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2020年4月7日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0658607 2020年4月8日更新公聴広報課
会見写真

新型コロナウイルス感染症対策について

 私からは、3項目、お話をさせていただきます。
 はじめに、新型コロナウイルス感染症対策についてでございます。
 新型コロナウイルス感染症は、いまや世界中に広がり、国内でも、都市部を中心に感染者が急増しており、本日にも緊急事態宣言が出される段階となっております。県民の皆様には、不要不急の遠出、特に、東京や大阪など感染者が急増している地域への往来は自粛してくださるよう強くお願いいたします。本県においても、現在までに11名(4月5日現在)の感染者が確認されています。新型コロナウイルス感染症は、感染しても無症状の方が多いことがわかってきており、気づかないうちに自らが感染源となる恐れがあります。くれぐれも一人ひとりが危機感を持った慎重な行動をこころがけてください。特に、密閉空間、密集場所、密接場面という「三密」が重なる場所を絶対に避けていただくようお願いいたします。
 本日から県立学校は再開しましたが、授業開始時刻を遅らせたり、消毒の実施、マスクの着用など、児童生徒の健康・安全を守るための対策を徹底してまいります。
 県においても、引き続き、緊張感を持って感染拡大の防止に努め、県民の安全の確保に向け万全を期してまいります。
 県経済については、観光関係を中心に既に大きな影響が現れておりますが、三菱自動車水島製作所の生産ラインが一時休止されるなど、様々な分野に影響が拡大しております。県では、先月から、影響を受けている企業の皆様からの資金繰りや雇用など複数の相談にワンストップで対応する特別相談会を開催しております。また、売上が減少している企業の方に対しては、セーフティネット保証制度等を活用した県融資制度を拡充するとともに、あわせて日本政策金融公庫の特別貸付制度などの周知を図り、資金繰り対策を強化しております。先週には、支援機関の方々から、県内企業の現状や必要とする支援について直接お聞かせいただいたところであり、こうした生の声や、本日にも発表される国の緊急経済対策なども踏まえながら、必要な対策について、スピード感を持って実施してまいりたいと考えております。関係機関と連携し、全力で支えてまいりますので、県内企業の皆様も、ともにこの難局を乗り越えていただきたいと存じます。

おかやまマラソンについて

 次に、おかやまマラソンについてであります。
 本年11月8日に第6回大会となる「おかやまマラソン2020」を開催しますが、明日からランナー募集が始まります。現時点では、大会開催までに新型コロナウイルス感染症が流行拡大しているのか、または終息しているのか、誰もが明確に予測することができない状況にあります。しかし、大会の開催にあたっては、ランナー募集から抽選、各種グッズの制作など、実行委員会において一連の準備作業の期間が必要となるため、例年、大会本番の7か月前には募集を開始する必要があると聞いております。
 開催するかどうかについて、今後、国内外での状況を踏まえ、慎重に検討してまいりたいと存じますが、現時点では、7か月先の開催を見据えて準備を進めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

新年度にあたって

 最後に、新年度にあたっての私の思いについて、お話させていただきます。
 一昨年の豪雨災害から、今年の7月で2年となります。一日も早い復旧・復興に向け、歩みを止めることなく、着実に取組を進めてまいります。
 そして、今年度は、生き活きプランの最終年度でもあります。プランの総仕上げに向け、一つひとつ成果を積み上げ、県民生活の充実に向けた好循環をより大きく、確実なものにしていかなければならないと考えております。本県のよりよい未来の実現につながるよう、「教育の再生」と「産業の振興」、人口減少問題への対応など、これまで進めてきた施策のさらなる加速化を図り、すべての県民が明るい笑顔で暮らす「生き活き岡山」の実現に向け、しっかりと取り組んでまいります。
 私からは、以上でございます。

質疑応答

記者)
 緊急事態宣言のことで関連して伺いたいのですが、今後、地方都市へいわゆる疎開のような動きというのが進むかもしれません。往来自粛というようなことについては重ねておっしゃっていると思いますが、改めてそれに対してのコメントと、特に何か対策みたいなものを講じられていたら伺いたいと思います。

