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2020年11月2日知事記者会見

印刷ページ表示 ページ番号:0687886 2020年11月4日更新公聴広報課
会見写真

発熱患者等の診療・検査医療機関について

 昨日、感染者がおひとり亡くなられました。県内では5人目となります。亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
 本日は、新型コロナウイルス感染症に関し、発熱患者等の診療・検査医療機関について、お話をさせていただきます。
 インフルエンザ流行期を迎えるにあたり、県では、発熱などの症状がある方が、身近な医療機関で相談、診療、検査を受けられる体制の整備を進めてまいりました。県医師会及び県病院協会のご協力をいただき、本日から、371の医療機関で診療・検査が可能となっております。検査能力は1日当たり8,120件となり、ピーク時の検査需要7,787件をカバーできることになりました。
 このように、新たに11月から、発熱や咳などの症状が出た場合の受診スキームができましたので、県民の皆様に、あらためてお願い申し上げます。県民の皆様には、もし、熱や咳などの症状が出たときは、仕事は休んでいただき、まずは、かかりつけ医にお電話ください。かかりつけ医がいない場合は、県のホームページでお近くの医療機関を探していただくか、又は、「受診相談センター」にお電話いただき、受診できる医療機関の案内を受けていただくようお願いいたします。まずは仕事を休むという大事なところが入っていますけれども、いずれにいたしましても、院内感染を防ぐ観点から、必ず事前に電話し、予約の上、受診していただくようお願いいたします。
 引き続き、県民の皆様が安心して医療機関を受診できるよう、県医師会や県病院協会と連携し、医療提供体制の整備に努めてまいります。
 県民の皆様におかれましては、マスクの着用や手洗いなど、普段の基本的な感染症対策を徹底していただくとともに、大人数での長時間の飲食やマスクなしでの会話など、感染のリスクを高める行動を避けるよう、あらためてお願いいたします。
 私からは以上でございます。

質疑応答

記者)
 検査能力8,120というのは、371医療機関の検査可能件数の積み上げで、こういう数字になるということでよろしいでしょうか。

知事)
 実際、検査のキャパシティは何で決まるかというと、ボトルネックは2つであります。検体を採るというところと、それからその採った検体を機械で判定をするというところなわけですけれども、最初のうちは検体を採るのが非常に難しかった、くしゃみをしますので、1回1回お一人お一人、防護して採っていたんですけれども、今、鼻の奥じゃなくても、手前でもよかったり、唾液でよかったり、いろんなことがあります。この371で、そういう簡便なやり方が適用されることになると、事実上、検体を採るところがボトルネックでなくなってきている。あと、検査の、例えば、キットの数が足りるか、足りないか、その検査のキャパシティが足りるか、足りないかというところも、もう我々十分持っておりますので、ピーク時を超える能力、これも1件の医療機関で20はできるだろうみたいな、そういう概算でこの数字になっていますけれども、実際のところ20しかできないということもありませんので、とりあえずこのピーク時の7,787を、余裕を持って超えられるということを皆様方にお伝えできるようになったということでございます。

記者)
 これは医療機関に何らかの検査の、例えば抗原検査なりのキットがあるという捉え方で、考え方でよろしいでしょうか。

知事)
 はい。

記者)
 これは抗原検査が主ということでよろしいでしょうか。

知事)
 はい。これまでは基本PCR検査だったわけでありますけれども、インフルエンザとの同時流行が疑われる11月からは、抗原検査を主に、数からすれば主に活用してまいります。

記者)
 検査需要の7,787というのは、どのような想定なのでしょうか。

知事)
 これ二つの数字の足し算になっておりまして、一つはこれまでと同じ新型コロナウイルス感染症のピーク時には何件検査をしなければいけないかということで、だいたいこれまで700件というふうに申し上げてきた、正確に言うと693、ざくっと700。今度はインフルエンザの方なんですけれども、過去4年間の流行ピーク時にインフルエンザの検査、どれぐらい必要でしたかということから、我々、それには対応しなければいけないので、その足し算で、ざくっとインフルエンザ流行に伴う発生患者の検査数が7,000件強で、コロナの検査数が1日700件弱で、足し算をすると、7,787件ということでございます。これもそれぞれの仮定で計算したものの足し算ですから、ピタッとこの数になるだろうというよりも、ざくっとこれぐらいあれば十分、それぞれのピークを足していますので、大丈夫だろうという数字であります。

