりでやってるわけですが、その決まりのとおりにきちんとそれぞれ雇用をしていた方々の再雇用について、最後までしっかり責任をとってもらわなければいけない、このように県は指導をしているわけでありますし、あと倉敷市とも協力をしながら、市、県、国で連携してそれぞれの皆さんの落ちつき先を考えていきたいと思っております。
記者)
関連です。倉敷市長は、今回の原因については県と連携して調査していきたい、としている。今の知事の御発言だと、原因については、今回の4月の省令改正が引き金になって起きたというご認識ですか。
知事)
直接のきっかけはそういったことがあるのかもしれません。私は直接の担当者でないので、そこまで細かい報告を受けておりませんが、補助されるやり方ですとか、幅が変わったわけですから、それが全く影響しなければ、それはそれでまたびっくりする話でありまして、常にどういう形で補助をすべきか、どういう幅で補助をすべきと、これは一度決めたら変えてはいけないというほうがおかしいわけであって、いろいろな試行錯誤の中で起きてきたわけで、これが誰が悪いとか、どこが悪いという特定をするよりも、全体としてよりよく回るような仕組みを探していきたいですし、そのはざまで御苦労をされている方については、立場にかかわらずみんなで協力をしてお助けしなければいけないと思っています。
記者)
この制度については、実際、県とかが決めるものではないと思うんですが、例えば、県として国に要望するとか、連携していいものを探っていくとか、どういうアクションを考えられてますか。
知事)
これは市のほうからどういうふうに働きかけがあるかということにもよると思いますけれども、少なくともこれは市の問題であって、県は報告を聞くだけ、見ているだということにはなりません。非常に大事な問題ですので、是非市のほうから報告をいただいて、相談を受けて、一緒になって解決する、そういう姿勢で臨みたいと思ってます。
それでは、以上をもちまして知事定例記者会見を終了いたします。
ありがとうございました。
知事)ありがとうございました。