知事)
 一言で言えば、それは誰にとってもよくないことですので、ぜひやめていただきたいということであります。もう少し詳しく申し上げますと、自分がもし例えば東京に住んでいて、自分は健康で家族も健康だ。でもこの街を歩けば、どうなっているかわからない。自分はここに縁があるからとか、元々そこの出身だからとかっていうことで、実家のある場所、別荘のある場所、何かそこに行くっていう発想は、まず直感とすればあるんだろうなと思うんです。ところが、このコロナウイルスの恐ろしいところは、何度も申し上げますけれども、自覚症状がないけれども実はウイルスを持っているっていう人が、感染者のそこそこの割合、これが25%なのか何%かわかりませんけれども、結構な割合でいらっしゃるということですので、そういう疎開者が、何百人何千人と出る場合にはもう確率的に確実にそのウイルスを全国にばらまいて、日本全体の状況をさらに悪化させることが確実であります。2ヶ月ぐらい前ですか、武漢を封鎖するというこれはなかなか思い切ったことするなっていう、封鎖前にずいぶんたくさんの人がうわぁっと封鎖されちゃかなわんということで、逃げ出した。遠くから見ていた我々からすると、いや封鎖前に逃げ出すっていうのは、わざわざこのウイルスをばらまくような行為なので、勘弁してほしいよなっていうふうに思っていたことそのままなんです。これは逃げ出す当人からすれば、健康状態が普通であることは、自分でわかってるっていうことなんですけれども、もう少しマクロ的に巨視的に見れば、何百人何千人かに1人ウイルスを確実に持っているであろう集団がうわぁと外に出る、大変これはもう感染防止の真逆をいくような行動でありますので、ぜひ謹んでいただきたい。こういう時っていうのは、今客観的に言えば東京都と岡山では、東京の方が危ないです。でもまたこれ引いてみれば、ある種、50歩100歩とは言いませんが、5歩10歩ぐらいのことであって、岡山の人が東京だとか別のところに行くのもご迷惑をかけている。とにかく長距離の移動そのものが、双方にとって迷惑になるというのが今回の特徴でありますので、ぜひともその場所にいる。ステイホームというのは家にいるっていうのが一番なんですけれども、ステイこのホームタウン、自分の地域にとどまっていただくっていうのが、それぞれの皆さんにとって、日本全体にとって一番いいことだということをもう何度でも繰り返したいと思っています。
 対策はっていうことなんですけれども、実際、日本の場合、緊急事態宣言が出たとしても、この都市封鎖ということは法的にできませんし、やってしまうとその副作用も莫大なものになります。これはもうとにかくそれぞれの皆さんの自覚をお願いするしかないわけですけれども、間違っても呼び込むようなことはしないようにしたいと考えています。

記者)
 緊急事態宣言についてお伺いしたいんですが、今のところ岡山が地域指定される可能性って低そうなんですけども、今段階で岡山を指定していただくことの必要性についてはどう考えるか。

知事)
 岡山について今指定してもらわなければどうしようもないということを考えているわけではありません。まだ、もうちょっとの猶予はあると思っていますけれども、ご案内のとおり、この倍々ゲームで増えていくゲームの中のある程度の余裕っていうのは、急速になくなっていきますので、我々そうそうこの指定が必要な状態から遠い場所にいるわけではないということは、きちんと認識をしていかなければいけないと思っています。私とすれば、東京ですとか、すぐ近くの大阪、兵庫が指定される見込みというのは大変ありがたいことでございまして、ぜひそういった我々今11例、もうすぐ12例目が出るかもしれませんけど、11例のうち10例目の男性を除いては、全て海外もしくは県外からの持ち込み案件とその濃厚接触者の事例でありまして、とにかくこの県境での往来、特に東京ですとか、大阪、兵庫からのウイルスの持込み、これを防げるかどうかということが非常に岡山のこれから数カ月後を左右することになります。先ほどの質問に関連してなんですけれども、この大阪、兵庫の方、これはちょっと自分の街にとどまっているといろいろ面倒だなっていうことで、ちょっと新幹線なのか自動車なのか知りませんけれども、ちょっと移動すれば、まだ指定にかかっていない岡山県ですとか鳥取県ですが、周辺の県があるわけですけれども、そこに移動するということはもうぜひとも避けていただきたい。それぞれの地域の皆さんへの迷惑を防ぐためにも、そこにとどまっていただくということがウィルス感染症をみんなで抑え込むためのものであって、それが起きると、せっかくのものすごい副作用を覚悟してのこの緊急事態宣言が裏目に出ることまで考えられるということですので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

記者)
 逆にどういう状況になったら岡山を指定する必要があるか、知事としてどのようなポイントを見ていくか。特にですね、お話がありましたがその感染経路不明の方も出始めてますが、その辺りの受け止めをお聞かせください。

知事)
 とにかく私が一番懸念をしている、これは専門家会議の議論でもそうだと認識しておりますけれども、医療が持ちこたえられるかどうかということでございます。私自身オーバーシュートの定義が2日3日で倍になるどうのこうのっていう、そこら辺テクニカルにはそうなのかもしれませんけれども、そこに達していなくても医療現場が崩壊したら、もう
オーバーシュートの定義どうのこうのじゃなくって、これはもう本当に急速に事態が悪化しますので、その増加のスピード、それはいろいろ測り方によってあるんでしょうけど、とにかく、このペースでいって医療を持たせられるのか、それもそのギリギリ持たせられるっていう状態は、一つのちょっとしたミスで急速に事態が悪化いたします。実際例えば皆さんご案内のとおり、東京都台東区の永寿総合病院では、本当に感染者と思ってなかった骨折事例が最初だったんじゃないかな、ちょっと他の説もあるというふうに聞いてますけれども、全く他のちょっと私、病院名までは覚えてませんけれども、転倒をしたっていうことでまた担ぎ込まれた人が実はこの感染者だったっていうことで、やはり病院内に感染が広がってしまったですとか、ちょっとこれが確実には防ぎようがないなっていうことで、その病院が事実上機能不全になってしまうだけで、また永寿総合病院から慶応病院に飛び火したように、患者の転院ですとか、お医者さんが掛け持ちをしているですとか、そういったことで一つのちょっとしたこれミスというか、不幸な出来事から連鎖的に問題が大きくなっていく。その連鎖を防ぐために機能を低下させなければいけないと、さらに医療のキャパシティが下がるということですから、我々がこれぐらいあると思っていたことも、ちょっとしたことで急速にバッファーというか余裕がなくなっていくことも考えて、私とすれば早目早目に指定をしていくべきであろうと。
 今回私、東京、大阪だけでなくそれよりはちょっと広めに、この指定をしてくれた、してくれる見込みであるとっていうことは大変いいことだと思っています。これまで国境を閉じることについて、ここでも何度も申し上げましたけれども、対中国、韓国、対ヨーロッパ、対アメリカ、私は正確に何日とは言えませんけれども10日から2週間ずつぐらいは遅すぎたと個人的には思っているところでございます。こういう倍々ゲームで増える、もしくはタイムラグがある、我々今11例わかってるって言っても、これは2週間前に感染した人が11人ぐらいいそうだっていうのがわかってるわけであって、まず間違いなく今現在、神様か何かが、190万県民全員調べることができたら、その何倍か感染者がいることはもうほぼ確実でありますので、そういうときには、ちょっと広め、ちょっと早めに対応をするというのが非常に大事だと感じています。