記者)
 抗原検査の場合は、偽陽性が出る可能性があると思うんですが、そういった偽陽性への対策としては、どう考えられているんでしょうか。

知事)
 おっしゃられる通り。偽陽性が出るということでは、PCRでも偽陽性は出るわけなんですけれども、最初、抗原検査が出たとき、春とか夏、抗原検査の仕組みそのものはインフルエンザでやっているぐらいですから、みんな知っている話なんですけれども、コロナに適用した場合どうなんだということで、ちょっと精度が、これも感度という意味での精度、それから特異度という意味での精度、両方ともにちょっとなかなか、本当に実用性があるのかなという議論がなされていたわけですけれども、ずいぶん精度が、PCRよりは多少落ちるぐらいのところで、実用上遜色ないというところまできていますので、私は十分使えると思っていますし、そもそもPCRの検査の時でも、陰性と出たから必ず陰性かというとそうではありません。今回のこの1週間、2週間の例でも、最初のPCR検査で陰性が出た人を、いや我々PCR、これ100%じゃないと知っているからと言って、数日後にもう1度検査したら、陽性になった例も実際にあります。そういうことは当然抗原検査でもありうる話ですし、その逆もしかりということで、我々からすると、PCR検査で陽性陰性というのは、かなり我々の判断の参考にはなるけれども、絶対ではないということとほぼ同じような形で抗原検査をすると、この人が感染している可能性がかなり高い、感染していない可能性がかなり高いということは分かるけれども、それぞれ100%じゃないということを頭に入れて対応するという点では、実はあまり変わらないところであります。

記者)
 かなり今後は幅広に検査する形になると思うのですが。

知事)
 それについては、基本とすれば、症状がある方、熱がある方については、幅広に検査をいたします。これまでは、熱があるんですか、じゃあそうしたら待機をしていただいてどうのこうのと、いろいろあったわけですけれど、もしくは濃厚接触が疑われている場合には検査しましょうということだったんですけれども、これからは、熱ですとか、これは風邪か、インフルエンザか、コロナか知らないけれども、明らかに何か症状があるぞという場合にはざっと検査をしていく、そういうことになると思います。

記者)
 診療所なんかでの抗原検査で陽性が出た場合は、それは確定診断という捉え方でよろしいでしょうか。

知事)
 そのときに、もう一度PCRをするということにはならない。かなりコロナの可能性が高いので、あなたはコロナだと思ってこれから対応させていただきます、そういうことになります。

記者)
 その場合は、その診療所の方から県の方にすぐに報告が来るような体制づくりがされているということでしょうか。

知事)
 あなたが申告するかどうかは勝手ですというのは、これちょっと公衆衛生上許されないことなので、陽性が出れば、そこから感染者としてのルートに乗ることになります。

記者)
 今回のかかりつけ医なんかに相談できる機関の増大というか、こちらの位置付けについてちょっと確認をしたいんですけれども、これは厚労省の方が、かかりつけ医等の活用というようなことについて指針を出されていると思うんですけれども、それに乗っかって、準じているものという理解でよろしいでしょうか。

知事)
 おっしゃる通りです。春頃には、私、何回か厚労省の言っていることはよくわからんみたいなことを、この場でも申し上げたかもしれません。今はもう本当に、我々が考えている、これをしてほしい、これは大丈夫なんだろうかということについて、厚労省、我々から見ても、先手先手でいろんな指針を出していただいております。本当にありがたく思っているところであります。厚労省が出してきた、それぞれのピークの計算式も、私からすると非常に納得できるものでありますし、そうであるならば、こういう対応を冬の同時流行に備えてつくろうというのも、大変納得できる内容であります。県によって、対応ができている県と、少しご苦労されている県があるということを、皆様方の報道で聞いておりますけれども、岡山県の場合は、本当に繰り返しになりますけれども、県の医師会、病院協会をはじめ、医療従事者、そういう団体の皆様、大変協力していただいておりますので、今日こういう発表ができたということであります。

記者)
 岡山県として、かかりつけ医の活用というところで工夫をされている点だとか、特色といいますか、そういうものがもしあれば伺いたいんですがいかがでしょうか。

知事)
 いやいや何かちょっと厚労省の言ってる通りだけやるのはつまらないから、何か足してやろうというほど、足そうというふうにしたことはなくて、地域的に数だけ揃えたんだけど、実はほとんど岡山市と倉敷市で揃えて、他のところにはないんですみたいな、形だけじゃなくてちゃんと意味のある体制が取れていますかということを気にしたりですとか、使い勝手がちゃんといいですかということを気にしましたけれども、何か今回独自性ということでは、ほとんど私も指示していない、だいたい言われている標準的なことができたという理解です。

