新型コロナウイルス感染症拡大予防のための協力要請について
本日は、新型コロナウイルス感染症拡大予防のための協力要請について、お話をさせていただきます。
県内では、この1週間に、13例の新型コロナウイルス感染症の新規感染者が確認され、接待を伴う飲食店において初のクラスター感染も確認されました。また、全国的にも、ホストクラブやキャバクラ等の接待を伴う飲食店におけるクラスターが相次いで確認されております。
本県では、こうした状況を踏まえ、本日、「新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を書面開催し、新型インフルエンザ特措法第24条第9項の規定に基づき、新型コロナウイルスのまん延防止に向けた県民の皆様及び接待を伴う飲食店の事業者の皆様に協力要請を行うことを決定いたしました。協力要請の対象区域は岡山県全域、要請期間は本日から7月31日までといたします。ただし、今後の流行状況や要請への対応状況等を踏まえ、必要な場合には、期間の延長や内容の見直しを行うこととしております。
協力要請の内容は2つでございます。
まず、感染拡大予防ガイドラインを遵守していない接待を伴う飲食店の利用自粛の協力要請であります。県民の皆様には、ホストクラブやキャバクラ等の接待を伴う飲食店のうち、業種ごとのガイドラインを遵守していないものの利用を自粛するよう要請いたします。利用する際には、感染防止策の状況を十分確認していただくようお願いいたします。
次に、感染拡大予防ガイドライン遵守の協力要請であります。接待を伴う飲食店に対し、業種ごとのガイドラインを遵守するよう、あらためて強く要請いたします。長期間にわたり、新型コロナウイルスと共存しながら、社会経済活動を維持させるためには、感染防止策の徹底は不可欠であります。特に、ホストクラブやキャバクラ等の接待を伴う飲食店については、若い世代を中心としたクラスター発生が相次いでおります。県民の安全を守るためにも、ガイドラインの遵守等にご協力いただくよう強く要請するものであります。
私からは、以上でございます。
質疑応答
記者)
この協力要請なんですけれども、ホストクラブとかキャバクラというふうに指定されたのは、今回岡山で患者が発生した店がそういうものに該当するからこの二つなのか、それとも全国的にそういう店で発生が多いからという、どちらでしょうか。
知事)
全国的にホストクラブ、キャバクラでの発生が相次いでいるということで、あえてホストクラブ、キャバクラという名前を出させていただきました。実際は、接待を伴う飲食店ということで協力要請を出していますけれども、特にその二つがお店の数と比べてクラスター、患者を発生させているということで特出しをさせていただいたということであります。
記者)
県民に対して遵守してないところは利用しないようにという要請ですが、県民の方はどうやって判断したらいいというふうにお考えでしょうか。
知事)
大変気をつけていただきたいということでございます。第1波のときには、もう外出をしないで欲しい、特に夜は外出を控えていただくよう強くお願いをしたわけでございます。県民の皆さんに外出をしないでもらうというのは、社会経済活動に大きな悪影響を及ぼしたところでありまして、これは、第2波、第3波でもう絶対にやりたくない。最後の最後、これしかないというところに追い込まれない限りやるつもりはありません。そうしたら、夜の外出を控えてもらうようにお願いするのかということなんですけれども、レストランですとか、お店の数と比べて感染が起きたであろう件数が相対的に非常に少ないところもありますので、そういうことを今お願いしようとしているわけではありません。接待を伴う飲食店が、やはりどうしても性質上危険でありますし、その中でもホストクラブとキャバクラが、非常に確率が高くそういったことを起こしている。その中でもガイドラインをきちんと遵守できていないところは、ぜひやめていただきたい。遵守しているところについては、今は特に今回のお願いでは言っていませんけれども、全国で起きているそういったこと、ガイドラインをもしかして守っていてやはり感染が起きていたかもしれないということを考えると、今のガイドラインを守っていたとしても十分かどうかよくわからないところであります。我々がとりあえず今お願いするのは、遵守が確認できないところには行かないでください。業者の皆さんには、遵守してくださいということなんですけれども、遵守していれば絶対大丈夫かというと、そうとは言い切れないわけでありまして、とにかく気をつけていただきたいということであります。
