おかやま若者再チャレンジ応援宣言企業の募集について
私からは、おかやま若者再チャレンジ応援宣言企業の募集について、お話をさせていただきます。
近年、大学卒業者の就職後3年以内の離職率は3割以上で推移し、中途採用、転職・再就職のニーズも高まっております。
こうした中、県内外で離職した若者のUターン就職や県内定着を進めるため、若者の再チャレンジの応援を宣言する企業を募集しております。
宣言は、各企業が自らの採用方針に応じて応援内容を選択できるよう3つに区分し、具体的な支援策がある場合は、その内容も併せて宣言いたします。
応援宣言した企業を県内外の若者へ広くPRすることにより、採用機会の拡大と知名度向上につながるものと考えております。
本県産業を担う若者の県内就職を促進するため、企業等と連携を図りながら、この制度を有効に活用してまいりたいと存じます。
私からは、以上でございます。
質疑応答
記者)
この件についてお尋ねします。これまで人材還流に力を入れてらっしゃいましたが、今回のこの募集するにあたって、どういう課題で、どういう手立てをしなければならないのか、お考えをお聞かせ下さい。
知事)
大変嬉しい質問ありがとうございます。この問題については、以前から大変関心をもっておりまして、それにはいくつか理由がありまして、1つは、よく七五三、中卒、高卒、大卒で言えば、最初の3年間で7割だったり、5割、3割だったりという人が辞めてしまう。あれだけ色々マッチングに努力をしながら、職場紹介もしながら、入社してみると、思っていたのと違ったとか、がっかりだったみたいな事が起きているわけでして、これは企業にとっても大打撃であると同時に、そもそもで言えば、その応募した若者、学生にとっても、せっかく色々準備して勉強して、ここだって思うところに入社して、それが違ったっていうのは人生における大損失でありますから、出来る限りマッチングを良くしたいと思っております。
私は企業人の時からマッチングの問題は、気にしていまして、今でも多分やっていると思いますが、デパートは華やかなイメージですが、意外と在庫管理とか地味なのです。そこにギャップを感じてという人が多いと感じて、採用パンフレットの一面の隅のところに在庫管理をしている写真を入れてもらって、意外と地味なことも多々有りますよっていう風に入れるようにお願いしたのを今でも覚えています。いかにマッチングを上手くするか。
後もう1つ、例えば岡山の企業もぜひ優秀な人には来てもらいたいと思っているけど、なにか東京へのあこがれを抑えきれなかったとか、若しくは大企業の方がいいような気がしたとか、色々な理由で内定を辞退したり、若しくはステップアップのために退社した後になってから、実は自分が入社した大企業、転職した先の大都市の会社はなかなか大変だったと、それが社風なのか通勤時間なのか色々ありますが、その時になってどう考えても前の会社の方が良かったとか、内定をお断りした岡山の会社の方が、社風が良かったなって思ったとしても、普通中々もう一回言いづらい、形の上で自分が不義理をしたわけですから。それでも岡山の実は会社からすると色々有ったけど、それでも彼は優秀だったから、評判も良かったからもう一度来てくれるなら、こっちは大丈夫だよって思っていても、本人がなんか申し訳ない気がして、最初のもしよろしければが言えない。そういう時に、うちは再就職、一旦うちの社員だった人が戻ってきたい、それは歓迎だよ、うちだったら最後の確かめの面接だけして、それでOKなら入ってもらうよとか。私が以前やっていた事ですが、内定を辞退された学生については、年賀状と暑中見舞いを送って、もし何か気が変わったら人事の方に声かけてね、君のことは引き続き期待してるからと送っていると、先に声をかけてくれたのなら、ちょっと連絡してみようかなって気が起こりやすいじゃないですか。これは私が指示してこの3つをしたというよりも、そういう話は部内でも、どういう風にすればより良いマッチングだとか、思っていても言い出せない問題とか、少しでも解消できるかということでこういう形になりました。これがベストとか全てってわけではないですけど、出来る限り思っていたのに言い出せなかったとか、そういうことを減らしたいと考えています。
記者)
観光キャンペーンのことでお尋ねしますが、おかやま果物時間と言うことで、7月から行うキャンペーンの概要も固まりました。これを受けまして、改めてフルーツをテーマにキャンペーンを行うねらいと、知事が期待する効果についてお願いします。
知事)
果物は岡山の大きな売りの1つでありますので、これまでも観光キャンペーンをする際にフルーツと言うものは大きな要素で有ったわけですけど、今回、真正面からフルーツを取り上げることにしました。
