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2019年10月3日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0631308 2019年10月4日更新公聴広報課
会見写真

今議会を終えて

 私からは、3項目、お話をさせていただきます。
 まず、先程、閉会いたしました9月定例会についてでございます。
 今議会では、県政全般について、幅広いご質問やご提言をいただきました。
 仮設住宅の入居者の住まいの再建については、「資金のめどが立たない」などの課題があることから、他県の事例も参考にしながら、再建の後押しとなる支援策を早急に検討してまいります。
 また、受動喫煙防止対策につきましては、受動喫煙のない社会を望む多くの県民の切実な願いを受け止め、今後、ご意見を幅広く伺いながら合意形成に努め、全国的に受動喫煙防止の気運が高まる東京オリンピック・パラリンピックに向けて、県条例の制定を目指してまいります。
 「企業と大学との共同研究センター」につきましては、一昨日、県内の中小企業と研究者とのマッチングの支援拠点として、岡山大学内に開設いたしました。産学官が一層連携して、技術開発力・企画提案力に優れた魅力ある県内企業を育成するとともに、新たな雇用の創出と優秀な学生の県内定着を促進してまいります。
 また、先月、女子マラソンの前田穂南選手が、東京オリンピックの日本代表選考会で見事優勝し、岡山県勢として、代表内定第1号となりました。来年の東京オリンピック・パラリンピックへの県民の関心が一気に高まったところであり、一層の気運の醸成に努めてまいります。
 今後とも、「生き活き岡山」の実現に向け、しっかりと取り組んでまいりたいと存じます。

新たな手口による特殊詐欺被害激増に伴う県民への注意喚起について

 次に、新たな手口による特殊詐欺被害激増に伴う県民への注意喚起についてであります。
 現在、特殊詐欺対策として、県警察等と連携した「だまされんのじゃ岡山県・県民運動」を実施しており、官民一体となった諸対策を推進中であります。
 しかし、今年に入り、県南部を中心に、犯人が被害者の家を訪問し、被害者の隙を見てキャッシュカードを別のカードにすり替える手口の事件が激増しております。
 無差別に被害者を狙う卑劣な犯罪で、さらなる被害の増加が懸念されることから、県警察では「緊急特別警報」を発令したところであり、県においても、広報啓発を強化し、被害の撲滅を目指してまいります。
 県民の皆さんも、被害に遭わないよう、キャッシュカードに関する電話があれば、すぐに電話を切り、110番してください。

美作三湯芸術温度について

 最後に、美作三湯芸術温度についてであります。
 県では、10月5日から来年1月13日までの温泉シーズンに、美作三湯を舞台とした回遊型アートイベント「美作三湯芸術温度」を3年ぶりに開催します。
 温泉宿や周辺施設に作品が展示されますが、宿に泊まられた方だけでなく、どなたでも無料でご覧いただけますので、おしゃべりをしたり、写真を撮ったりしながら、自由に楽しんでいただきたいと思います。
 今、手元にあるのは、「はんざき湯冷め姿」という作品の模型です。実際は70cmくらいの大きさで、湯原温泉の足湯に展示され、一緒に足湯に浸かったりと観光客の方にも愛される作品になるのではと期待しております。
 この期間に併せて、11月末までは、観光キャンペーンを実施しており、日帰り入浴や地元の特産品を使ったプチスイーツ、特製ドリンクをお得に楽しめる「美めぐりパスポート」も販売されます。ぜひ、この機会に温泉とアートを楽しんでいただきたいと存じます。

 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 韓国について2点ほどお伺いしますが、まず1点目ですが、先日、県は訪問団を慶尚南道へ派遣されるというのを発表されましたが、このたびの訪問団の狙いっていうのは。

知事)
 日韓関係、かなり悪い状態であります。その原因がどうなのかとか、これからどうすべきか、いろいろなご意見はあろうかと思います。私自身もあるんですけれど、それとは別に、いろいろな日本側からの思いとは別に、草の根の交流ですとか、地域と地域の交流というのは、これは安全装置のようなものでありますので、ここはぜひ続けていくっていうのが大事なんじゃないかなと思っているところでございます。規模は縮小になりましたけど、中止にならずに続けることが出来たということは、私は意味深いことだと思っています。