記者)
 医療体制の件でですね、この前の会議でも宿泊施設の利用等も検討されていくというご発言がありましたが、一方で宿泊施設からすると、感染者を運び込んだところなんだという風評被害の可能性がありますし、一方でその施設ではなくて人の工面、医師とかナースの工面もありまして、その辺っていうのは何か苦慮されてることとかってありますか。

知事)
 風評被害の心配はあるけど、貴重な病院のベットを軽症者、無症状者で埋めていくっていうのは、後で禍根を残しかねないということで、岡山県でもそういった症状の軽い方、ない方を病院外で受け入れてもらう準備というものは、数日前から進めておりまして、今打診をしています。これについては、当然ながらいろんなホテルごとの考え方ですとか、状況がありますので、いやもう絶対やめてくれって言うところを強制的にっていうことはもう最後の最後でありまして、アパホテルが手を挙げてくださった東京においてもしくは東横インが手を挙げてくださるみたいな話も聞きましたけれども、そういった自分たちの信念ですとか状況に応じて、手を挙げてくれるところを見つけていく、もしくは可能性のあるところを説得していく形で、我々としても場所を確保していく。
 また、そこを回していくスタッフについてなんですけれども、今我々が考えているのがここは感染を広げないための肝だっていうところは、医療スタッフ、県庁職員によって回していく。ここは必要な業務だけれども、感染が広がる広がらないとあまり関係ないところだということについては、極力そのホテルのスタッフですとか、外部からのお手伝いをお願いしたい。とにかくもう我々にとって貴重なリソースを大事に使う、その人にしかできない仕事を担ってもらうということを考えています。

記者)
 先般からちょっとお話出てますけども、いわゆる西日本豪雨の被災地とコロナの関係でして、特に真備が代表例だと思うんですけども、コロナの影響で個人商店や中小で売り上げが減ってまして、いわゆるその復興の道半ばで二重苦を抱えているなと思うんですが、その辺りちょっと知事の認識をお聞かせください。

知事)
 こういう感染症、これ今に始まった話ではないんですけれども、昔から社会の一番大変な人を狙い撃ちにするような性質がございます。健康状態ですとか、いろんなリソースの少ない人を襲ってしまうということがございます。今、いろいろ国の方でも対応を考えて今日にも発表されると聞いておりますけれども、県としてもそれはきちんと対応をしますし、国が出すのも当然ながらまず一律の対応をします。細かいことまで急いで出せっていうのは、これも無理な要求でありまして、国が出すベーシックな対応プラス、岡山県の特殊事情や一昨年の水害で非常に厳しい被害を受けた場所のことです。これはもう本当に岡山県ならではの事情でありますので、我々自身ここは重点的に取り組まなければいけない、ここはちょっと漏れている。それは国が悪いっていうんじゃなくて、もうしょうがない。一律にどんとまず出すわけですから、というところについては、我々もしっかり対応していかなければいけないと思っています。
 例えば、この場所で数日前に、経済関係の支援団体、金融機関の皆さんと状況を共有する第3回目の会議を行いましたけれども、その水害からの立ち上がり過程なので、普通の会社であれば、前年よりも5%売り上げが下がった15%売り上げが下がったっていうハードルで、いろいろ金利の優遇ですとかするっていうことは、それはすごくいい対応なんですけれども、そういう一昨年ぐちゃぐちゃになった、去年何とか少し回復途中っていう普段と違う数字が並んでいると、ひどい数字なんだけれども、去年と比べて悪くなってない、去年が悪すぎたっていうケースもあるわけでありますので、そういうときに別の測り方をする。例えば前々年を使うですとか、そういった対応がいくつかの機関で、もうすでに対応をしますよと。労働局の方は対応するっていうことを会議の場で表明をしていただきましたし、そういった細かい調整ということも必要だと思います。

