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2018年2月15日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0546758 2018年2月16日更新公聴広報課
会見写真

平成30年度(2018年度)当初予算案について

 おはようございます。
 私からは、平成30年度の当初予算案をとりまとめましたので、その概要をご説明申し上げます。
 まず、要求段階からの変動についてご説明いたします。お手元資料1「平成30年度当初予算要求額からの増減」の「一般会計の計」欄をご覧ください。要求段階から約4億円の減となり、予算額が約6,771億円となっております。
 なお、要因については、資料に掲載しているとおりであります。
 2ページには、先般の予算総括協議会等での議論も踏まえ、私が追加した事業についてお示ししております。事業の追加に当たっては、岡山県のより良い未来の実現に向け、一層力を入れたい部分の事業を中心に検討したところであります。
 まず、少子化対策関係として、「おかやま縁むすびネット」の利便性向上のため、県北への拠点の開設に加え、県南にも開設することとしたものであります。
 次に、若者還流関係として、大学生や若手社会人を対象とした東京・大阪での合同就職面接会の開催や、Uターン就職者に対する奨学金返還支援制度の創設、また、将来を見据え、高校生を対象に県内企業の説明会や体験バスツアーの開催などの事業を追加したところであります。
 次に、働き方改革関係として、女性の活躍推進のためキャリアステージに応じたロールモデルの紹介や、専門家の派遣を通じた企業の働き方改革推進体制の構築支援などの事業を追加したところであります。
 次に、EVシフト関係として、県内サプライヤーに対するEV対応支援や、EVやPHVを安心して利用できる環境整備などの事業を追加したところであります。
 これらの他にフィルムコミッションの体制強化や、高齢運転者の事故防止対策、空き家の除却支援などの事業を追加したところであります。
 続きまして、お手元資料2「平成30年度当初予算のあらまし」をご覧ください。
 1ページですが、先程申し上げたとおり、平成30年度当初予算の規模は、一般会計で前年度比2.1%、146億円減の約6,771億円となっております。
 次に、6ページをご覧ください。
 来年度当初予算においては、財政調整基金を48億円取り崩すこととしておりますが、この規模であれば、執行段階での改善により、対応可能な水準であると考えております。
 続きまして、7ページには今後の財政見通しとして、向こう5年間の試算をお示ししております。好調な企業立地による土地売り払い収入の増加などにより、昨年2月の試算に比べ、財政調整基金の取崩しが抑制できる見込みとなっております。
 次に、予算のポイント、特色でありますが、11ページをご覧ください。
 「新晴れの国おかやま生き活きプラン」に沿った施策・事業に取り組む、来年度予算額を重点戦略ごとに載せており、合計は1,297億円となっております。
 13ページをご覧ください。
 「教育県岡山の復活」についてであります。
 まず、資料左側の平成30年度予算の概要をご説明いたします。
 「学力向上プログラム」では、子どもたちが落ち着いて学習できる環境の整備、教師の教える技術の向上、子どもたちの学力が伸びる仕組みづくり、私立学校の支援など、「徳育推進プログラム」では、道徳教育の充実による規範意識の確立、青少年の健全育成・非行防止対策の推進など、「グローバル人材育成プログラム」では、子どもたちの英語力向上と国際的に活躍できる人材の育成、グローバル化に対応した教員の育成と確保などの事業を実施いたします。
 その中で、資料右側ですが、来年度の主な重点事業としては、教員の負担軽減と部活動の充実・活性化を図るため、部活動指導員の配置数を50人から100人に増員し、取組のさらなる強化を図る「部活動指導員の配置」。姉妹校提携の拡大や留学経費の支援額の拡充などにより海外留学の促進を図る「岡山の高校生留学支援」などを実施いたします。
 14ページをご覧ください。
 「地域を支える産業の振興」についてであります。
 資料左側、平成30年度予算の概要をご説明いたします。
「企業誘致・投資促進プログラム」では、戦略的誘致施策の推進、企業ニーズに応じた立地環境の整備など、「企業の『稼ぐ力』強化プログラム」では、地域を担う元気な企業の成長・発展支援、企業を支える産業人材の育成・確保など、「観光振興プログラム」では、滞在型観光の推進、さらなるインバウンドの拡大など、「攻めの農林水産業育成プログラム」では、県産農産物のブランド力強化、農作物等の鳥獣被害防止対策の推進など、 「働く人応援プログラム」では、若者の還流・県内定着を進める就職支援、働き方改革に取り組む企業に対する支援などの事業を実施いたします。
 その中で、資料右側ですが、来年度の主な重点事業としては、市町村がスピード感を持って用地の確保を行えるよう、造成を伴わない民有地等の適性判断調査を支援する「市町村営団地開発の支援」。EVシフトに対応するため、サプライヤーへの支援や環境整備等に取り組む「EV関連技術対応促進事業」。フルーツを前面に押し出した『おかやま果物時間』を展開する「おかやま観光キャンペーン」。農作物等の被害低減を図るため、イノシシ、シカ、サルの許可捕獲対策を強化する「有害獣許可捕獲の促進」などを実施いたします。
 15ページをご覧ください。
 人口減少問題対策として実施する若者還流と働き方改革についてであります。
若者還流については、進学、就職を機に多くの若者が東京圏などの大都市へ出て行っているという現状がございます。そうした方々に対して、首都圏での合同就職面接会の開催や、インターンシップによる県内企業の魅力のPRなどを通じ、岡山県に戻ってくるという選択肢をお示ししたいと考えております。
 働き方改革については、多様な人材が働くことができる職場づくりや、生産性向上などが求められているところであります。こうした課題に対応するため、子育て中の女性や高齢者などに対する就業支援や、働き方改革に取り組んでいる企業の好事例を横展開する事業などを実施いたします。
 16ページをご覧ください。
 EVシフトについてでございます。
 欧州等でガソリン車を販売禁止とする方針が表明されたことから、今後、EVシフトが急速に進むと見込まれております。
 こうした動きに対応するため、「サプライヤーのEV対応への支援」として、EVシフトに関する情報提供や研究開発への支援。「EV関連分野での投資や新規参入等の促進」として、EV関連企業を誘致するための優遇措置の創設や、EV関連に特化した展示会への出展の支援。「EVを安心して利用できる環境整備と普及促進」として、急速充電器の空白地域や充電渋滞の解消に向けた充電環境の整備などを実施いたします。
 こうした取組を今後5年間で集中的に実施することで、全国に先駆けてEVシフトに対応した産業と地域の実現を目指してまいります。
 なお、EVシフトへの対応を進めるためには、自動車メーカーとの連携が重要であることから、まずは三菱自動車工業に連携を働きかけたいと考えております。
 18ページ以降は「新晴れの国おかやま生き活きプラン」の戦略プログラムごとに詳細な内容を掲載しておりますので、後ほどご覧ください。
 平成30年度当初予算案の概要は以上であります。
 これまでの取組を踏まえ、好循環の流れをより大きく確かなものとすることで、県民の皆様に成果を実感していただけるよう「生き活き岡山」の実現に向けて、職員と一丸となり、全力で取り組んでまいりたいと存じます。