記者)
先ほど第1波のときはという話がありましたけども、この数日感染が続いている状況は、第2波というよりは、どちらかというとそれでも単発のものというふうにお考えでしょうか。
知事)
こういったものは、景気判断ですとか、梅雨明けの判断と同じで、今、その日その日ではよくわからないけれども、振り返ってみるとほぼ明らかという類のものでございます。これが第2波と判定されるのか、それとも第1波の後のちょっと大きな散発例だったのか、私、今根拠をもって答えられませんし、そういったことの宣言は、それぞれ国の方ですることになろうかと思いますけれども、人が感染をし、重症化し、将来死者が出た場合、それが第2波だろうが、散発例だろうが関係ないわけでありまして、我々は県民の健康を守るためにきちんとやるべきことをやっていくということでございます。
記者)
6日間連続で、しかも今日は4人も発表がありました。このことについて受け止めを教えてください。
知事)
もともとで言えば、東京の数字が第1波を乗り切って、ほぼほぼ患者が出なくなった。唯一、東京を中心にちょろりちょろりと出ている。この程度で抑えられるのであれば、この程度で冬まで行くのであれば、大変ありがたいと思っていたところでありますけれども、東京の数字がすっと伸びてきた。ただ、当初はそれは自分から見つけに行ったんだと、これまでと全然検査の数が違う。若い人が多くて、重症例も非常に少ない、ベッドも全然埋まっていないということで、これは我々が考えている、これまでよりも早く見つけて、広く探して、収容する、対処するということで、むしろ、これまで見えなかったことが見えるようになった。いいサインの可能性も十分あると、私自身は判断をしていたわけでありますけれども、残念ながら、見つけにいく努力は、すばらしいことでありますけれども、それできちんと抑え込めたかというと、抑え込みには失敗を明らかにしているわけでありまして、東京都がまとめているように、年齢層も広がりつつある、感染状況も多様になっている。また、地域も、新宿だとか池袋だけではなくなってきているということであります。それからまた数日のうちに、周辺県にも広がり、またこの数日は、大阪もずいぶんこれまで1か月前、2か月前とは全然違う数字が出てきているわけでございます。いよいよ我々自身、これは対岸の火事ではない。きちんと対応をとらなければいけない時期に入ってきた。これまで、3週間ごとにいろいろな制限を緩和する過程にあったわけでありますけれども、その緩和の過程は一旦ストップをして、場合によってはきつくしていくことを視野に入れて、それぞれ対応しなければいけない今状況に入っていると私自身考えています。
記者)
県民に対してガイドラインを遵守していないところの利用自粛というのは、県民はどうやってその遵守をしているかどうかを確認すればいいのでしょうか
知事)
ガイドラインを遵守しているかどうか、実際なかなか外から見えにくいところがございます。しっかりした会社、しっかりしたお店の場合には、こういったガイドラインに沿った対処をしていますということをホームページで載せていることが多い、積極的にそういったことを知らせているというわけでございます。ぜひ、そもそもそういったホストクラブですとか、キャバクラが生活のために必ず必要な施設かということで言えば、いろいろ私は思いがあるわけですけれども、どうしても行かなければいけないという人がもしいるのであれば、事前にきちんと調べてから行っていただきたいと思います。ただ、東京でクラスターを作った新宿のミニシアターですか、あそこではもともと非常にきちんとしたガイドラインに沿った施策、例えば最前列の人はフェイスシールドを付けるですとかしていたにもかかわらず、こんな最前列に座ってるのにこんなものがあったら盛り上がれないじゃないのというお客様のクレームで、途中からもうそれを付けなくてよくなったですとか、換気も最初の数時間だけしてて、もう次から換気をしなくなったですとか、最初めいっぱい空けていた間隔が、何か2回目からか何か知りませんけれども、どんどん詰まっていったと言うような証言がテレビでも言われているところでありまして、お店がこれだけのことをしていますよっていうアピールが、そのまま本当にそれができるのかっていうのは、これをもしきちんとチェックしようと思ったら、お店が空いている時間中ずっと誰かが監視をしていなきゃいけないわけであり、これは事実上不可能でありますので、我々のとりあえずお願いはこういうことでありますけれども、何というか、非常に遵守をずっとしているというのは難しいことも想定されるような、実際に思っているわけであります。遵守していたはずのお店が、実際には遵守していなかった。その結果、大きな感染を作ってしまったという例が現にあるということは、ぜひ県民の皆さんには頭に置いて行動していただきたいと思っています。