記者)
 今先ほどのお答えのですね、宿泊施設の確保に関してなんですけども、まず先ほど打診されてるっていう話だったんですけども、確か先週厚労省からの通知ではですね、宿泊施設まるごと、もしくはフロアを丸ごと借りるというたしか通知だったと思うんですけど、今岡山県が打診してるのも、いわゆる宿泊施設まるごともしくはそのフロアごと軽傷者に使うという形での打診っていう理解でいいですかね。

知事)
 私は本当に細かくどういう打診をしてるのかっていうところまでここでお話しする自信がないので、聞いていただきたいと思います。ただ私自身、この部屋ごとに借りるということを言ってきたらそれは却下します。部屋ごとでは、つまり普通に宿泊してみたら、なんとお隣に軽症ではあるけれどもコロナウイルスを持ってる人がいるということになったら、これはやっぱり知らないうちにコロナウイルスをまき散らす危険性が私はあると思っていますので、フロアごとの貸切が最低です。私とすれば、できれば一棟丸貸ししていただける案件を何とか見つけたいと思っています。

記者)
 あともう一点ですね、打診してる施設っていうのは、ホテルとか旅館とかいろいろありますけれども、どんな施設で何カ所ぐらいかっていうのをちょっと教えていただけますか。

知事)
 まだ打診を始めたところであります。一つは、広く経営が厳しいところの救済っていう意味も込めて、手を挙げられるところありませんかぁっていうある種広いお話。ただ、手を挙げてくださったから、必ず契約っていうことには当然なりませんよっていうことと、あと我々にとって都合のいい場所。あまり病院から遠くにあると、今、ジョンソン、イギリスの首相が何かそうだっていうふうに聞きましたけれども、その1日前まで私は元気ですよっていうふうに言ってたのに、急に容態が厳しくなるというのが今回のコロナウイルス感染症のちょっと悪い特徴の一つでありますので、あまり病院から遠くではそれはそれで心配だですとか、規模もこのままあんまり馬鹿でかくっても使い勝手が悪いですし、あまり小さくてもちょっとそれは管理が逆に大変だですとか、いろいろ我々にとって、都合のいい条件がありまして、それも我々とすれば、広めに場所もいくつかの場所を候補は持っておきたい。できれば、岡山でそんなに患者が多くなければ、そんなに使わずに済みますし、もう意に反して非常に患者が増えたときに、これはちょっと間に合わなかったっていうことには絶対にしてはいけないので、ちょっと広めに声をかけて、仮の段取りはしておいて、実際の契約はその患者数の増え方に従って、ある程度の余裕を持って確保していく、そういうことを考えております。

記者)
 もう一点だけ。先ほど知事、ここは感染を広げない肝だというとこは県職員によって回していくっていう意味は、その施設に県職員を派遣するっていうことがちょっとわかりづらかったのですみません。

知事)
 私自身全てのオペレーション、このオペレーションこのオペレーション、ここは誰にさせると、そういう詳しいところまで自分で決めてるわけでもないんですけれども。医療スタッフ、例えばお医者さんですとか看護師が常駐、これが24時間なのかお昼だけなのか、これはもうまず間違いなく必要だと思っています。あと、責任感を持ってここは大事なんだここは確実にやるんだっていうところについては、我々からするとやはり県庁職員が一番意思疎通もやりやすいですし、いろんな場面で彼らの責任感の高さということはわかってますので、県職員で、県職員を何人か派遣してそこを回そうということは、我々の内部で今相談をしているところです。

記者) 
 先ほど国境の封鎖ということについてちょっと遅かったんではないかっていうお話がありましたけれども、緊急事態宣言については、タイミングですとか内容ですとかどのように評価されてますか。

知事)
 私は、適当であったと思います。私2日前、2日後とかそんな細かいことを言ってるわけではありません。例えば1ヶ月前に緊急事態宣言を出したら、これも早すぎだと思います。緊急事態宣言は出せば必ずいいというものではありません。大変大きな、特に経済的な副作用を伴うものでありますので、私自身も、そんなに前から出せ出せと思っていたわけでは当然、当然というか、ありません。ただ、先週末の東京での感染者の増え方は、まさにイタリアですとか、アメリカのニューヨーク州ですとかがたどったような曲線をなぞっている。よく言われてましたけれども、これはイタリアの2週間前だ、ニューヨークの2週間前だっていう、数字だけ見るとまさにそういう動きをしていますので、ここから例えば1週間2週間遅れて対応したら、それはもう遅すぎるということは私も強く思っていたところでございます。
 先ほど申し上げましたけれども、東京、大阪だけではなくって、実質的に東京と埼玉、東京と千葉なんていうのはもう通勤通学でほぼ一体ですし、いろいろ論争ありましたけれども、大阪、兵庫っていうのもほぼ一体ですので、そういう実態を踏まえた範囲で緊急事態宣言を出される見通しというのは私はこれは適切だと思っています。

記者)
 確認を含めてなんですけども、集団疎開の起こる可能性について、少なくとも呼び込まないようにしたいとおっしゃってますけども、そういう呼び込まないということをするために何をするかというのがあるんでしょうか。