質疑応答

記者)
 EVシフトについて、全国に先駆けてということで、この事業にかける知事の思いとかあるでしょうか。

知事)
 三菱自工さんの問題で我々改めて岡山県にとって自動車産業がいかに大事なものかということを痛感をしたわけでございます。実際データを見ても、それも本当に産業の大きな部分を占めています。
 その大事な自動車産業が実はこれも三菱自工さんに限らず、大きな曲がり角を迎えている。これは、ガソリンエンジンではなくって、それがモーターになる動き、このEVシフトがこれから急速に進む見込みである。また、自動運転ですとか他の動きもありますけれども、そのEVシフトに乗り遅れると本当にメーカーも、それから関連企業もひどい目にあいますので、我々とすれば、このEVシフトを支援する動きを作りたい、それはまず三菱自工さんであったり、その関連企業がEV対応する支援ということでありますし、自分たちがEVを使っていない、使えないのに、EVだけ作るというのはなかなか難しいところがありますので、作る側としても先進的な地域、また、使う側としても、先進的な地域に岡山県をしていきたいと考えております。これも5年間で集中的にしっかり取り組んでいきたいと思っております。

記者)
 三菱との連携で、具体的にどういったことを考えているのでしょうか。

知事)
 お話はこれからでありますけれども、ぜひ、三菱自工さんにとってもこれはありがたい、助かるなと、一緒に取り組みたいと思っていただけるような提案をして是非一緒に組んで動きたいと思っております。

記者)
今回の連携は、三菱の方から働き掛けがあったのか、それとも県の方から動いたのでしょうか。

知事)
 我々が作った計画ですので、我々の方からこれから持ちかけるということであります。ただその過程で、我々こういうことを考えているんだっていうことはお伝えをして、方向性については、大変ありがたいことです、という意見をいただいているところであります。これからぜひ具体的に話を詰めていきたいと思っております。