記者)
 関連で、日韓関係が悪化する事がございましたが、そういった中で冬ダイヤが発表され、ソウル便のデイリー運行が継続されるという見通しがあったと思います。とはいえ、厳しい状況であると思いまけど、その辺りの見通しとかは。

知事)
 このたび、毎日運航の継続ということを受けまして、大変安堵をしておりますけれど、実際のところの搭乗率は大変厳しい状況でございます。8月、9月前年度実績を大きく下回っておりますし、特に9月は平均搭乗率が5割を下回ったということでありまして、だいたいよく言われるのが、7割を上回ると利益が出てくる、大きく上回ってくると増便の可能性が出てくる、7割を下回ってくると非常に今の便数の維持が難しいということで、そこを下回らないように常に考えるんですけど、5割を下回ったということでありますので、これはソウル線に限ったことではありませんが、一般的に言えば、いつ減便されてもおかしくないような状況だということでございます。
ぜひ利用促進ですとか、これからも努めていきたいということです。

記者)
 先程のソウル便の関連で追加でお聞きしたいんですけど、なかなか現状は厳しいというなかで、県としてできるソウル便の利用促進ですとか、それから今やられていることですとか、これからちょっとこういう事をしていきたいなっていうようなお考えがございましたら。

知事)
 今、特にここで申し上げられるようなこういうことをするので、搭乗率の回復を目指していますっていうことがないのが非常に辛いところではあるんです。
 ただ、思い起こしていただければ、岡山からソウルに毎日行けるわけです。ソウルは距離からすると東京に行くのと変わらないわけでありまして、行ってみると美味しいものもいっぱいありますし、日本と韓国って似てますけども、ちょっとずつ違う、言葉も違いますし、文字も違いますし、本当に非常に手軽で楽しい異文化体験です。
そういうことで、日韓関係、あまり現状良くないですけど、大変ありがたいことに、日本人観光客が韓国で非常にひどい目に遭ったですとか、その逆っていうこともニュースで聞かれてないわけであります。ですから、ぜひこれを機に、そう言えば最近ソウル行ってなかったっていう、前にソウルに行ったときに楽しかったな、美味しかったいう方はぜひ、今行かれるといろんな意味で貢献になるんじゃないかと思っています。

記者)
 受動喫煙の条例なんですけど、時期として東京五輪が来年夏ですけども、何月議会ぐらいまでにっていう目処はいかがでしょうか。

知事)
 これはなかなか難しいところでありまして、東京オリンピック・パラリンピックに向けて気運が高まるのは間違いないところでありまして、当然東京オリンピック・パラリンピックで来られる外国人のお客様に対して、きちんと条例が施行をされてお出迎えができれば、これはベストであろうと思いますけれども、タイミングを最優先して、あまり実効性のない、生煮えの条例を作ったということにするつもりはありません。
 これはそれぞれの立場によって随分意見の違う問題でありますので、スケジュールありきで強引に物事を進めてしまうですとか、先ほど申し上げましたように、スケジュールありきで中身がほとんど意味のないものになったみたいなことは避けたいと思っています。当然早いほどいいはずなんですけれども、必要な議論はしっかりしていかなければいけないということです。

記者)
 取りまとめとしては来年度中ぐらいのイメージでいいんでしょうか。

知事)
 今年中にできるってことは、ちょっとあり得ないわけで、12月議会でそこですぐっていうのはちょっと普通に考えてないわけでありまして、最速でも来年の2月議会だと思います。来年の2月議会で必ずやるぞ、できなかったらもう終わりだということは考えておりません。2月議会でできればすばらしいですけど。

記者)
 わかりました。じゃあその五輪が仮に終わってから条例が制定というのもタイミングとしては十分あるという。

知事)
 制定はともかく、もしかしたら施行が五輪の後になるかもしれません。
周知期間っていうのが結構とらなければいけないそうですから。
 
記者)
 美作三湯芸術温度についてお聞きします。前回2016年に10万5千人の来場者があったという資料がございますけど、今回2回目で、どれぐらいの方の来場を見込まれているのか。