知事)
 これはもう私が絶対に避けていただきたいということを、もう何度もお願いするしかないと思っています。これ私大抵のニュースっていうのは、岡山県内に発信されればそれで満足なんですけれども、このニュースが岡山県内だけに発信をされると、大阪、兵庫の人が知らずに、よかれと思って観光振興だっていうことで、来られるのはこれはもう私の本意ではありません。ぜひ、全国ネットワークをお持ちの皆さんは、特に関西の紙面ですとか何か場面で、岡山県知事はこの県境を越えての来訪を全く今歓迎をしていないということをお伝えいただければと思います。
 これは何かすごく意地悪な言い方をしているようでありますけれども、この岡山県民にも外に出るなって言ってることと全く裏返しであります。とにかくこれちょっと考えていただきたいんですけれども、もし私が悪魔みたいな存在で、ウイルスをできるだけ広めっていうふうに思ったら、どうするのが一番効率的確実かっていうことなんです。元々、3ヶ月前までは日本国内にこのウイルスなかったわけですから、だれかが、1人じゃないんですよね、国外から持ち込んでるわけなんですよね。それが何人かによって持ち込まれても、最初は当然点なわけです。例えば岡山県は比較的最近までウイルス多分なかったわけなんで、県内にウイルスが一つもない状態。本当にないかどうかっていうのは神様にしかわからないんですが、ない状態であったわけです。その時には実は我々あるかないかわかんないので、やらざるを得ないんですけれども、神様がこう見てると、おいおい岡山県、まだウイルスが一つも入り込んでないのに3密注意だっていうこと言ってるよねっていうこと。ない人同士が集まっても別にコロナウイルスに関係ないわけですから、初期の段階は何を気をつけるかっていうと、とにかく長距離の移動によって自分たちの域内にウイルスを持ち込まない。これが一番大事なんです。さっきの悪魔みたいな人であれば、まず持ち込ませる、まず種を持ってくるっていうのがすごく大事なんです。種がある程度ばらまかれたときには、そうやって一つ一つ種をポロリポロリんと持ってくるよりも、中でばしゃっと広めた方がよっぽど効果的なんです。ですから、ある程度外から十分な種が持ち込まれた。種も例えば持ち込んだけれどもそこでとどまっている。きちんと接触者、濃厚接触者を調べあげて隔離をするということができればいいんですけれども、市中感染者、我々は追っかけられない、本人ももしかしたら気づいていない、でもウイルスを持ってる人たちが何人もウロウロしてる状態での3密というものがぶぁっと広がることになります。ですから、少なくとも2段階なんです。外から持ってくる、ぶぁっと広げる。特にそれが、病院で起きてしまうと大変なことになるわけであります。ですから、この3密を避けるっていうのは、東京みたいにずいぶん増えたところでも本当に大事ですし、中国地方はまだそこまでいってないときには、とにかく外からの持ち込みを減らしていく、もうできる限りゼロに近づけていくっていうことが、とってもとっても大事になります。まだまだ我々このほぼほぼ追えてる状態です。東京みたいにリンクが切れてる人たちの方がむしろ多いっていう状態と、岡山県はそういう点で質的に根本的にまだ違っています。まだ違うって言ったって、あと数週間したら岡山だってそうなるかもしれない、そんなに余裕はありませんけれども、今はまだ岡山は外から持ち込ませないかどうかっていうことがもう徹底的に重要もしくはまだチャンスがもう一つ余分に残ってる。東京の場合は、もう十分なウイルスが域内に持ち込まれてしまったので、緊急事態宣言のような、もう本当に副作用が大きいけれどもこれをやらざるを得ないうことをすることになります。岡山の場合は、まだそこまでウイルスが持ち込まれて、コントロールできないことにはなっていないと私もそう今は判断してますので、3密も大事なんですけれども、まだまだこの外から持ってこないっていうことに、もっともっと気をつけていきたい。岡山から外に行ってまた戻ってくるなんて、私からするともってのほかでありまして、もし周りの人のことを大事に思うんだったら、県外に出ないで、特に流行をしているところには行かない。流行していないっていうところでも、新幹線に乗る、飛行機に乗ること自体がリスクになります。5例目、6例目、7例目の患者さんは、その時点であまり患者のいなかった沖縄に行くときに感染者と乗り合わせてしまったことが原因であろうと言われています。この飛行機の中で、神戸から那覇ですから2時間半か3時間、一緒にいるっていうことが大変危険だったわけでありまして。あともう一つは、外に行った、どうしてもどうしてもしょうがない事情で外に行かざるを得ない人もいるでしょう。外に行ったときに、自分はリスクを背負ってしまったんだということを自覚して、その後極力人に会わないようにするかどうかでまた全然違ってきます。ぜひともいろんな段階があります。外に出ない。もう外にどうしてもどうしても仕方のない理由で出たのであれば、それをきちんと周りに知らせて、外出を自粛するということが大変重要になってまいります。

記者)
 確認なんですけども、コントロールされているということもおっしゃってますけども、10例目を突破してですね、市中感染も見られるような事例も出てきていると思うんです。
この前の1週間で岡山県も新たな局面に入ったという見方もできると思うんですけども、そこはいかがでしょうか。