記者)
 知事が付けた予算の部分で、若者還流があると思うが、付けた思いと現在どういう課題があって、それに向けてこの施策でどう変えていきたいか教えてください。

知事)
 よくぞ聞いてくださいました。とにかくすごく残念なのが進学、就職を機に若者が首都圏をはじめ、県外に流出をしていっているので、それが本人の幸せに繋がっているわけであれば、わざわざそれを止めることはしないわけですけれども必ずしもそうとはなっていないらしいということであります。実際私も経験ありますけれども、東京に行って就職活動を忙しくしていると、なかなか新幹線で3時間以上かけて、岡山に戻って、岡山で就職活動をするのが時間的にも難しい。そもそも、いい大学というのはわかりやすいですけれども、いい会社というのは格段にわかりづらい。
 有名だから良い会社とも限りませんし、大きい会社だから自分に合ってると全く限らないわけでありますので、より時間のかかる、会社の研究、もしくは就職活動を遠くでしなければいけない、たまたま大学の近くですることによって、大学進学のときには別に岡山を出たいと思っていなかった、むしろ岡山に残りたいと思っていた人まで、県外で就職してしまう。これは本当に、本人にとっても多分残念でしょうし、岡山県にとって本当に残念なことでありますので、きちんとした選択肢を持ってご本人に選んでいただくと、そのために、この東京で就職面接会を合同でするですとか、もしくは今ありがたいことに、ネットを使えば距離を感じずに面接をすることができるようになった。以前のように、それがものすごい通信費がかかるといったこともなくなってきた。ただ、きっかけがないというか、できるのはわかっているけれど我々はこのままのやり方でやろうということをついついそれぞれの会社はしてしまいがちですので、こういうことでそんなに大変じゃなく、例えば東京と岡山をつないで面接ができるんですよっていうことを我々がお示しをしていく、きっかけを作っていく、背中を押していくことで、この距離のハンディをできるだけ小さくしていきたいと考えています。我々の思いとすれば、できることを、今の技術で可能なことは全て試して、普及をして、岡山県の企業の距離のハンディを取っていきたい。この就職活動を後押ししていきたい、若者を還流させたい。そういうことでございます。

記者)
 人口減少対策の質問と関係するが、総合戦略で目標設定をされていると思うが、期限があと2年ということで、知事は県政の中で、学力テストで10位以内とかさまざまな宿題があると思う。これまでの会見で、たくさんの事業に種をまいて刈り取りたいとか、目標は大きく掲げたいとかビジョンをおっしゃっていたが、事業自体がどれほど効果があったか、県民に対する公約という面でも目標設定が意味を持ってくると思うが、今後の見通しですとか、現状についての認識を伺いたい。

知事)
 人口減少問題に対して、基本的には私のこれまでの考え方と似ているんですけれども、非常に小さい、まず9割方達成できる低いハードルを設定をして、はい超えました、私の義務は果たしました、というのは私のやり方ではありません。それを果たしたことが、岡山県の未来にどれぐらいの意味があるのですか、効果があるのですかということを考えたときに、例えばこの100人戻ってきてくれれば、合格とするというと、まず間違いなく達成できるわけですけれども、190万県民の中で、100人もしくは1学年が1万8000人とかいる中で100人戻ってくるというのはもうほとんど焼け石に水ですから、我々とすれば、岡山県にとって意味のある、これができると非常にありがたいという目標を設定して、ただその目標があまりにも突拍子もなくて、こんな目標だったら努力する気も起きないというのは目標にはしないと。いつも背伸びをすれば、もしくは思いっきりジャンプすれば届くかもしれない目標、それがいい目標だと思っています。
 ぜひ、きちんとした目標設定した上で、できるだけそれに近づいていきたい。私からすると、ぎりぎり達成できたかどうかにあまりこだわっていません。9割できればその9割も本当に意味のある9割だと。これはものによっても随分違いますけど。

記者)
 1.61という出生率ですとか、人口の転出超過を転入超過に変えるとか、総合戦略等の個々の数字との関係とか、わかりやすく教えてほしい。

知事)
 元々ご案内のとおり、岡山県で希望出生率を計算すると、国は1.80だそうですけれども岡山県は1.72。それをこの10年で達成するということで、1.72を10年で達成するとすると、この年度ではここぐらいまでいってなきゃいけないというのが1.61ということであります。
 1.61も1.72も、もしくは今の1.56も、2を下回っているという意味では一緒ですけれども、人口減少のスピードがずいぶん違ってきますので、とにかくできるだけ早く2を超えたい。実際には厳密に言えば2ではだめで、2.07とかが必要なんだそうで、その置換水準にできるだけ早く戻すということが究極大事なことでありまして、現実的にはいきなり2とかいうことにはなりませんので、我々そういう段階的な目標を設定して頑張っている。あと、やはり人口がどんどんどんどん流出しているというのはそれ自体あまりいいことでありませんので、ちゃんとこの魅力をお示しして、人口流出を止めるっていうのは、自然な目標だと思っていますし、不可能なことだとは思っていません。多少時間がかかるとは思いますけれども。

