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2018年7月31日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0570679 2018年8月1日更新公聴広報課
会見写真

観光で岡山を元気に第1弾!!「宿泊クーポン」の発行について

 私からは、観光で岡山を元気に 第1弾!! 「宿泊クーポン」の発行について、お話をさせていただきます。
 新たに算定した、平成30年7月豪雨災害に伴う旅館・ホテルのキャンセルの観光消費への影響額は、約24億円に上り、直接的な被害のなかった倉敷美観地区や岡山後楽園の観光客も大幅に減少するなど、県内の観光産業は大変厳しい状況にあります。
 こうした中、国の復興対策に先立って、当面の8月及び9月の観光需要を喚起するため、県独自で、民間の宿泊予約サイトで使用できる「宿泊クーポン」を発行します。
 この宿泊クーポンは、「楽天トラベル」及び「じゃらんnet」を使って、県内の宿泊施設に大人2人以上、宿泊費合計1万円以上で宿泊する場合に、5千円を割り引くものです。
 この宿泊クーポンを観光客の皆さんにご利用いただくことで、少しでも、県内の観光産業を盛り上げることができればと考えております。
 今後も、裾野が広く地域経済に好循環をもたらす観光で岡山を元気にするため、国の復興対策の状況等を見ながら、第2弾以降の施策を検討してまいりたいと存じます。

私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 インターネットを経由しての予約ということなんですけど、県内のどの地域って事は、有る程度特定はされるのですか。

知事)
 県内の宿泊施設であれば全てが対象になります。

記者)
 金額は、合計でいうと、5千円の2千枚ということですけど、金額でいうと1千万ですが、こちらはどういった捻出なのか?

知事)
 これは既存の予算の中から捻出したところでありまして、もう少し詳しく言いますと、晴れの国おかやま観光キャンペーン推進協議会への負担金のうち、PR経費の一部を活用して捻出をいたしました。


記者)
 簡単にいうと、観光イベントのPR経費。

知事)
 そうですね。もともと観光予算として、取り置いていたものの一部を使うことになります。

記者)
 この予定では2千枚となっていますが、途中でこれを上回る申し込みがあった場合は、さらにクーポンを追加する予定ですか。

知事)
 今の既存の予算の中でひねり出したものですので、一旦ここで第1弾は終わるということになります。
 今、国に対して、九州ふっこう割のような制度を今回作ってほしいということを、3県共同でお願いすることにしておりまして、それがこの予算の金額からしても、本筋であろうと考えております。タイミング的にちょっとそれを待っていられないということで、まず始めるということになります。
 この第1弾の様子を見ながら、国の動きを見ながら、実際の観光地の様子など、いろいろなものを勘案しながら、先ほど申し上げましたように、第二弾以降どのようなものを作っていくのか考えたいと思っています。

記者)
 改めてですが、こういった宿泊クーポンの発行で観光対策に乗り出す思いを。

知事)
 今、このような大きな災害が起きました。被災された方がいらっしゃいます。何とかそういった方をお救いしなければいけません。被災地を復興させなければいけません。今起きてしまったことに対して、なんとか取り戻そうとしているのに、その二次災害ともいえる、直接被災を受けていない地域や分野がダメージを受けている。これはできるだけ早く止めなければいけません。
 観光産業は、今一番悪影響を受けている分野でありまして、その分野が県内各地にあります。実は大きな分野になります。直近の数字で観光消費額は1年間で1,600億円に上ります。実際には捕捉できているものが1,600億円ということで、例えば観光客の方がコンビニで買われたとか、自動販売機で買われた物まで含めると、実際にはこの1,600億円をかなり超える金額が観光によって生み出されている。実は農業県である岡山県の農業出荷額を超える規模であります。これが、例えば予約が入らないですとか、売り上げが去年の半分になっていると。それが、ある一定の観光地ではなく、県内のありとあらゆる観光地でそういうことが起きている。これはムードを変えなければいけないと考えております。
 これは、皆さん方も報道して下さっていますように、全員の皆さんが、こんなにご苦労されてる方々のすぐ横で、楽しんだり、美味しいもの食べたりしていいのだろうかっていう、そういう気持ちが大きいのかなと思っております。
 ただ、実際に東日本大震災でも言われましたように、復興を願っているのであれば、ぜひ岡山県の被災地にお越しいただきたい。別に真備じゃなくていいんです。美観地区、後楽園、県北の温泉、いろいろと良いところがありますので、ぜひ行って楽しんで、美味しいものを食べていただくことが、広い意味で復興に繋がるということを、あらゆる機会を通じて訴えていきたいと思っています。