知事)
 10例目についても、まだ周辺の濃厚接触者の状態についても、今日、岡山市の方から発表があるかもしれませんけれども、実際我々がわかってるのは、50代でしたっけ男性っていうことなんですけれども。もしかしたら、家族に患者がいて、その家族が元々持ってきたものなのかもしれないということで、感染経路の調査はまだ終わっていません。ですから、もう少し推移を見守りたいと思っています。

記者)
 知事からの呼びかけなんですけれども、今要請という形は取れないと思うんですが、強くお願いするであったり、絶対に避けてくださいっていうそういう文言を使われたのは、今知事がおっしゃることができる言葉の中で、どれぐらいのレベルを知事としては思いを込めましたか。

記者)
 もうとにかくこのコロナウイルス、ある種これ2年前にジョンズ・ホプキンス大学のレポートにありまして、私そのときにそれを読むほど先見の明があったわけではありませんけれども、ある種悪夢的な組み合わせを持っています。このエボラ出血熱みたいにかかってすぐ死ぬですとか、SARSみたいにかかるとすぐ重症、症状が出る場合は封じ込めもしやすいです。特定もしやすいですし、本人も動けなくなっちゃいますから。ところが、ある一定割合で無症状者、症状の軽い人が出るっていうことで、今こんなことになって。でも何割かの人が、急速に状態を悪化させて死んでしまうっていう、これは本当に恐ろしいウィルスですけれども、移動しなければ、極端な話、もうこれから岡山県の県境を封鎖してしまって、みんなが外に出ないようにして1ヶ月経てば岡山県でも一切なくなります。感染症っていうのは、ウイルスっていうのは寄生するこの人間が動かなければ、もう次に移動する手段がないわけでありますので、ですから、ここで外出をするかどうか遠出をするかどうかっていうことが本当に岡山県で何人これから人が死ぬかということを決めるわけなんです。こんな重いこと、大抵の行為っていうのは自分で責任を取れます。試験勉強さぼったら自分の試験が悪いとか、入試に落ちるとかだいたい自分に跳ね返ってきます。
例えば車で事故を起こすと他の人に迷惑をかけることがあるかもしれませんけれども、自分の軽率な行いによって結局何十人何百人死ぬきっかけを作ってしまうということは、人の一生の中の行いの中でそうそうあるわけではないわけでありまして、ぜひともこの責任ある行動をきちんと想像力を働かせて行動をしていただきたいと思っています。この残念なところは、例えばイタリアやスペインのようなことになると、もう誰にも綺麗な解決は無理になります。ヨーロッパ、アメリカから日本は何をやってんだっていう声を私個人的にも、いろんなニュースでも聞きます。今頑張れば我々みたいなひどいことにならないのに、なんで今の時期に花見なんだとか、今の時期にこうなんだっていうことですから、ぜひ、もうこの春はみんなで協力をしてウイルスを広めないということにしたいと思っています。

記者)
 今言える範囲の中で一番最も高いメッセージっていうことでしょうか。

知事)
 強く願っています。

記者)
 学校の再開についてなんですけども、正直周りでも不安に感じる保護者の方なんかの声もあるんですけれども、この時期大半のところで通常通り再開したということで、刻々と状況が変わっていく中で今後、再度休校にしたりですとか、場合によってこういう対応を考えてらっしゃるということがありましたら。