記者)
一方、店側に対しては、ガイドラインの徹底を強く要請するということですけども、要請したことができているかどうか県として確認したりとか、対応は変わるのでしょうか。
知事)
なかなか実際には難しいと思っています。先ほど申し上げましたように、ガイドラインがある。今、業種別の全国一律のガイドラインは、もうほぼ全ての業種について出来上がっています。登録をされています。誰でもホームページから見ることができます。それを我々ちゃんとやっていますというお店には頑張っていただきたいわけですけれども、それが本当に毎日守られているかということについては、だれも保証できないわけであります。県によっては、そういうところにステッカーを交付するですとか、それは一つの工夫だと思います。それを否定するものではありませんけれども、そのステッカーだけもらって、実際には緩い運用をするお店に対して、さあ我々はどう対処できるのか。なかなかよかれと思ってお墨つきを与えて、安心して行ったところで、大きな感染を起こしてしまうという可能性を考えると、我々がそこにどれぐらい関わることが結果的にいいのか、なかなか悩ましいところであります。とにかく利用される方が気をつける。利用しているときにこれはちょっとかなりリスクがあるぞ、お店がホームページ等でうたっていた感染防止策が現になされていないじゃないかということを何か感じるようなことがあれば、できるだけ速やかに退出をしていただきたいと思っています。
記者)
知事の現状に対する受け止めと今後の方針ですけれども、今の現状を踏まえて、県としては、次の3週間、8月1日以降3週間については、県民の行動を制限する方向で検討せざるを得ないというふうな解釈でよろしいんでしょうか。
知事)
今が協力要請をしているという時点で、これまでずっと緩和してきたところからのトレンドが変わったわけであります。今回の協力要請は7月末まででありますけれども、8月からどのような形になるかは、今の時点では未定であります。
記者)
まさに現時点の話ですけれども、対応方針を示されたのですけれども、今回要請されましたが、それ以外は今の出している方針にのっとって、自由に外食をしたり、普通に店舗に行ったりということはしてもいいんでしょうか。
知事)
はい。そうなんです。第1波のときに、岡山県でもそうなんですけれども、むしろ日本全体で非常に心配な状況があった。このままニューヨークのように、もしくはイタリア、スペインのようになったら、もう何万人と死者が出てもおかしくないというところから、我々、千人以下の死亡者で何とか乗り切ることができた。これ本当に素晴らしいことだったと思います。ただ、そのために払った犠牲も膨大でありました。その次の、それを第2波と呼ぶのかどうかは別として、感染が広がっているときにどういう対応を取るのかということで言えば、できる限り地域ですとか、業種の対象を限定して、一番効果の高いところから取り組んでいくということでやるべきだということが、随分いろいろなところで議論をされたわけで、岡山県としてもその方向でやるんだということを専門家の皆さんとも議論をしていたところでございます。我々とすれば、まず広く網を広げるのではなくて、出来るだけピンポイント、ここが一番震源になっているであろう、最近エピセンターといいう言葉がぽろりぽろりと出るようになりましたけれども、その一番大事なところを押さえていく。和歌山県が一番最初にクラスターが出たときに、もう徹底的に追いかけていったように、我々としても、今回のクラスターをできるだけ追いかけていって、また外からぽろりぽろり入ってくるものは、その都度追いかけていくわけですけれども、今回残念ながら県内初クラスターが出てしまった。そのお店のお客さんですとか、そういったところもできる限り追いかけていって、そこからさらに大きな感染を作らないように努めていきたい。この場合、私の権限の中で動かない舞台ですので、我々とすれば最大限協力をさせていただくというスタンスでありますけれども、ぜひここはピンポイントで抑え込んでいきたいと思っています。もしそれがだめなようであれば、もう少し広く網をかけざるを得ないと思っています。