記者)
 今回、かかりつけ医に相談という話の中で、院内感染を防ぐためにというお話がありました。ただ、かかりつけ医のほとんどというのは、減圧室を持っていなかったりだとか、そういったところもあると思うんですが、院内感染を防ぐために、まず連絡、この意図のところをもう少し掘り下げて教えていただけないでしょうか。

知事)
 とにかく体調悪いんだからと言って、これまでだったら体調悪いからこそ病院に行くわけなんですけれども、それが新型のウイルスであって、今の時点でワクチンも特効薬も持っていないということですので、熱がある場合、要するに発熱外来を他につくるというような発想ですけれども、熱がある時に、とにかくいきなり行かれてしまうと、本当にそこから感染が広がってしまうリスクがあります。ですので、事前にお電話いただいて、そのかかりつけ医が実際に対応できる場合もあれば、うちでは対応できないんだけれども、そういったかかりつけ医の皆さんには、公開されていない診療所も含めて371、これからまた少しずつ数が増えていくと思いますけれども、その全ての情報が見られるようになっていますので、何々さんだと何々内科さんが近いですよ、みたいな形でご紹介ができる。そこで、実はコロナ疑い、発熱のある方は、普段と違うところに入ってもらうんですよとか、入るところは一緒なんだけれど、すぐちょっと曲がってもらってここで待機、一般の方とうつし合うリスクを極限まで下げていただくような工夫をそれぞれでしていただいていますので、その指示に従っていただきたい、そういうことになります。

記者)
 特別な施設はなくても、ある程度隔離ができるような施設を紹介していただける、そういったことが考えられるということでよろしいでしょうか。

知事)
 病院によって、そういったことがしやすいところと、非常にしづらいところいろいろありますので。

記者)
 先ほど知事の方から、まず症状があった場合、会社を休むという話がありました。ただ、一般の企業の人、非常に難しいことだと思います。その中で今回インフルエンザを前に、こういう診療体制を整えたというところで、知事の方から県民の方に一言いただけたらなと思うのですが。

知事)
 これまでだったら、ちょっとしたぐらいの熱で休むというのは、わがままなんじゃないか、同僚のこと、もしくはお客様に迷惑が掛かるだろうというふうに、怒られた人もいると思うんです。その是非についてはともかくなんですけれども、この新型コロナウイルスの場合、例えば日本全体で、春先の感染者、今考えるとそんなに多くなかったわけですけれども、それを止めるために日本中の経済活動をかなり抑え込まざるを得なかった。そのために、いまだに我々、経済的に大きな問題を抱え込んでしまっているわけでありまして。例えば岡山で、1万人に1人、もう1万人に1人ですからほとんどかかってないんです。わあーと見渡せる限り全員大丈夫で、1万人に1人かかっただけで190人になります。これも大変なことでありまして、ですから、30人出たとか、15人出たとかと言う時でも、実際には1万人に1人かかってないんですよね。どっちかというと、10万人に1人というぐらいの確率でも、我々、大騒ぎなわけでありまして。ですから、自分が体調悪いけど外から見えないから、何とか頑張ろうということで、実はそれがコロナによる体調の悪化だったりすると、そこからまたクラスターが出て大変な迷惑をかけてしまう。会社だけじゃなくて、地域全体の経済を下押ししてしまう、もしくは多くの人の生活を脅かしてしまう、普通の人が1人で何かできる迷惑とすれば、ちょっと普段考えられないようなことになってしまいますので、確率的なことなんです。そうやって体調が悪い、休んでみた、100回そういう事例があって、99回もしくは99.9回はコロナウイルスじゃないんですよ。なんですけれども、これまでずいぶん岡山県。この数週間大変出しましたけれども、熱が出たときに休んでいてくれれば、ここまで広がらなかったのかもしれないという事例が複数回あったわけなんです。ぜひ、おかしいなというときに、休んでいただくのが、実は会社のため、地域のため、みんなのためということですので、休んでいただきたいし、休んだことに関して、これはもうしょうがないんだ、今はそういう時期なんだから、みんなで頑張らなきゃいけないんだからと言って、同僚の方もご理解していただきたいですし、お客様が予約しといたよね、私こうやってここに来れば受け取れるはずだったのになんで駄目なのと言われても、担当者が熱を出してしまって、念のため今自宅にいるんですと言う、いや、それおかしいじゃないというふうに言われると、結局出ざるを得なくなる、ある確率で広めてしまう。私自身も、今回は、冬場もし熱が出たら、勇気を持って休もうと思っています。確率的に9割以上空振りになるんでしょうけれども、空振りの時に責められるようでは、結局誰も休まないで、結局蔓延を防げないわけですので、この冬はちょっと特別な冬だと、体調を崩さないように管理するというのも大事なんですけれども、熱が出てしまったら、これはもう仕方がない。今の時点でコロナかどうかというのは、さっきのPCRの話でもありました、感染初期の時には、いくらPCRをやっても出てこない、でも感染している可能性あるので、ここはきちんと申告をして、すいません、明日は休ませていただきます、今日は休ませていただきますと言って、ちゃんと休むということも本当に大事だと思っています。