記者)
 ふっこう割を待っていられないということで、おっしゃっていただいたと思うのですけど、時期的なもので、夏休みですとか、大型連休に合わせてといったイメージでしょうか。

知事)
 そうですね。ぜひこの大型のテコ入れ策、九州ふっこう割のようなものをお願いしたいわけでありますけれども、どこまで範囲に入れるべきか、九州の場合は塊があってわかりやすかったと思うのですけれども、中国地方だけではありませんし、中四国が押しなべてやられたわけでもありません。なかなか線引きですとかが難しい。いろいろ考えている内に、すぐ夏休み終わってしまいます。かき入れ時が閑散としたまま終わってしまうと、本当にいろいろなことが狂ってしまうということで、もうスピード重視でさせていただいております。

記者)
 キャンセルのあった具体的な内訳がもしわかれば。

知事)
 これ数字は積み上げではありません。先日申し上げましたように、それぞれのホテルですとか、旅館にお願いをして、アンケートが戻ってきました。それでこれぐらい下がっていると。その金額をホテル、旅館のシェアで割り戻すと、大体10万人程度のキャンセルが出ているに違いないと。その10万人かける、1人が県内に来られると、大体2万4,000円ぐらい使われるということで、その掛け算で24億円ということになります。

記者)
 ですので、美観地区ですとか、後楽園でどれくらいっていう内訳は出ない。

知事)
 例えば後楽園については、月ごとに何人、来られてますっていうことがわかっています。今は、ほぼ半分ぐらいになっています。ですから、後楽園でこれぐらいっていうのは、ちょっと今私が知らないだけで、担当の方で数字の推計はできると思いますし、美観地区の数字のとり方がどうなっているのか、今は後楽園みたいにゲートがあるわけじゃないで。ただ、これも毎年ある程度の推計をしているはずですので、そうでなければ、年間何万人という数字出てきませんから。それもある程度の推計が出ようかと思います。

記者)
 利用はもちろん県外から来る方はもちろんのこと、県内の方も使えるか。

観光課長)
 区別はつけていません。


記者)
 旅行、宿泊される方であれば使えると。

知事)
 そうですね。

記者)
 詳しい買い方をぜひ教えていただきたい。

知事)
 そうですね。これはもうスピード重視で、とりあえず、この楽天トラベルと、じゃらんnetに限ってさせていただくことにしております。

観光課長)
 トップページからそれぞれクーポンのところを、楽天の場合でしたら、西日本ふっこう割というページが出来ております。岡山県は初めてやるのですけど、楽天がそれぞれ自分で作っていますので、そこへ載せていくという形で、非常にわかりやすくなっている。

記者)
 それじゃあそのコースを選ぶだけっていう

観光課長)
 クーポンを取得しまして、クーポンはいくらでも取得できるんです。そこで自分が大人2人以上のコースを選んでやった時に使えるという。その使ったものが1千万円を越えましたら終わりという形です。

記者)
 10人使っても価格は一緒なのですね。値引き額は。

観光課長)
 一緒でございます。1回につき5千円です。

それでは以上をもちまして、知事臨時記者会見を終了いたします。

ありがとうございました。

2012年の記者会見