知事)
 学校の再開については、もともと突然休校要請されたときには、岡山の現状で言えば、ちょっと大げさだなということを思ったのも事実であります。先ほど言いましたように感染を広げる段階っていうのは、まず外から持ち込む。持ち込んだものを中でうわっと増やすっていうことで言えば、休校要請をされた時点で、岡山県にはまだまだほとんど持ち込まれていなかったわけですので、結果的に見れば、あの休校っていうのはものすごくいろんな人に負担をかけたわけですけれども、そんなに大きな効果があったわけではなかったようにも思います。ただ、東京、大阪では私は効果はあったと思っています。状況によってやはり違ってきます。ちょっと残念だったのは、突然始まった。まぁしょうがない。しょうがないんですよ。突然始まったっていうことで、準備もできなかったということがあります。あと、子供たちにはものすごい犠牲を強いてまたその保護者にもすごい負担を強いておきながら、夜の街はそのままですとか、ちょっと非常に効果とその負担いろんなことでバランスが悪かった。ただ、県も国も夜の街を封鎖する権限はないわけですけれども、学校を休校にはできるっていうことで、まずできることでメッセージを出そうという点では、あそこでこのみんながびっくりするような要請をした政府の対応というのは私は正しかったと思っています。わかったのは、先ほど言いましたように、かなり副作用を子供たちにとって、単に勉強が遅れるっていうだけじゃなくて、体調が崩れるですとか、体だけじゃなくて心の問題も出てくるですとか、思ってた以上に、もしくはより広く悪影響もあるんだっていうことがわかってきました。また、学校を閉めたことで学童保育で3密が余計出てきているといろんな問題もあります。
 今回のことについて、より地域の実情に応じた対応をしましょうっていうのは私はいいことだと思っています。岡山県が、専門家会議がいろんなことを考えて出した案の中で、今の岡山の現状を三つあるうちの、私は二番目だと思っています。東京、大阪みたいにとんでもないことになっている地域ではありませんし、出ていないという地域でないところも明らかであります。この二番目でありまして、ガイドラインに従えば、とりあえず再開しましょうということになるんですけれども、岡山県の対応は当たり前ですけれども、機械的にあそうですか我々二番目ですかじゃあ再開っていうふうに決まったわけではありません。県の教育委員会の方でもいろいろなことを考えて、再開するメリット、デメリット、休校を続けるメリット、デメリットいろいろ考えて、こういう工夫をすれば再開できるんじゃないか、いやでもここはどうなんだっていう、いろいろ考えた上で、私の方に結論を持ってきて、工夫をした上で再開はしたいということを、私がOKを出すような立場ではないんですけど、これ決めるのは県の教育長ですし、市町村の教育長なんですけれども、私も同意をしました。しかし、皆さんご案内のとおり、岡山県内でも、金曜日、土曜日、日曜日でまたずいぶん患者が増えましたし、全国的にもずいぶん動いてきたということがありまして、私自身この金曜日の夜から、午前中でしたっけお昼にOKを出したけれども、それでもやはり心配だということで、夜ちょっと関係者に連絡をしまして、やっぱりいろんな状況を見てちょっと日曜日に、もういっぺん集まってもらって、本当に再開できるのかっていうことで、もう大変異例のことで申し訳なかったんですけれども、教育長、それから我々の保健福祉部局の幹部に集まってもらって、さあ2時間でしたっけ3時間でしたっけ、いろんな検討をしました。土曜日は、岡山市もどうなんだろうかっていうことで、これも普段そんなことしないんですけれども、市長にお電話をして、ちょっと私自身も再開っていうふうに金曜日にしたばかりですけれどもちょっとどうなるかわかりませんっていうことをお伝えし、私自身は大変心配をしているということもお伝えをしたところであります。これもいろんな議論があって、いろんな角度からの検討があったんですが、私が一番心配してたのが、春休み中に旅行をした子供たち、もしくは年度末というのは引っ越しのシーズンですから、人事異動に関連してお父さんが単身赴任から戻ってきた。もしくは家族ごと引っ越しをしてきた、そうした人たちはもう何度も言ってますけれども、本人たちが知らないうちにものすごいリスクを抱えているわけですので、その人たちが、例えば県庁職員の場合は、新規採用職員で他県から来た人は、長めに自宅で自粛してもらってるわけです。それと同じようなことができないだろうかですとか、再開するにしてもちょっといきなりフルスピードで再開するのではなくって、スロースタートでできないだろうかですとか、思い切って休校っていうのはどうなんだろう。いろんな可能性を検討してただ休校してしまうと、本当にもう再開するきっかけをつかめないまま、子供たち学生の学ぶ機会をずっと奪い続けることになりかねないということもありましたし、我々残念ながら今の時点で、テレワーク、リモート授業に対応できる学校の方がずっと少ないという事情もあります。今週については、始業式それから入学式は非常に気をつけながらするんですけれども、顔合わせもします。教科書の受け渡しもします。ただ、実質的にもう今週は開店休業ということにいろんな議論を経てなっています。また、今週そういった空いた時間を使って、いつまた休校をお願いするかもしれない。そのときに、前回のときには突然の休校のお願いで準備不足で大変な思いをさせてしまったわけですけれども、いつまた休校になるかわからないっていうことで休校になったときにそれでも完璧にならないのも十分わかってるけれども、学ぶ機会をどう作っていくのか、今から準備、例えば班編成をしておく、交互に出席することになるのか、何か拙いビデオ撮影の配信も、もう完璧とは程遠いにしても、できるだけ今あるもの、すぐ調達できるものでベストを尽くすための準備をしてもらうこれからの期間にしてもらおうと思っています。大変みんなで悩んだ上、議論をした上での再開ということになります。

記者)
 緊急事態宣言の絡みで二つお願いします。まず一つ。感染確認が県南に集中する中で、先ほど東京、大阪、兵庫とのお話をおっしゃいましたけれども、県内での何かしらの外出自粛要請的なものはされたりするお考えでございますでしょうか。

知事)
 それは今の時点ということですか、それとも岡山が含まれたときっていうことですか。

記者)
 まず現時点で。

知事)
 そもそも私が遠出を控えてくださいっていうのも、法的根拠なしに言っています。私の思いとすれば、もうこの遠出はもう絶対やめてくれと、外出も極力やめてほしいっていうのがその想いなんですけれども、外出ということに関しては、できるだけ気をつけて外出してくださいねという現時点ではそういうことになります。

記者)
 いわゆるそれは自粛要請となると、ちょっとそういうお願いするみたいなちょっと弱い感じでっていうことですね。

知事)
 そこまではさすがにまだできないだろうと。ただ、とにかく先ほども言いました外から種を持ってきて、その種からパーンと弾けるっていうことで言えば、やはり外から遠くから持ってくるっていうのがまだまだ危ない時期ですので、とにかく遠出を避けてくれということですね。外出することがどう悪いかって言うと、ある種をばぁっと広げるっていうことですので、まだまだそんなにいろんなウイルスがうようよしている状態だとはまだ認識はしておりません。