知事)
 2016年の時は春だったんですよね。3月20日から6月30日までと聞いておりまして、春もいいですし、秋もいいですよね。秋は紅葉もありますし、私とすれば、春よりも多くてもおかしくないんじゃないかと見込んでいます。前回の10万5千人に対して、何人っていう目標を持ってるわけでもないんですけれども、当然前回を超えたいと思っております。ここで皆さんが紹介していただくと、多分越えるんじゃないかと思っています。

記者)
 もう1点、香川を担当していたんですけど、瀬戸内国際芸術祭、岡山もありますけど、そういった現代アートを舞台にしたというか、核にした街づくり、地域おこし、岡山芸術交流もありますし、そういった部分で温泉宿を舞台にしたっていう、差別化というか相乗効果であるのか、特に2回目ということでその辺はどうお考えでしょうか。

知事)
 ありがとうございます。本当に瀬戸内国際芸術祭は素晴らしいイベントでありまして、ここまで評価が高く、かつまた、集客があるイベントになるとは1回目の企画を聞いているときには私自身は想像がつかなかったわけですけれども、瀬戸内っていうと何か本当にこの海岸沿いの狭いところだけイメージする方も時々いらっしゃるんですけど、日本の場合には、島国ですから、海岸部というのが多分定義が狭いんだと思います。例えば中国の沿岸部っていうときの沿岸部のこの太さっていうのはもう日本列島の太さぐらい太いんですよね。ですから、我々からするというか、世界の人のザクッとした常識からすると、蒜山高原ですら沿岸部みたいなところですので、我々はこの瀬戸内というときに岡山県全域を盛り上げるイメージで取り組みたいと思っています。
 ただそうは言っても、実際少し狭く捉えている人がいらっしゃるのも事実ですので、せっかく瀬戸内に来られた、これ瀬戸芸、それから芸術交流で来られた方に、いろんなきっかけ、北を含めた県内各地を回遊していただくきっかけを作りたいということで、あえて会期をぶつけているということがございます。
 私も3年前行ってみて、思ったよりも良かったので、行って損はないと思います。もうぜひ、賑やかにしていきたい。

記者)
 豚コレラについてお伺いしたいんですけども、まず国のワクチン接種への方針転換についての知事の受け止めを。

知事)
 大変心強く感じています。私は、できるだけ早くワクチン接種に向かうべきだと主張していた知事の1人でありまして、当然ワクチン接種、プラスばかりではありません。懸念もあるんですけれども、私が考える限り、もしくは説明を受ける限りにおいて、その懸念よりもメリットが大きく上回るというふうに考えておりましたし、今でも考えておりますので、ぜひここはしっかり取り組んでいただきたい。
 実際にやるとなると、ワクチンの量そのものが足りてないということで、今、緊急的に必要なところから順次、ワクチンを接種していく、これはそうだろうと思いますけれども、我々もどっかの順番で、接種するのかなあと思っております。

記者)
 それは岡山県内でもワクチンの接種をされたりという。

知事)
 私これは予防という点で非常に有効だと思っております。というのが、これまでワクチン以外のもの、野生イノシシの対策ということをずいぶん国が力を入れてされてきたわけですけれども、あれだけ一生懸命していても結局この感染の広がりを止められていないと。実際にイノシシは大きいですから結構扱いやすいんですけれども、イノシシもそうなんでしょうけれども、小動物だとかイノシシの糞が、何か糞を足につけたネズミなのか、それが空中を飛んでとか、そういう非常に隔離しづらい、対策の取りづらい形で感染が広がっているっていう可能性があると。その場合にはその野生イノシシ対策だけでもこれもどうしようもないわけであって、やはりワクチンが必要だというふうに私自身は考えています。