記者)
今回協力要請をしましたけれども、それ以外の部分については今出ている7月31日までの行動指針に従って、普通に過ごしてまいりたいということでしょうか。
知事)
はい。答えはイエスです。それを言った上で、第1波のとき、もしくは3月、4月のときにはどういった行動が危ないのか本当によくわかっていなかった。空気感染するんだろうか、接触感染でどれぐらい危ないんだろうかということだったんですけれども、喋っていなければ、結構大丈夫だと。私自身は最初、山手線を動かしてるというのはどうなんだというふうに思っていたわけですけれども、喋っていなければ、密な状態そのものというのは意外と感染に繋がっていない。感染しないとは言いませんけれども、意外と我々の直感よりは感染に繋がっていない。ただ、向かい合って大声で喋るですとか、歌うですとかということが、我々が思う以上に感染に繋がっているということであります。いろいろな実際の例からわかってきた、危ない場所もしくは危ない行為について、ピンポイントで網をかけていくことで、逆にあまりリスクのない活動については、ぜひ引き続きしていただくということが、我々の生活を守るためには非常に大事なのではないかと思っています。
記者)
今回、クラスターが初めて確認されたということについては、クラスタ―の発生についての知事の受け止めをお伺いしたいんですけども。
知事)
一言で言えば、残念であります。第1波のときに、岡山県はクラスターも、院内感染も起こさずに抑え込むことができた。大変、それについては誇りに思っていたわけでありますけれども、今回、クラスターということになりまして。クラスターという定義が5人以上かどうかということですから、4人でよかった、6人でだめだったということでもないんです。ただ、これまでは比較的持ち込み事例が多かったにしても、そこからの広がりを抑えることができた。今回は誰がどういうふうに持ち込んだのか、今はわかりません。これまでわかった事例、県の番号でいう33番と35番、どちらが最初だったのかこれはなかなかわからないわけでありますけれども、岡山市でいう23番と24番ということですけれども、ただどちらにしても、そこから次に感染の拡大を防ぐことができていれば、こういうことにはなっていなかったわけでありまして、残念です。
記者)
今回のクラスターのお店は、知事はどういう形態のお店だと考えていらっしゃいますか。キャバクラなのか、ホストクラブなのか。
知事)
これについては、我々の保健所ではないので、我々が伝えることができないという状態で、大変もどかしく思っております。岡山市に聞いていただきたいと思います。
記者)
今回の協力要請で、接待を伴う飲食店に対してのものが出ていますが、このほかのことについて、今月中、期間内にもっと厳しいことを求める可能性というのはあるんでしょうか。連休も近いのでどうなのか。
知事)
今の時点、とにかくそれぞれの日で何かあれば、私とすればお伝えをします。今日のように、日曜日であっても、またこういう記者会見の予定がなくても、必要があれば、今回は本部会議、実は書面持ち回りということで、もう少しゆったりしたタイミングであれば、例えば月曜日、火曜日に本部会議をすることを決めて、段取りをして、実際に議論をして、その当日もしくは翌日に発表ということでもよかったのかもしれませんけれども、これも急がなければいけないということで、こういうタイミングでやっているわけであります。これから1週間後どうなっているか、これは全くわかりません。3日後だろうが、10日後であろうが、今のメッセージと違うメッセージを県民の皆さんにお伝えしなければいけないということになったら、そのときにお伝えをいたします。我々とすれば、必要ないのに無理なお願いをし続ける、これは本当に生活に対してダメージでありますし、必要なのに、何かタイミングのことで、どうせあと4日もすれば新しいあれなんだからということで必要な要請を遅らせることで感染の拡大をさせてしまう、これも避けなければいけないと思っています。この数日間、私が何回か言っておりますけれども、朝令暮改を辞さずというぐらいですので、必要なタイミングで必要なことをこれからもお願いをしていくところであります。