記者)
 要は、春先の時はちょっと調子が悪いと自宅で待っていてくださいという話だったと思うんです。そうなると割と休みにくいというのがものすごくあったと思うんですが、今回、医療体制が整備されたということで、例えば検査結果が、とりあえず1日休めば検査が出るので休んで検査を受けてくださいという話なのか、それとももっと勇気を持ってしばらく休むような会社も含めての制度創設の話なのでしょうか。

知事)
 検査は早く出るようになりました。抗原検査というのは、インフルエンザだろうが、コロナだろうが、3日とかというのよりも、30分、1時間のスパンで出るものですから、ただ出たときに、確実に感染してないと言えないのがつらいところなんです。プラスであればほぼ感染していますので、そういうプロセスに乗っていただく、それでマイナスになったときに、我々としてさあ、どうお願いするか、お願いしたいのは、あと1日、2日余分に見て欲しいということなんです。ただ、初日から熱はあるけれど出社されるよりは、検査してもらって陰性というのがわかってから出社される方が格段にありがたいわけでありまして、我々、全ての可能性を全部潰そうということは、そもそも考えていません。ゼロリスクをやると、もう外に出るなという話になりますので、ある程度の責任ある行動を取っていただいた後は、これはもう本当にある種仕方がないということになります。ただ、症状が出た時点で、かなり事前確率が高いグループに入っていますので、もし何らかの形で外に出る決断をされた場合でも、マスクをするなり、体調に本当に数時間ごとに気をつけるというのは、すごく大事なことだと思います。

記者)
 感染状況の全体的な受け止めをお伺いしたくて、あれよあれよという間に県内の患者が300人手前まできていて、死者も内容はいろいろあると思うんですけど5人出して、お隣の広島と死者数だけで比べると同程度まで膨れてきている。今現在の県内の感染状況、総じてどう思われますか。

知事)
 私が選挙を始めたときに、とりあえず落ち着いていると思っていました。落ち着いているけれども自分がばらまいてはいけないということで、かなり慎重に選挙を始めたわけでありますけれども、後半、最後の1週間でもう全く様相が変わったわけであります。ずっと連絡は受けておりましたし、報告は受けておりましたし、最後の方は何度も県庁の方に、選挙活動を中断して戻って報告も受けていたわけであります。指示も出していたわけでありますけれども、非常に悔しいのが、知事として記者会見をしたりとか、皆さん方にお願いをするということが公職選挙法の関係上、非常に難しかったということで、今日出た数字はしょうがないけれども、何とか明日は小さくなってもらいたいと願いつつ、でも、願いつつなんですけれども、掘り起こしてでも、広め広めに探していく、もしくはさっき言いました、陰性だった人でも数日経ったら陽性になるかもしれないから、そこは詳しく何度でも見てほしいと、それも短期的には数字を増やすことになるんですけれども、封じ込めようと思ったら、これは必要なプロセスでありますので、その程度しかできることがなかった。選挙が終わって、さあスタートしようというあたりでも、またどんどんといくつも大きなものが出ました。これは我々が分かって発表しているのがその日でありまして、実際の感染は、その10日前、2週間前にだいたい起きているわけでありまして、私どもから見れば、選挙が始まったあたり、始まって数日あたりに感染が成立しているケースが多かったようでありますけれども、これについては、過去起きたことはもうどうしようもないわけでありまして、今できるのは、これから起きる感染をいかに減らしていくかということであります。できることをしっかり取り組んでいかなければいけないと思っています。重症化率、死亡率というのは、日本全体でも、この春先と比べて現在大変低くなっています。基礎疾患をお持ちの方、高齢の方が気をつけてくださるようになった。また、同じ年代の30代とか、40代の人がコロナにかかった場合でも、だいたい標準的な治療が見えてきた、それぞれの経験を情報共有することによって、そのサイトカインストームが起きると非常に面倒くさいことになる。また、血栓ができるといきなり重症化してしまうということで、この二つをまず抑えていこう、ステロイドで抑えていく、血栓を抑える薬はいろいろあるみたいですから、そういう標準的な治療がほぼほぼ見えてきたということで、重症化率、死亡率が減っている。岡山県の場合、数例が全くコロナと関係ない元々の持病で亡くなられているケースが最初相次いだわけであります。その後、コロナが最後の引き金になったケースが、また複数出たわけであります。どちらもかなりのご高齢の方でありますので、コロナじゃなくても、風邪、肺炎でも結果はそうなっていたかも知れませんけれども、とにかく、県民の命を守るという観点からすると、死者が出たということについては、非常に残念に思っているところでございます。とにかく、リンクが切れて安心して外を歩けないということにしないよう、幸い、例えばこの1週間で言いますと、9割がリンクが追えている状態であります。これだけ数字を出してしまいましたけれども、市中蔓延が起きているとは思っていないというか、起きていないと思われるような程度のコントロールはできていると思っています。ただ、全く油断できない状況でありますので、これからしっかり頑張っていきたいと思っています