記者)
 それはその国からの支援受けてやる話なのか、先に県で独自でやるのか。

知事)
 例えばワクチンが限られているときに、いや我々やるよって言って、まだ隣接県が感染をしていないのに、その貴重なワクチンを使うっていうのは、これ国全体で言えば、本当にそれがいいことなのかっていうことがありますので、我々は国に対して、これはもうワクチン接種に踏み切るべきだっていうことを強くお願いしてきましたけれども、国がそういったワクチン接種でいくと対策をとられたのであれば、どういうやり方でやるのか、どういう順番でやるのかということは、ぜひ国の指示に従っていきたいと思います。

記者)
 もう一点、豚コレラ関連で、アフリカ豚コレラへの対策も必要だっていわれていますけど、それに関してはいかがか。

知事)
 実はアフリカ豚コレラの方がよっぽど厄介であって、恐ろしいアフリカ豚コレラが、すぐ隣国の韓国まで来ているということですので、この水際対策が非常に重要だと思っています。実際我々の岡山桃太郎空港の国際線の荷物から4件、アフリカ豚コレラの遺伝子がすでに確認をされております。毎日、航空便があるわけですから、とにかく水際で止めなきゃいけないと。国の検疫所における検査の徹底、それから消毒マットの設置が現在も行われているんですけれども、県においても、6月24日から、ずいぶん前から国内線に消毒マットを設置して、靴の底の消毒を実施しています。とにかくやれることはしっかりやらなきゃいかんと考えています。

記者)
 ちなみにこの4件というのは、いついつの期間か。

知事)
 今私の手元にその資料がありませんので、これは担当課に聞いていただければ。

記者)
 先日厚労省の方で、再編を検討すべき病院のリストが公表されて、岡山県でも13ほどで、実際今回初めて名前が出たっていうことで、不安に思っている県民の方々が沢山いらっしゃると思うんですけど、知事としての受け止めを。

知事)
 もともとの背景でいいますと、医療資源が限られている、お医者さんも足りない、費用もなかなか大変だ、でもその需要はそれぞれたくさんある、その時に救急病床、大怪我をして、うわっと駆け込んで、一番手厚くやる病床と、それから一旦症状が落ち着いた状態になったところをケアをする病床。社会全体で言えば、回復期の病床の方が不足しているとされているんだけれども、それぞれの病院からすると、いろんなインセンティブがありまして、急性期の病床を持ちたいっていう強い利害がある。ですから、社会のニーズと今の病床の提供体制が大きくずれている。これは、ずいぶん前から指摘をされていて、それぞれ皆さん頑張ってくださいっていうお願いをしてきて、実際に少しずつは動いているんですけれども、ただあまり進捗状況は、はかばかしくなかったということです。県もこの間に立って、いろいろお願いはずっとしてきたわけですけれども、今回国の方が、このままでは、その方向、是正の方向では進んでいるけれども、あまりにもスピードが遅いということで公表に踏み切ったものと理解をいたしております。
 ですから、なかなか難しい構造問題に対して、一石を投じたということであります。
 社会のためにも、バランスの悪い状態は是正をしなければ、困るのは地域の住民だと思っています。ただ、本当にこれまで公表されていなかったものが、突然公表されたわけですから、なくなるんじゃないかって心配される方がいらっしゃってもおかしくないと思います。実際になくなるわけではないんです。あの問題がありますよ、問題がある可能性がありますよって、一律の基準で公表しているだけですから。我々としても、病院ですとか地域住民の皆さんに、不安ですとか戸惑いが生じないように、丁寧に取り組んでいかなければいけないなと思っております。それぞれの病院が考えることではありますけど。

記者)
 おっしゃるとおりだと思うんですけど、今回の実際に強いメッセージが国から出たってことで、話し合いだとかどのように変わってくるか。

知事)
 我々自身のスタンスが急に変わるわけではないんです。これまでも、ちょっとこの急性期の病床と回復期の病床のバランスが、ちょうど社会のニーズと合っていないですよね。回復期の方が不足しているのに、実際の病床は急性期の方が余ってますよね。これちょっとおかしいですよね。地域バランスだってもうちょっと改善しないといけないですよねっていうことはずっと伝えてはいたわけなんです。ただそれを一気に進めようっていうスタンスでもともとなかったわけであります。今もそういうスタンスではないです。ぜひ、粘り強く、それぞれの地域、5つの二次保健医療圏ごとに私ども地域医療構想調整会議というものを持っておりまして、皆さん方が納得のうえで、そしたらこういうことで将来の医療ニーズに備えていこうっていうその話し合いの場を我々が持っていますので、これまでとおり、これまで以上にきちんと話し合いが進むよう努力していきたい。