記者)
 知事は、産業振興で税収を増やすことで、県民の福祉を充実したいと言っていたが、この5年でどのくらい芽が出てきたか、それを踏まえて、この新年度予算でその流れをどういうふうに加速させていきたいか。

知事)
 私は本当に三木知事を尊敬しておりまして、できるだけ三木知事に倣いたいと思っています。三木知事がお仕事をされていた高度経済成長期と今ではずいぶん環境も違うこともありまして、経済がどれぐらい伸びたかとか、税収がどれぐらい伸びたかで言えば、そんなに勢いはないわけであります。
 ただ、これは世界的な景気の安定という追い風にも支えられまして、岡山県の税収も私が就任してから順調に伸びているところでございます。
 私はお金をかけなくてもできることはあるだろうと常に言っていますけれども、お金をかければ、できることがぐっと増えることもこれはもう事実であります。
 先にお金がないのにお金をかけてしまうと、財政破綻もしくは財政の問題が起きて、今度は削ってはいけないところまで削らざるを得なくなってしまいます。私は岡山県にそれが起きたと考えていますけれども、ですからその順番というのは、家計にしても、県財政にしても、同じく大事だと思っています。自分たちの財布を大きくして税収を大事に使う、自分たちの持っていないお金まで使ってしまうと本当にひどい目にあうということであります。
 着実に我々の基盤、財政基盤、これは岡山県に立地する企業の皆さんの活躍ですとか、働いている皆さん自身の活躍によるところでありますけれども、私はいい方向に向かってきているなと、岡山県が頑張っていることもありますし、岡山県の立地の優位性ですとか、岡山県の観光地としての魅力ですとか、岡山のポテンシャルが以前よりも徐々に知られてきているなということを私自身も実感をしています。私は方向性は間違っていないと感じていますので、この方向でしっかり進んでいきたい。あと当然ながら医療や福祉など、今問題が起きているいろいろな問題についても、予算がどんとふえているわけではないにしても、それぞれきちんと改善や改良、工夫を重ねていきたいと思っています。

記者)
 両備ホールディングスのバス路線廃止に関して、今日午後にも関係4市が県庁を訪れると思うんですけども、申し入れに対して、県はどのように受け止められる予定でしょうか。

知事)
 実はどういう申し入れをいただくかということも、いただいてみないとわからないわけですけれども、とにかく、突然、こういう廃止届を大量に提出されたということであります。
 我々としても、これも沿線住民の皆様大変不安に思われていると思います。我々としてもそういった方々の不安をいかに取り除いていくか、足の確保をしていくか、ということを関係市と連携をしながら取り組んでいきたいと思っております。具体的にどういう動きをするのか、相談をしてから決めたいと思っております。

記者)
 知事にとっても、幼いころから両備のバスには思い入れがあると思いますし、天満屋社長の時にも切っても切れない関係だったと思うんですけれども、知事個人としては、今回の両備さんの発表をどのように受け止めていますか。

知事)
 驚いていますし、正直残念であります。

記者)
 限られた財源の中で、県民が成果を実感できる県政を実現するために、どういう工夫ができて、どんな色が出せているのかお伺いします。

知事)
 言われるとおり、財源が限られる中でどういう工夫をするかというのは本当に大事なことだと思っています。
 もう1年ちょっと前になりますけれども我々47都道府県が参加して全国知事会が主催をしている、それぞれの県政の中で分野が確か9あるのかな、どういう工夫をしたというコンテストがあり、9の分野でそれぞれ提出をして、分野ごとに47あるわけですからその中で、ベスト3を選んで表彰した上で、その分野の中でも全部合わせてどれが一番良かったかっていうことなんですが、私ども、岡山県この数年間、9あるので、最大9件表彰されるわけですけれども、そのうち二つでトップをとったことが2回連続ありますし、あと、直近じゃない、1年ちょっと前の時にはそのベスト・オブ・ザ・ベストの大賞をとりました。その大賞は実は予算額ゼロでありまして、これは皆様方にも紹介していただきました、お昼御飯時間等を利用して県庁職員がマーケティングに協力するっていうことで、もう予算がゼロでもできることがあるんだ、地場産業を応援できることがあるんだということが大変インパクトが強かったんだと思いますけれども、我々自身、何かあったら、予算をとらなきゃいけないから、アイデアは全て次の年度に生かされるということではなく、いいアイデアがあったら、今の年度ですぐ生かすことができるんだと、あと今、提案制度というもので「ひとり1改善」というものもやっていますので、ミスを減らすため、もしくはもっと効率的にするために、こんなやり方を考えたんだ実行しているんだっていうことが、毎月上がってくるわけですけれども、一つ一つは地味だったり細かいこともあるんですけれども、これがずっと毎月積み重ねられているっていうことはすばらしいなと思っていますし、これで十分だとは思っていません。いろんな工夫の可能性がまだまだあると思っています。