記者)
今日、日曜日に持ち回りをしてまでもこの要請をまとめられたというのは、やはりこの初めてのクラスターというのを重く受け止められたんでしょうか。
知事)
岡山県にとっては、大変重いことでございます。ぐっと伸び始めたときに、いかに早く行動できるかというのが大事であります。ここで非常に悔しいことですけれども、事実ですのでお伝えをいたしますけれども、本当を言えば、感染が起きてすぐ1日、2日で皆様にお伝えをして、県民の行動が変わるというのが理想的でありますけれども、実際、今回のクラスターの元になった感染というものは、症状が出たのが7月7日ですとか、8日ということになります。10日も前の話でありまして、ずっとこれまでも言っていた検査のタイムラグ、発症をしない人がだいたい普通は検査に行かないわけでありまして、検査で陽性がわかって発表する、我々が知るということになりますので、今回のクラスターが実際に成立をしていたのが、その10日前、そこからさらに広がっていても全くおかしくない。私とすれば、行政的にはすぐ動いたつもりでありますけれども、それでも実際の感染の実態からすると、10日遅れで動いているということを、皆さんご承知おきいただいた上で行動を考えていただきたいと思っています。
記者)
今現在、学校については休校にするとかそういうことを考えてはいないでしょうか。
知事)
これは教育長の管轄のことでありますけれども、一般論として申し上げますと、今回の新型コロナウイルス、本当に特徴的なところがありまして、未成年者があまりかかっていない。インフルエンザというのは、だいたい感染者の半分ぐらいが未成年者であります。だからこそ、今回の3月、インフルエンザに近いんじゃないかということで、学校を休校にして感染拡大を抑えたわけですけれども、日本において、1週間、2週間前の数字ですけれども、感染者の中の未成年者の割合がだいたい4%程度、これは休校したから低いんだろうという反論も当然あるんですけれども、実は休校していない外国も含めて、むしろこれより低いところの方が多いぐらいでありまして。ですから、これがアンジオテンシン変換酵素があるかないかとか、何かいろんな仮説が出ているようでありますけれども、子供と比べると大人が圧倒的に感染をしている。また、高齢者が圧倒的に重症化しやすいということを考えれば、この先広がってきたときに、次に考えることは休校ということではなく、高齢者をいかに守るかということになるであろうと想定をしています。
記者)
では考えてないということですね。
知事)
はい。私自身は今の時点で考えておりません。決めるのは、県の教育長であります。
記者)
GoToトラベルが近く始まりますけれども、近距離移動を考えた方がいいと思うんですけども、現時点で特にその辺の計画について何か県知事として何か伝えたいことはありますでしょうか。
知事)
7月13日ですか、1週間ほど前にGoToトラベルが前倒しになりましたよねというときに、もともと私自身、県内のクーポンを発行して、2年前の水害と一緒で、国の施策というのはずいぶんやっぱりどうしても段取りの関係で遅くなりますから、もうそれを待てないっていうことで、県で単独事業でやって、早く国のプログラム来てくれないかなというふうに思っていた。それがようやく、国の観光のためのプログラムが始まるっていうことで、楽しみなタイミングで少しずつ数字が伸びてきた、いや悩ましい。とにかく成功はしてほしいけれども、だからといって感染を広めるようなことにしないためにみたいなお話をしたところでありますけれども、日に日に状況が悪化してきているわけであります。今朝のぶら下がりでもお伝えをしましたけれども、実際東京を除外するというのはこれなかなか大変な決断だったと思いますけれども、決断をされた。私は英断だと思っています。ただ、これで東京が除外になったから、もう本当に安心してGoToトラベルやれるねということかというと、とてもそういう状況ではなくなってきている。1週間前であれば、本当に東京大きいよね、他はそうは多くないよねという解釈もあったかもしれませんけれども、本当にここ数日、心配な状況が続いている。足元でも、クラスターが発生をしているということでありますから、今日、知事会のときに私も申し上げました。他の多くの知事が東京を除外したのは歓迎。