記者)
 あくまでも国よりは基礎地元自治体の声を尊重したいということ。

知事)
 はい。そうですね。おっしゃるとおりです。

記者)
 19日、20日にG20の保健相会合が岡山で、これに対して知事の期待というか想いを聞かせてください。

知事)
 国際会議が岡山で開かれるっていうのはこれ自体素晴らしいことですよね。で、良いきっかけにもなりますし。しかもそれが、保健福祉の分野、これは、県民にとって非常に関心が高い分野でありますし、悩みも深い分野です。それぞれの国で何とか安心して暮らしたい、福祉を充実させたい、でも財源の問題、もしくは医療福祉を提供する方ってかなりのトレーニングが必要な方が、医師を筆頭にいらっしゃるわけで、そういう貴重なリソースをどういうふうに配分をしていくのか、本当になかなか悩ましい問題が山積をしているところで、それぞれの国が今置かれてる現状を報告しあって、もしくはどういう工夫が功を奏しているのか、どういう問題が未だに解かれていないのか、こういう意見交換がされること自体、またそれが岡山でされるっていうのは大変素晴らしいことだと思います。また、岡山は御案内のとおり、岡大医学部があります。川崎医大もあります。この1つの県で大学病院が2つある県、また、岡山大学はとくに中四国における中心的な存在でありますので、そういう岡山が保健大臣会合を開催できる。これはもう誇らしいことですし、これは岡山市が誘致をしたものでありますけれども、岡山県としても、例えば空港は岡山県が協力をしないとなかなかまわりませんし、警備っていうことで言えば、県警察ということになりますので、しっかりと協力をしていきたいと思います。

記者)
 豪雨関連でお伺いしますけど、仮設住宅の被災者の再建支援策なんですけども、他県の事例を見て検討をということですが、どういった点について、いつごろ取りまとめて実行を考えてらっしゃるのでしょうか。

知事)
 すいません。自分でこういうふうにコメントで言っておきながら、それ以上詳しいことを今申し上げられないっていうことなんですけど、ただ、原資が税金ですので、そんなすごいことにはならないんですけれども、ただ実際今、仮設住宅から何とか自分自身の自宅もしくはアパート、マンションを借りて、恒久的な住居を見つけられるこの努力に対して何かこれまでのいろんな他県での災害で、これはそんなにすごい金額じゃないけれども、本当に助かったと、後押しになったっていうような工夫、いろんなうまくいった、あんまりうまくいかなかった、むしろ混乱があった、いろんな事例がありますので、それを整理しながら、これから多くの方々が仮設住宅を出ていかれるタイミングで何かお役に立てるような事をしたいって思っています。まだ完全に決めずに、絞り込んでありますけれども、きちんと決めたわけでございません。

記者)
 今日の議会ですね、まさに仮設をテーマにした陳情が2件採択になった。こちらの対応としては何かありますでしょうか。

知事)
 それぞれの被災された方々からすると切実な思いが陳情という形で表されたと思っております。国のルールですとか、これがなかなか難しいところもありまして、ご要望のとおりっていうことにはなかなかならないことも多々あるんですけど、これまで申し上げましたけれども、具体的な案件で、これは大変だな、これは対応しなければ、ということについては個別に聞き取りをして、国と交渉して、いくつかの案件については認められているところでございます。我々として、全部無条件にっていうことには、これもこれまでの国のルール、これまでの災害における国の対応から見て、なかなかハードル高いなっていうことは事実なんですけど、ただこんなこともできないみたいな、本当にみんながこれはそうだろっていうものについてはきちんと、国に伝えていきたい。

司会)
 それでは以上をもちまして、知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見