記者)
 この予算案においては。

知事)
 この予算案もそういうものを全部入れていろいろやってるわけですね。例えば批判される元かもしれませんけれども、それぞれの私がつけたものについては、そんな数千万円とか数億円のものではありません。一件当たりでいえば、例えば若者還流、気合入ってますねとおっしゃっていただいたばかりですけれども、ネット採用面接なんていうのは、ゼロから245万円とか、本当に予算自体は小さいものですけれども、これを一つの大きなきっかけにして、できるだけたくさんの会社に、それなら俺たちもネット面接やってみようと思ってもらう、以前だったら、もうひと桁上の予算がないとそういった動きはできないと思っていたのかもしれません。

記者)
 両備バスの件で、今日の申し入れに関して、関係市長さんは、地域公共交通網形成計画を県として策定してほしいと、協議会を立ち上げてほしいというような趣旨をご意向をお持ちのようですが、これに関してどうお考えでしょうか。

知事)
 法定協議会の設置を要望されるということは私も報道で伺っております。
 今日、皆さん来られるので、その内容を見てからでありますけれども、まず法定協議会、ただ集まっていろいろ話をするということ自体にも大きな意味があると思いますけれど法定協議会の位置付けというか意味というのが、その地域公共交通網形成計画を作るためということであります。実は、4市今回関わってますけれども、その4市のうち3市はもうその計画を作成済みということであります。あと残る岡山市さんが来年度予算で元々作られる予定だということを理解しておりますけれども、それをどういうふうに対応されるのか、その4市で計画ができると実は必要最低限の計画ができるということになりますので、もしこの県全体で計画を立てることは、47都道府県の中では大変少数派でありますけれども、もし我々が県で計画を立てましょうということになると、まだちょっと私どもも詳細を詰めてませんけれども、今回関係ない例えば県北ですとか、井笠も含めた計画を立てざるを得ないということになると、かえって、これを普通に立てると2年かかるそうですので、必要な箇所の手当の邪魔になりかねないということもございますので、何が一番必要とされているのか、時間的にも現実的なのか、関係4市の皆さんと率直に話し合いたいと考えています。

記者)
 知事査定について、冒頭一層力を入れたい部分を説明されたが、知事からみて、こういうものを追加すれば何につながると思って付けられたのか、改めて伺いたい。

知事)
 とにかく岡山県の予算、6000億以上一般会計で特別会計も入れると1兆円を超えるわけであります。見てみるといろんな方がいろいろ頑張られていて、またいろんなニーズ、必要がございます。
 私とすれば、今必要とされている、今これを切ってしまうと大変なことになる、そういったことも、いっぱいあります。義務的経費もかなりあります。4分の3は義務的経費であります。ただ、その中で、ちょっとずつでも、将来のための投資、これを今しなくても別に文句は出ないけれども、ここでそれをすることで5年後10年後より良い岡山を作ることができる、そういうものにちょっとでも予算を増やしたいということでお願いをしてきましたし、それぞれの部局は予算の枠の中に入れなければいけないので本当はここはもう少し要求したかったんだというところも、ある程度我慢をしながら要求をしているわけですけれども、ここについては、その強い思い、悔しい思いをよくわかるから、私からも応援するっていうものを、今回、主に付けさせていただきました。
 若者還流なんていうのは、まさに、大事なことですし、少子化、要求段階できちんととってますけれども、それでもまだ応援したいというところが残っていましたし、働き方改革というのは、女性のためにも大事ですし、それが人口問題にも繋がってくるわけですし、あと、EV関係は、これも本当に今我々大変恩恵を受けているわけですけれども、下手をすると本当に自動車関連の産業が打撃を受けてしまう、これをいかに回避をするか影響を小さくするかが大事だと思っています。本当にそれぞれ予算が限られる中でも、これだけは、というものを付けて、できる限り、良い未来を引き寄せたいと思っています。

進行)
 それでは、以上をもちまして知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見