フルーツなんていうのは岡山だけで出来るわけでは有りませんので、他のところにもおいしいフルーツは有りますし、フルーツにこれだけ力を入れている岡山県がやるからには、岡山ならではのものにしないといけない。
後もう一つ、たとえば普段我々がフルーツパフェを出して無いのであれば、普段食べられないフルーツパフェだと言うことですけど、フルーツパフェにしても、おいしい桃狩りとかブドウ狩りにしても、昨年もやったし、多分来年もやるであろう事を打ち出しているわけですから、それぞれの事について、是非何か一工夫して、やっぱりフルーツって色々なところで売りにしているけど、岡山はやっぱり気合いの入れ方が違うと感心していただけるようなものにしてもらいたいと企画段階からお願いをしてきたところであります。
我々、大阪、東京に美味しい果物を送っていますから、岡山産の物はスーパーやデパートで見かけて買うと美味しい、と言うだけじゃなく、やっぱり本場に行って食べてみると一段と美味しさが違うぞ、若しくはフルーツ好きの人がフルーツをきっかけに岡山に行ってみたら、送ってもらった果物を食べればいいと思っていたけど、行ってみたら風光明媚なところだった、良いところだったという風に思っていただけるように取り組んでいきたいと思っております。
記者)
40近く事業がありますけど、その中で知事がさっきおっしゃられた一工夫有るなっていう感じる事業はありますか。
知事)
いくつかお願いしたところであります。フルーツパフェだったり、かき氷も普通の物じゃなくて、なんかこれは贅沢だなとか、これはインスタ映えするとか、人に伝えたくなるみたいなもの、全部そうしてくれとは言いませんけど、頑張って欲しいということはお願いしました。
パンフレットの中にあるかき氷なんか、見るからに美味しそうなかき氷でありまして、私も是非、桃のかき氷は食べてみたいと個人的に思っています。どの程度それが斬新なのか、どの程度陳腐なのかはわかりませんけど、私自身蛇口からミカンジュースが出てくる愛媛県のあの蛇口は是非一度行きたいと思っていただけに、今回桃ジュースが案として採用された事は大変嬉しく思っております。自分でも是非一度飲んでみたいと思っています。
記者)
日本遺産について、昨日認定されましたが、意義と展望についてお願いします。
知事)
昨日2つ新たに認定されたわけですけど、特に桃太郎のまち岡山というところが大変嬉しく思っております。
我々が街を歩けば、至る所で桃太郎の名前、桃太郎の銅像、絵だとか色々な物に突き当たるわけでして、本当に我々にとってふるさとのアイデンティティ-とも言えるようなものであります。ところが、大人になってびっくりするのが、遠く離れた別の県でも、桃太郎伝説が自分たちのところだと思っているみたいな所がいくつか有ります。別にそう思うことは悪いことでも無いですけど。ただ、どうみてもちょっと不自然なところが、桃太郎の伝説はここだって言おうと思ったら、桃が取れてないとおかしいし、作ってない物は流れてこないし、そういった川も無ければいけないし、あと海が無ければどこが島なのかみたいな。島が無ければいけない。水平線があって、一番近い島がハワイとかって言うのはおかしいという事で考えると、実はいくつかそういう地域が有るって言うのは聞いて知っていますけど、その桃太郎のお話に必要な要素を全て兼ね備えているのは岡山県だけだと私自身思っています。
今回、日本遺産に認定されたことで、また岡山空港の愛称を岡山桃太郎空港にしたことで、もうこの論争には決着を付けたことになると私自身は思っております。
記者)
観光であるとか、文化財の保護であるとか、この活用についていかがでしょうか。
知事)
それぞれの市町村と協力しながら、桃太郎のまち岡山と言うことで、しっかりそれぞれ観光にも生かして行きたい、保護、維持にも協力していきたいです。特に外国。台湾ですとか、香港の皆さんは桃太郎の事をご存知な方もいっぱいいらっしゃいます。桃太郎の故郷岡山っていうと非常に反応も良いものですから、これからもしっかり活用していきたいと思います。
記者)
日本遺産の認定で、観光面での期待っていうのはどうでしょうか。
知事)
桃太郎のまち岡山という事を、ただ我々が言っているだけじゃなくて、文化庁が有る意味公的に認定していただいたような形になりました。これまで以上に胸を張って桃太郎のまち岡山ですよって事を海外の皆さんも含めてPRしていきたいと思っております。
実際もう3年ぐらい前から、中国語圏での自己紹介の中には、「我來自桃太郎的故鄉岡山縣」と私は桃太郎の故郷岡山県から来ましたって言うのは必ず入れるフレーズになっておりまして、これからもしっかり取り組んで行きたいと思います。
進行)
それでは、以上をもちまして知事定例記者会見を終了いたします。
知事)
ありがとうございました。