記者)
 あともう一点、先ほどおっしゃいましたけれども、仮に今そういうフェーズではないとおっしゃいましたが、この先その緊急事態宣言の適用になるかどうか、なったとしたら何かしらの県民に要請すると現時点ではお考えがございますでしょうか。

知事)
 私はそもそもこの法的根拠がなかろうが、必要なことは極力やるべきだっていう考えの人間ですので、もしそう思うこれが必要だというときには必要なお願いをしたり必要な措置を取ります。例えば鳥インフルエンザのときも、ずいぶん前ですけれども5年前ですか、あのときも確定検査が出たら私はもういろんなこの卵、生体をとめる権限を持ってたわけですけれども、まず最初の仮テストが黒の時にもう止めるお願い、強いお願いをしたぐらいのとにかく私は必要な措置をとるべきですし、必要な強いお願いをするべきだと思っています。

記者)
 県庁の中の話になるんですけど、東京と大阪に事務所をお持ちですし、特にアンテナショップもありますし、緊急事態宣言が出されて、その業務で何か対策をお考えのことがございますか。

知事)
 必要なことはこれから対応していくことになろうかと思います。リモートワークも必要になるでしょうし、今ちょっとここで具体的にこういうことをやってるっていうのは私はお話しできませんけれども、必ず今各部局で検討してくれていると思います。

記者)
 先月末に中国地方知事会議の方で言及があったんですけれども、いわゆる他県からの発症者受け入れないし医療設備ないし人材の支援というところについてなんですけれども、そこを視野に考えていくっていうような趣旨のご発言あったんですけれども、現時点でそこで進んでいるところがあれば教えていただきたいんですがいかがでしょうか。

知事)
 協定を結んだというところには至っていませんけれども、その準備を着々と進めています。大事なところは、作業するしないでよりも、そういう心構えをみんなが共有できるかどうかということであります。そういう提案が、事務方ではもうやってたんですけれども、首長5人揃う中でその提案があってやろうということをみんなで申し合わせたという事実は重いと思います。これは水害のときに、助けてもらった、助けてあげたっていうのとは質の違う援助になります。例えば、我々は2年前、鳥取県からも本当に助けていただいた。中国地方の取り決めで言えば、我々は何かあったら広島県から助けてもらって、我々が鳥取県を助けてあげる順番なんですけど、その広島でもひどい目に遭ってましたので。いやひどい目に遭ってない鳥取県が助けてあげるよって言って、この逆向きに助けていただきました。でも本当に感謝しています。そのときに鳥取県がそういうことができた理由の一つは、7月の6、7、8日に岡山県がひどい目に遭った。その1週間後に同じぐらいひどい目に鳥取県が遭う可能性はゼロじゃないかもしれないけれども、限りなく小さいだろうっていうことが容易に想像できたので、いろんな人員を持ってくることができました。この新型コロナウイルスの場合は、いや大変ですねっていうことで助けに行ったわずか1週間後2週間後に自分たちが同じぐらいひどい状態になる可能性は十分にあるわけで、そのときに、おい馬鹿じゃねーか貴重なベッドを他県の患者で埋めてしまって、いよいよ自分たちの患者が出たときにどこに回すんだって言われたら、もうその知事はかなり立場が厳しくなるっていうことを承知で助け合わないと、例えばこれもっと極端に言えば、町内会ごとに自分たちの町内の患者を守るんだっていうことで、町内によっては、もしくはちっちゃい市によってはすごいキャパシティがあって周辺からも患者を受け入れてるところで、自分たちの町民をまず守るんだって言って、空きがあるのに他を全部排除してたら、これは岡山県の中でもものすごい無駄が起きるのはこれは明らかであります。それを例えば、倉敷にすごい大きな病院があって、里庄町から入れる矢掛町から入れるのは排除しろっていうことを言ったら、これは心が狭すぎるっていうふうに多分皆さん思われると思うんですけれども、そこをもう少し広く拡張して、どっちがどっちを助けるのかわからないうちに中国地方お互い様だっていうことを確認できた事実は重いと思っています。

記者)
 関連してなんですけれども、現時点、島根、鳥取の方では発症者が出ていないというような状況の中で、比較的山口はクラスターなんかも出ましたし、広島、岡山というのは感染者数でいえば5県で比べれば多いというところの中で、鳥取、島根に対して何か要請していることお願いしていることというと何かあったりされますでしょうか。

知事)
 私の方から言うことじゃないかもしれませんけれども、先ほど東京と岡山っていうのは、50歩100歩じゃないかもしれないけれども、広い意味での50歩100歩だっていうふうに申し上げたのと同じことかもしれません。今たまたま鳥取、島根は見つかってませんけれども、鳥取県、あとちょっと私島根はあんまり詳しくないですけど、鳥取県が関わることで、これ黒なんじゃないかみたいな事例、岡山と関係してて情報共有してた事例いくつか知っています。ですから、もう今どの県もうちだけは大丈夫だと確信を持って言える県はないわけでありますので、ここはうちは白だとかそういうことに、そういう議論にはならない。するべきではないと私は思っています。

司会)
 それでは以上をもちまして、知事定例記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見