ただ、これで十分とは思えない。そもそもで言えば、県内の周遊、近隣県の周遊というふうに少しずつ拡大をしてきたところで、今ここで本当に全国やるべきなんだろうか、せっかくのお金なんだから、もう少しコンパクトにする旅行を重点的にやるですとか、長距離に動くものについては時期をずらすですとか、これは県の施策ではないので、どういうふうに組替えをするのか、国の決断だけれども、このままじゃなくて、さらに状況に合わせて対応を考えてほしいと訴える知事が大変多かった。私も、そのうちの1人でございます。ぜひノーリスクということにはならないにしても、よかれと思ってやっているGoToトラベルが感染を広げていく、それによって今度は、例えば、これは仮定の話ですけれども、外出自粛をお願いするようなことに追い込まれてしまったら、もう何をやっているかわからないということになりますので、ぜひ実情に合わせた対応をGoToトラベルについても考えていただきたい。これは本当に、途中で止めるですとか、延期するですとか、変える、これも1回、1回混乱があります。批判もあります。ただこの混乱、批判よりも、これはまずいということを関係者みんな思いながら突っ込んでしまって、心配したとおりの結果が出るという方がはるかによくないわけでありまして、私自身この数か月、いろいろな対応を取るときに、極力、今のデータ、今の状況からするとベストのことをやってまいりました。その結果、ご批判をいただくことも多々あったわけでありますけれども、それでもやるべきことはやると、そういう考え方が国においても、必要だと思っています。
記者)
先週の火曜日だったかそのあたりの時点で、GoToトラベルに関して県内はまだ比較的安全と言うことで、県内をぐるぐると、あと近県を中心にということだったんですけども、そのあたり今、現状いかがでしょうか。
知事)
本当に私自身の現状に対する考えも、正直日に日に変わってきているというのが実情でございます。1週間前であれば、例えば県内の周遊はこれもどうぞということであります。今も私は、県内の周遊は比較的安全だと思っておりますので、ぜひ旅行を4連休でも考えられている方は、ぜひ県内で周っていただきたいと思っています。ただ、先日、県北の方とお話をする機会がありまして、県北で感染者が確認されているのは、21例目とその配偶者の22例目だけですので、県北の方から見ると、いやぁそれは東京、大阪もいろいろあるけれども、我々からすると岡山市だって十分いっぱい出てるよ、だから岡山市から上がって来られるのも、いや嬉しいけど心配だよなというふうに思われる方がいらっしゃっても全然おかしくないわけでありまして、ぜひ注意をしながら行動をしていただきたいと思っています。岡山市、今こういうことで立て続けに出ているわけですけれども、これまで岡山市と言わず、県内のこれまでの例、大半が外からの持ち込みであったり、この数日で言えば、夜の街関連ということでありますので、普通に普通の仕事と普通の生活をしている方からすると、今のところ大丈夫。ぜひこういうまだ夜の街関連だからと、そこから普通の人に感染を広げない努力がより一層大事になってくるなと思います。
記者)
無症状者と軽症者の療養のことで伺いたいんですが、今回発表された中にも無症状の方、軽症の方いらっしゃると思うんですが、皆さん医療機関へ入院予定となっています。一方で県の方ではホテルも確保されたりされていると思うんですけれども、どういったところでフェーズを変えていかれるんでしょうか。
知事)
我々とすれば、ホテルを準備しておりますので、いつでもホテルに入っていただきたいと思っています。それぞれ保健所ですとか、実際の振り回しをしているところ、私が指示しているわけではありませんので、私とすれば、今、確保しているホテル、次に確保予定のホテルについても、県の医師会、看護協会のご協力をいただいておりますので、関東で起きたような自宅療養中に、急変して対応できなかったということにはならない。看護師さんが常駐をされる形になりますし、オンコールで医師がきちんと対応できるような形にしておりますので、ぜひ私とすれば、むしろ入っていただきたいと思っています。念のためとかいろんな理由で、今病院を選んでいるんだと思いますけれども。
記者)
今でも受け入れる準備はあるということですね。
知事)
はい。
司会)
それでは以上をもちまして、知事臨時記者会見を終了いたします。
知事)
ありがとうございました。