記者)
 今回、医療体制整えまして、一方で経済の今後のことについて、今月末、議会が始まりますけれども、補正もありますし、何か県として経済活性化策というのは考えておられるでしょうか。

知事)
 我々、全国知事会の方で、国の方にさらなる対策をお願いしているところであり、検討されているというふうには伺っていますけれども、まだ具体的に国全体でどれぐらいだとか、どのタイミングで配分があるという話になっておりませんので、我々として、具体的にどういうところにニーズがあるのか、それを考えている、そういった段階でありますけれども、とにかく何度も申し上げますけれども、コロナで皆さんが経済活動を抑制せざるを得ないということが、一番経済の下押し圧力になっていますので、いかに普段通りの経済活動に近いレベルの活動ができるようにするかという、感染は防止しなければいけませんので、メリハリの利いた、これはリスクが高いのでちょっと気をつけてください、これは実はあまりリスクが高くありませんので大丈夫ですよ、例えば屋外で声を出さない活動であれば、ほとんどリスクはないということですし、この前の政府の資料を読んでいましたら、最初、春の時には軒並み大型の商業施設が自主的に閉店をされたわけですけれども、普通に行って、普通に買い物をする分については大変リスクが低いということを、専門家会議でも書いてあったわけでありまして。ですから、とにかく飛沫が人のすぐ近くで飛ぶ、なんかもう本当に興奮してうわっとカラオケでものすごく盛り上がるとか、お酒を飲んで近くで盛り上がる、これは依然として危険ですけれども、それ以外は随分リスクが低いことがわかってきた。それをお伝えをして、皆さんにしっかり日常生活を送っていただくっていうのが、実は最高の景気対策になる。有効求人倍率の高い低いを県別に色分けした地図というのが時々作られるんですけれども、中国地方が今、日本の中で一番いいんですよね。それというのは、だいたい感染を抑えた結果、だいたい感染が盛り上がってしまったところは、どうしても圧力をかけて抑えざるを得ない、それで経済がひどいようになった。そこまで抑える必要がなかったところが、経済的にも回っているということですので、秋にこれだけのクラスターをつくってしまいましたけれども、それでもここから先のことを考えると、感染をこれ以上広げないということが非常に大事なことですし、それと同時並行で、もしこれは手をつけなければ大変なことになるという場合には、きちんと手を打っていかなければいけないと思ってます。

記者)
 一昨日の話になるんですけども、ハロウィンの件で、岡山駅でも例年とあまり変わらないぐらい人が集まって、マスクをされてない方もいらっしゃったり、集まっている方のご意見も様々だったんですけれども、知事、先ほど市中感染はないと思うというふうにおっしゃいましたけれど、連日の感染状況なんかを踏まえて受け止めをお願いします。

知事)
 私自身、仮装するしないに関わらず、先週末、駅前に行くことはなかったわけなんですけれども、警察の方で、すごい密な状態ができないように注意をしてくれているんだということは聞いておりましたけれども、マスクをせずに集まっている人がいたというのは残念なことでありまして、私自身、ハロウィン前でこういう場面で確か聞かれたと思いますけれども、ハロウィンに絶対行くなとまでは言わない。今、外出禁止みたいなことは言ってないわけですから、駅前に行くことは自由だし、そのときにちょっとここに耳が付いてたり、鬼滅の刃の羽織を羽織ったって別にそれはいいんですけれども、とにかく日常生活、経済活動をするにあたって、リスクが高くなるようなことは避けてほしい、みんなのために謹んでほしいということを願っているわけでありまして、そのときにマスクなしで盛り上がられるというのは、これは大変迷惑なことだと思います。楽しむのは、ぜひ楽しんでいただくんですけれども、感染拡大防止の努力をした上で、楽しんでいただきたいと思います。

司会)
 それでは以上をもちまして、知事臨時記者会見を終了いたします。

知事)
 ありがとうございました。

2012年の記者会見